保健室のおじさん、爽やか生徒会長におそわれました の商品レビュー

小鳥晶(著者)

2022/05/29

男子高校生を愛でるだけで幸せ。だから、人生を枯れさせてもいいとまで思っている保健室の内田先生。
彼の一番のお気に入りは生徒会長の中谷だった。
保健室にきた中谷に、見ていたことをバレないようにビビりながら相手をする内田先生も可愛いけど、独特の視線の表現が中谷の執着を感じさせますね。
うさぎのように怯える内田先生を見るのが好きで、ひどいことをして｢もっと、ないて｣と言い放つ中谷はまさに鬼畜でした。
あることがあって内田先生が中谷を諦めるときの｢こんな枯れた人生に花びらまいてもらったようなもの…感謝して、感謝して…｣という表現方法がとても切なく、同時にそれだけ内田先生にとって嬉しかったのだと伝わりました。

おまけの、うさ耳をつけるおじさん内田先生の件は…。
似合うわけないと泣く内田先生にうっとり萌えたのは中谷だけではなく読者もでしょうね。

似合うか似合わないかではないんです。
萌えるか萌えないかなんですから(笑)
私も萌えました。泣く内田先生に。