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空をゆく巨人 の商品レビュー

4.2

31件のお客様レビュー

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2023/08/10

蔡國強が、失敗も反対者も全て大切に思う前向きさに感銘を受けた。国際的に活躍している現代アートのアーティストってこういう強さをもっているものなのでしょうね。 いわきの志賀さんすごい!こんな人がいたことがわかっただけでもこの本を読んだかいがありました。 川内有緒さんの文章は読みやすく...

蔡國強が、失敗も反対者も全て大切に思う前向きさに感銘を受けた。国際的に活躍している現代アートのアーティストってこういう強さをもっているものなのでしょうね。 いわきの志賀さんすごい!こんな人がいたことがわかっただけでもこの本を読んだかいがありました。 川内有緒さんの文章は読みやすくていい!

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2023/05/22

面白いアーティストだなと思うし 面白いスポンサー?サポーター?だなと思う みんなアグレッシブで、なにか自分もやらなきゃと思う とはいえ「目の見えない白鳥さん」から入ったので、 目からウロコみたいな読後感にはならなかった でもコンセプチュアルアートがわかった気がする

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2023/08/27

冒頭の回廊美術館の写真を見ただけでもう、凄いセンスを感じる。 「反対者も参加者ですね。大事にしたほうがいいです」 By 蔡國強 アンチも作品の一部と捉えて大切にする。行動力も凄いのだけど、蔡さんも志賀さんも、考え方や感じ方に凄いセンスがあるんだよな。 それが伝わってくる川内...

冒頭の回廊美術館の写真を見ただけでもう、凄いセンスを感じる。 「反対者も参加者ですね。大事にしたほうがいいです」 By 蔡國強 アンチも作品の一部と捉えて大切にする。行動力も凄いのだけど、蔡さんも志賀さんも、考え方や感じ方に凄いセンスがあるんだよな。 それが伝わってくる川内さんのセンスもあるのだろうな。テレビで蔡さんの作品を見たときは何も伝わってこなかったもの。 志賀さんや蔡さんのように、人間を信じてみたい。

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2023/05/07

福島県いわき市の志賀忠重さんと、ひょんなことから出会った中国人アーティスト蔡國強さん、そして、いわきの仲間たち。 2人とも、行動力と仲間を巻き込む魅力とパワーに溢れた人なんだろう。まさに本のタイトルどおり、空をゆく巨人のように、世の中を俯瞰して生きている人たちだな、と思った。 夢...

福島県いわき市の志賀忠重さんと、ひょんなことから出会った中国人アーティスト蔡國強さん、そして、いわきの仲間たち。 2人とも、行動力と仲間を巻き込む魅力とパワーに溢れた人なんだろう。まさに本のタイトルどおり、空をゆく巨人のように、世の中を俯瞰して生きている人たちだな、と思った。 夢と希望を持つって、簡単なようで難しい。 福島の港に打ち上げられた古い木造船が海を超えて世界を巡ったように、人間が引いた境界や壁をなくして、平和な日が訪れますように。

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2024/07/14

本作を読み終えてまず感じたのは、回廊美術館を訪れたい、ということ。 昔先輩に「贈り物をする際は、必ずその物の背景、ストーリーも説明すること」と言われたことを思い出した。 どんなことにも通じるが、単語だけで魅力を余すことなく感じ取るのは難しい。背後のストーリーを知ってこそ、意味...

本作を読み終えてまず感じたのは、回廊美術館を訪れたい、ということ。 昔先輩に「贈り物をする際は、必ずその物の背景、ストーリーも説明すること」と言われたことを思い出した。 どんなことにも通じるが、単語だけで魅力を余すことなく感じ取るのは難しい。背後のストーリーを知ってこそ、意味を理解し、魅力を感じるのだと思う。 志賀さんと蔡さん、そしてたくさんの仲間たちが共に作り上げた等身大の美術館。ここに至るまでの道のりを知ったからこそ、是非訪れたい。

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2022/03/15

福島県いわき市に暮らす一人のオトコと中国人アーティストの生き様とふたりを筆者の目から描いたルポルタージュ。 川内さんのすごいと思うのは、取材した内容を読んでるこちらが実際にその場にいるような生き生きした文章にしてしまうところ。 今回も行ったことのない海外の美術館やいわき市にまる...

福島県いわき市に暮らす一人のオトコと中国人アーティストの生き様とふたりを筆者の目から描いたルポルタージュ。 川内さんのすごいと思うのは、取材した内容を読んでるこちらが実際にその場にいるような生き生きした文章にしてしまうところ。 今回も行ったことのない海外の美術館やいわき市にまるで自分がいるような錯覚を起こしてくれる。 そして尚且、合間合間に的確な筆者の視点やコメントがあるのだが それもわざとらしくないし、考えが偏ることもない。 あくまで冷静な視点なのだ。 ふたりの生き様もだが、一冊を通して夢や希望、そして土臭さや人間くささが詰まっている。 また川内ワールドで知らない世界を見せてもらった、そんな感覚。

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2022/02/18

国境を越えた友情と人生を力強く生きる人達の話。なんとなく生きているのが勿体無い、精一杯生きようとパワーを登場人物にもらえる。ニュースの中でしか見なかった原発問題についても、深く考えさせられた。 川内有緒さんの作品は、人生って面白いんだな。素敵だなぁ。といつも再認識させてくれるので...

国境を越えた友情と人生を力強く生きる人達の話。なんとなく生きているのが勿体無い、精一杯生きようとパワーを登場人物にもらえる。ニュースの中でしか見なかった原発問題についても、深く考えさせられた。 川内有緒さんの作品は、人生って面白いんだな。素敵だなぁ。といつも再認識させてくれるので大好きです。

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2022/02/15

【メモ】 葵は「インスタレーション」と呼ばれる現代美術のジャンルで活動を行っていた。室内や屋外に作品を設置(インストール)し、鑑賞者はその空間全体を五感で体感する。葵が打ち込んでいたのは、《外星人のためのプロジェクト》、または《プロジェクト・フォー・ET》と訳される作品シリーズだ...

【メモ】 葵は「インスタレーション」と呼ばれる現代美術のジャンルで活動を行っていた。室内や屋外に作品を設置(インストール)し、鑑賞者はその空間全体を五感で体感する。葵が打ち込んでいたのは、《外星人のためのプロジェクト》、または《プロジェクト・フォー・ET》と訳される作品シリーズだ。 その構想の一例が、万里の長城の終点となる嘉峪関から、長さ一〇キロの導火線を砂漠に敷設し、爆発の光で長城を延長させるというものだった。 葵のシリーズの一つである「原初火球」。原初火球とは、中国語で宇宙の始まりの「ビッグバン」を意味する。展覧会の副題に「The Project for Projects(プロジェクトのためのブロジェクト)」とあるのは、ここで展示したドローイングが、葵が将来実現したいと考えるプロジェクトの計画図だからだ。それは葵のイマジネーションの爆発そのものだった。そんな構想の一例が、蛇腹のスケッチブックにもあった、「ビッグフット(巨人の足跡)」正式名は《大脚印ービッグフット:外星人のためのプロジェクトNo.6》である。宇宙の足元である大空で火薬を爆発させ、その光で空を駆け抜けていく巨人の足(ビッグフット)を表現するものだ。巨人は、人間が戦争や諍いの結果としてつくった国境という壁を自由に越えていくシンボリックな存在として登場する。これは後の北京オリンピック開会式で実現することとなる。 葵が「外星人シリーズ」を開始した1989年というのは、世界の秩序や社会構造がハンマーで叩き壊されたような年だった。11月にはベルリンの壁が崩壊、12月にはソ連とアメリカが冷戦の終結を宣言し、東欧諸国が民主化を遂げた。葵一家は天安門事件の勃発により、帰るべき故郷を失った。しかも、中国のパスポートでは他国に渡航したり、移住したりすることも容易ではなかった。 何でこの世に国境なんてあるんだろう?葵はその理不尽さを思い知った。 「それで 『自分が異星人だったら、国境なんて無視して越えていくだろう』というアイデアが浮かんだのです」 きっと祭にとって芸術とは、人為的につくられた国境という壁をやすやすと越えていく巨人そのものなのだ。自由な世界に旅をしたい、空を飛びたい、宇宙を見たい、そう切望し続けてさた青年にとって、作品をつくるとは、広い世界へ飛びだしていける唯一の手段だった。その狂おしいまでの希求を作品に昇華させ、《ビッグフット》を生み出した。 「葵さんの作品は、その背景を詳しく説明されなくても、共感できるところが大きい。アメリカは、色々な国や文化の人がいて、もともとバラバラです。例えばアメリカ映画で派手なアクションを多用するのは、文化の違いを超えた理解を得やすいからです。色々な背景や文化を持つ人がいて、みんなバラバラで違っていても、葵さんの爆発作品は人間の根源的なところに響いてくるのです」 葵の作品を受け入れたのはアメリカだけではなかった。同じころ、南アフリカ、イタリア、オーストラリア、日本など、異なる地域や大陸で展示を実現。アイデアが尽きることはなかったし、体力も気力も十分だった。葵はかつて夢見た通り、ビッグフット(大きな足)で国境を跨ぐように世界を旅するようになった。 日本でも、海の上に火薬を並べて火を点け、地球の輪郭を描くというビッグプロジェクトに着手するのだが、資金面で行きづまる。そのために何をしたかというと、とにかく足を使って色んなものを貰いまくる作戦だ。「あれくれませんか?」「ボランティアでお願いします」という言葉のもと、いわきの人にアプローチをかける。葵と一緒にプロジェクトを進めていた志賀の人望もあって、多くの人たちの協力のもと、作品は見事に完成した。作品作りを通じていわきの人々の輪ができたのだ。 「作業員ではありません。彼らは作品の一部なのです」

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2022/01/25

読んだんだけど、途中で挫折。 今のタイミングではない本でした。 タイミングずらして、再トライします。 なんでこんな気持ちになるかっていうと、川内有緒さんには絶対の信頼があるから!

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2022/01/16

蔡さんと志賀さん、そして、いわきチームが紡ぎ出す友情と作品たち。 「見える壁は壊し易いが、見えない壁を崩すのは難しい」 彼らの挑戦は、そのような見えない壁に切られた繋がりを結び直そうとしているようだ。 いわき また訪れたい。前とは違うふうに映るだろうな。

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