トランスヒューマンガンマ線バースト童話集 の商品レビュー
昔話をSF設定で書き直した物語六編。シンデレラ、かぐや姫、白雪姫を題材にした最初の三作は超おもしろい。後半三作(さるかに合戦、おむすびこりん、アリとキリギリス)は登場人物だけ借りた形で、やや難解。破天荒なSF設定は楽しく、また、テーマが男女の絆なので、エンタメとして安心して読める...
昔話をSF設定で書き直した物語六編。シンデレラ、かぐや姫、白雪姫を題材にした最初の三作は超おもしろい。後半三作(さるかに合戦、おむすびこりん、アリとキリギリス)は登場人物だけ借りた形で、やや難解。破天荒なSF設定は楽しく、また、テーマが男女の絆なので、エンタメとして安心して読める。
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・トランスヒューマンな世界観でシンデレラやかぐや姫などの童話をモチーフにした短編集。最初の2つ、灰かぶり姫(シンデレラ)、竹取物語までは面白かったけど、白雪姫以降は、イマイチ。 ・「トランスヒューマン」がどんな概念なのかを手っ取り早く把握するにはいいかも。SFって、未来のテスト...
・トランスヒューマンな世界観でシンデレラやかぐや姫などの童話をモチーフにした短編集。最初の2つ、灰かぶり姫(シンデレラ)、竹取物語までは面白かったけど、白雪姫以降は、イマイチ。 ・「トランスヒューマン」がどんな概念なのかを手っ取り早く把握するにはいいかも。SFって、未来のテストケースでもあるのだということを再認識した。
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なんでそれを混ぜようと思ったし。 トランスヒューマンと、ガンマ線バーストと、童話を混ぜた短編集。意味が分からなさ過ぎて紹介を読んだときからずっと読みたかったもの。やっと読むことができました。 面白かったよ。文章がですます調だからちょっとくどい感じもするけど、慣れれば気にならないし、SFだから難しい単語とかぽつぽつ出てくるけど、なんとなくそういうもんなんだろうな、って流して読んで十分理解できる範囲。難しい単語の意味を理解する必要はなくて、その話の中でどういう役割を持つ単語なのかが分かるようになっているからじゃないかな。そもそもそういう単語が出てくるだけでアウト、ってひとには勧めないけど。 もとになってる童話は、シンデレラ、竹取物語、白雪姫、猿蟹合戦、おむすびころりん、アリとキリギリス。アリとキリギリスだけタイトルがそのままなの、物語を総括する話っていう位置づけだからかな。 人間が意識をデータ化して、トランスヒューマンとなって永遠に近い時を生きる(生きるという表現が適切かどうかは分かんない)ことができるようになった世界で、ガンマ線バーストが発生して地球に降り注ぐっていう中で、それぞれの童話が展開されていく感じ。 「〈サルベージャ〉vs攻殻機動隊」はぞっとしました。しばらく蜂の巣と蜂は見たくない。 一番好きなのは「竹取戦記」。翁とカグヤの関係がめちゃくちゃ好み。いつか再会できたらいいね。 抜粋「竹取戦記」より。 狩衣をアーマーモードに切り替えると、六角形の防刃構造が成長します。 なんかいろいろすごいパワーワードだなって。
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三方行成『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』読了。トランスヒューマン社会へのガンマ線バーストの襲来あるいは襲来後を描いた破壊力バツグンのタイトルそのまま連作短編集。ハードな設定の中で描かれる人情味、ロマンスが愛おしい「竹取戦記」、「モンティホールころりん」あたりが好み。
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きょう買った『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』を読みふけってしまいプログラミングできなかった。ガンマ線バーストをキーワードに、遠未来でさまざまな話が繰り広げられる、いい感じの本でした。 とはいえ、小川一水の「難しい問題を解決するSFを書こうよ!」には唸ったなあ。たしか...
きょう買った『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』を読みふけってしまいプログラミングできなかった。ガンマ線バーストをキーワードに、遠未来でさまざまな話が繰り広げられる、いい感じの本でした。 とはいえ、小川一水の「難しい問題を解決するSFを書こうよ!」には唸ったなあ。たしかに、なんか尖ったものがこのところ多いように感じた。
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