無駄なことを続けるために の商品レビュー
クオリティを気にせず とにかく続けてたくさん作る。 "量をこなすことで質が上がってくる。手を動かし始めることで徐々にすべてが明らかになっていく。というのがとても心に響いた。大学生四年のゼミのスローガン没頭せよ、さもなくば死を立ったのをすごく思い出した。
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訳のわからない装置を作る「無駄づくり」というライフワークを続ける著者が、それをお金に換えてkeep onするノウハウを語った一冊。 著者のことを初めて知ったのはdpzで、おもしろい人だなと思った。しゃべっている所を見た限りでは、おっとりした口調の大人しい人、という印象を持ってい...
訳のわからない装置を作る「無駄づくり」というライフワークを続ける著者が、それをお金に換えてkeep onするノウハウを語った一冊。 著者のことを初めて知ったのはdpzで、おもしろい人だなと思った。しゃべっている所を見た限りでは、おっとりした口調の大人しい人、という印象を持っていた。しかしその印象はこの本によって覆される。 なんだろう、この焦燥感のような切迫感のようなものは。努力家でもあるし戦略家でもある。しかし、わかりやすい上昇志向、というのとは違う何かがある。表現を志す者が持つ業なのだろうか。「ほどほど」という言葉の響きからは距離を感じる。ネット世代の若い表現者が、ここまで克明に現代の白鳥の水かきを記した本もあまりないのではないか。「ほどほど」という言葉は主に収入面を形容する言葉であって、努力や戦略は「ほどほど」ではない。 みうらじゅんの「ない仕事」の作り方に近いスピリットを感じる。 セルフブランディングみたいなことは、すごく向いてないしやりたくない。そういう世界に軽い嫌悪感がある。しかし今の時代、そうしないと、ほどほども稼げない使い捨ての労働力になる気もする。セルフブランディングという、個人を売り込む努力をしないのは怠慢なのだろうか。 おもしろい人はおもしろいことやって生きていって欲しい。その一方で、目指すものがなく、戦略もなく、何者でもない凡人が、例えつまらなくてもわかりやすく人の役に立つ仕事をして、ほどほどに暮らせる世であってほしい。
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とても素直に、自分の「好き」に向き合っているひと。なんかわからないけど好き、うまく説明できないけどとにかく続けちゃう、ってほんとに強い。
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ゆるやかな制限でものを考えるなどなるほどと思えるところがあって面白かった。 最近は仕事にすぐに役立つ本ばかり手に取っていたけど、少し離れた切り口ですっと読めた。
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頭のなかにあるだけじゃ形にならないということを教えてくれる一冊。 好きなことで稼ぐ具体的な方法を挙げていて助かるひとが多そう。
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本書は無駄なことをして、youtubeで発明品を紹介している方の本。 面白い作品が多いがやはり、キーワードは『無駄』ですかねえ。
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文章力がすごいと思ったし、行動力とか、冷静に何が必要か考えていて見習いたいところが多々あった。内容もちょっと笑えて面白かった。
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無駄なものを自作して公開する動画を作っている筆者。 もともとはヨシモトの企画から始まったが、芸人として舞台にたつよりも、こちらの動画の方が向いているということで、無駄なものを作ることを専門とする。 無駄なモノを作って生活していくためには、というテーマの立て方が面白い。 作品...
無駄なものを自作して公開する動画を作っている筆者。 もともとはヨシモトの企画から始まったが、芸人として舞台にたつよりも、こちらの動画の方が向いているということで、無駄なものを作ることを専門とする。 無駄なモノを作って生活していくためには、というテーマの立て方が面白い。 作品には、現代アートにも近いと思う。 なので台湾で個展を開いたり。 現代アートも同様だけど、(村上隆などが言っているように)、如何に自分の作品を分かりやすくアピールする必要があるか、どのような層にアピールするかなど戦略的に考える必要がある。 筆者も言っているが、芸人としてのポリシーなどに拘り作品をどうアピールするかなどがおろそかにならないことが大事だと思った。 筆者は自分の作品を説明するために、文章の書き方を練習したり、別名でライターの仕事をしている。 また、他に稼ぐ手段を持ちながら自分が実施したいことをするという状況になっている。 興味深かったのは以下の章 第4章 無駄なことを続けるために「稼ぐ」 集団に吸い込まれないやり方 自分の表現と既存の稼ぎ方をマッチさせる インターネットで”稼ぐ” 数字を伸ばす 組織からお金をもらう 個人からお金をもらう 「無駄づくり」をプラットフォームにする 仕事をコントロールする 無駄なことを続けるために 無駄づくり動画から発展して、「好きなことを続けるための稼ぎ方を確立する」状態にいたったことがすごい。 試行錯誤しながら、食えるようになっている。というのが。 自分の好きなことをしながら、働いている以下の人たちへのインタビュー(第五章)もなかなか面白い。 菊地良さん、前田司郎さん、八谷和彦さん、野村由芽さん
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何の役にも立たない無駄なものを作っていたらお金になった。 これがYouTubeの力なのか。 おもしろいですね。
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今後のインターネットの流れとして、「クローズドなコミュニティ」がキーワードになっていくような気がする、とあったが、確かにそうかも。発信する側も受信する側も、情報砂漠遭難状態に陥り疲弊しがち。課金の壁でクローズドなコミュニティを作るのは精神衛生上としても仲間作りとしてもありかなと。
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