入れ子の水は月に轢かれ の商品レビュー
那覇のガーブ川、水上店舗、農連市場、十貫瀬、さいおんスクェアなどが頻繁に出てくる 沖縄に住んでいても、那覇市民ではないとなかなかピンと来ないのではないか 戦後の復興、アメリカ世、ヴェトナム戦争など色々取り上げられていたが、結末にもう少し絡んでいたらなお良かったと思った
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複雑な事情を持った主人公や周りの登場人物が、複雑な事情の上に建った水上店舗を舞台にスケールがどんどん広がっていくローカルミステリー。 橋と川と潮の流れが頭に入らず理解が難しいところあったけど、沖縄のローカルで複雑でヒューマンチックなヒステリーに立脚したストーリーは、読んでて羨まし...
複雑な事情を持った主人公や周りの登場人物が、複雑な事情の上に建った水上店舗を舞台にスケールがどんどん広がっていくローカルミステリー。 橋と川と潮の流れが頭に入らず理解が難しいところあったけど、沖縄のローカルで複雑でヒューマンチックなヒステリーに立脚したストーリーは、読んでて羨ましい。 そして行こう、むつみ橋。
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馴染みの沖縄の地名や固有名詞が聞こえやすかったが、なぜか話が理解し難いところがあり、結果よく分からない話になってしまった。私の理解力が追いついていないのかもしれない。
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本土復帰50周年にまつわる新聞記事に著者が出ていたのをきっかけに読み始める。 舞台は那覇市。私が最後に那覇を訪問してから10年ぐらい経つ。ジュンク堂が登場するから、時代は現代? 少々荒削りな印象は否めないけれど、のびしろを感じる文章。時代設定や歴史的なことなど、地元沖縄のことを...
本土復帰50周年にまつわる新聞記事に著者が出ていたのをきっかけに読み始める。 舞台は那覇市。私が最後に那覇を訪問してから10年ぐらい経つ。ジュンク堂が登場するから、時代は現代? 少々荒削りな印象は否めないけれど、のびしろを感じる文章。時代設定や歴史的なことなど、地元沖縄のことを読み手に伝えたいという気持ちが汲み取れる。 今度訪問する時は、ガーブ川周辺をもう一度ぶらぶらしてみたい。
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20220103-2選考委員が書いているように荒削りが目立つ。謎解きが中心なら潮の流れだけのトリックは弱いかな。人間関係も整理できてないから何回も読み返す必要がある。でも次作の大化けが楽しみ。沖縄の土地柄がうかがえる作品をたくさん書いてください。
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沖縄・那覇の中心街、国際通りと交差する沖映通りや市場本通りの下を流れるガーブ川。暗渠となった川と、その上に建つ水上店舗を舞台にしたミステリー。 殺人事件の謎を解くのに、暗渠の構造や潮の満ち引きが絡んでくるのが面白い。沖縄(那覇)の、戦後開発史を辿るところもあり、歴史風俗的に読ん...
沖縄・那覇の中心街、国際通りと交差する沖映通りや市場本通りの下を流れるガーブ川。暗渠となった川と、その上に建つ水上店舗を舞台にしたミステリー。 殺人事件の謎を解くのに、暗渠の構造や潮の満ち引きが絡んでくるのが面白い。沖縄(那覇)の、戦後開発史を辿るところもあり、歴史風俗的に読んでも楽しめる。 描写にやや拙さだったり、分かりにくい箇所はあるが、小さい暗渠から大きな世界を描いたのは秀逸。 年一以上沖縄に行き、あの界隈をよく通っていたので、馴染み深い地名や描写を楽しみつつ、知らないことも多かったなと振り返る。
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アガサ・クリスティー賞受賞作品。沖縄の水上店舗を舞台にしたミステリ。 戦後の沖縄の歴史も交えながら進む物語は、軽い読み口ながらも、考えてみればかなり深刻で重厚です。一見奇妙で危険に思えるだけの水上店舗の存在意義など、そこに住み続けた人にしかわからない物語なのかもしれません。 そこ...
アガサ・クリスティー賞受賞作品。沖縄の水上店舗を舞台にしたミステリ。 戦後の沖縄の歴史も交えながら進む物語は、軽い読み口ながらも、考えてみればかなり深刻で重厚です。一見奇妙で危険に思えるだけの水上店舗の存在意義など、そこに住み続けた人にしかわからない物語なのかもしれません。 そこで連続して起こる不審な死の謎と、迷宮のような川の流れ。タイトルからしてこれが関わってくるのだろうなというのは予想できますが。その裏にある陰謀とほのかなロマンス等、さまざまな物語要素では予想外のところがあったので、充分に楽しめました。
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