共通語の世界史 の商品レビュー
白地図塗り潰すのが好きな人は、きっとこの本も好き。複雑な民族の交わり、争いの歴史が言語からわかるのかー。その時代の地図と照らし合わせながら読みたい。
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訳者もあとがきで触れているとおり、書名は超訳。原題は Le Souffle de la langue: Voies et destins des parlers d’Europe (ヨーロッパの言語の道程と運命)。内容も原題通りで、ヨーロッパに存在する言語に焦点をあてたヨーロッパ...
訳者もあとがきで触れているとおり、書名は超訳。原題は Le Souffle de la langue: Voies et destins des parlers d’Europe (ヨーロッパの言語の道程と運命)。内容も原題通りで、ヨーロッパに存在する言語に焦点をあてたヨーロッパ史。
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原著の初版は92年とのこと。フランスの言語学者らしいが、ヨーロッパの共通言語はラテン語以来確定してはいないという。92年の段階でも事実上英語であったと思うが、その後の20年で英語の共通語化はほぼ揺らぎないものになったのではないか。南はフランス語、中央はドイツ語、東はロシア語といっ...
原著の初版は92年とのこと。フランスの言語学者らしいが、ヨーロッパの共通言語はラテン語以来確定してはいないという。92年の段階でも事実上英語であったと思うが、その後の20年で英語の共通語化はほぼ揺らぎないものになったのではないか。南はフランス語、中央はドイツ語、東はロシア語といった対抗馬がソ連崩壊とネットの隆盛により駆逐された観もあるのだが、建前上、EUは多言語、多文化主義を貫かないといけないので、共通語が英語であるという宣言はできない。そもそも、英語にしても、フランス語にしても国民国家言語として統一されている訳ではないので、現在のEUの公用語全てが帝国主義的言語の意味合いを孕んでいるのも確かである。
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