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出版の崩壊とアマゾン の商品レビュー

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2024/04/20

緑風出版の社長さんによる、再販制度を廃止したがってる公取委と、街の書店と取次をつぶしにかかってる Amazon に対する恨みつらみ。 そしてその主張は「Amazon を規制しろ」「再販制度は絶対堅持、電子書籍にも適用しろ」と後ろ向きなことばかり。Amazon に勢いがあるのは読み...

緑風出版の社長さんによる、再販制度を廃止したがってる公取委と、街の書店と取次をつぶしにかかってる Amazon に対する恨みつらみ。 そしてその主張は「Amazon を規制しろ」「再販制度は絶対堅持、電子書籍にも適用しろ」と後ろ向きなことばかり。Amazon に勢いがあるのは読み手が便益を感じてるからで、文化保護を大義名分に読み手をないがしろにしているからこそ日本の出版業界は衰退しているのではないか。 再販制度がなく Amazon のシェアが圧倒的な米国で、むしろ書店数が増えてる状況を分析して倣うべきでは。

Posted byブクログ

2023/04/02

2010年代後半時点での日本の出版流通に関する概要を把握することができる。 取次に大きく依存する伝統的体制はかなり制度疲労を起こしている。

Posted byブクログ

2019/12/16

出版業界は、たったの20年で半分の規模になってしまった。これだけ短期間で、規模縮小に陥った業界は、あまりないだろうと思う。またこの先も、残念ながら、全く希望がない。出版業界は、あの手この手で、本を読んでもらうよう、買ってもらうように促しているが、現在、日本人が本に払うお金は、一ヶ...

出版業界は、たったの20年で半分の規模になってしまった。これだけ短期間で、規模縮小に陥った業界は、あまりないだろうと思う。またこの先も、残念ながら、全く希望がない。出版業界は、あの手この手で、本を読んでもらうよう、買ってもらうように促しているが、現在、日本人が本に払うお金は、一ヶ月僅か850円、新書一冊分である。この家計に占める書籍費にも、減少に歯止めがかからない。 読むことに対する意識が根本的に変わってきているのだろうと思う。ある程度の量を読むことは、集中力がいるが、集中力の使い方も変わってきているだろうし、スマホ等で短文を読む、打つ、見るが極限まで進んでいるわけだから、わざわざ長いモノを読みたいとは、思わないだろし、正確に言えば読む事が出来なくなっているのだろう。 この書籍は、業界内部に関しての記述が非常に多い。もっと文明史的観点からの記述を期待していたが、話しが大きくなるだけに、また、論点が非常に難しいのだろう。 日本の出版業界のあり方に、多大なる問題があるのはわかるが、今の出版業界の崩壊は、時代の趨勢だろうと思う。にも関わらず、出版業界は、どんどん小さくなっていく市場の中で、血みどろの闘いを繰り返している。良い本が少なくなり、ネット記事と変わらないような本が、沢山出版されるようになった。まさに、気の毒としか言いようがない。ただし、こういった現象は、少なくない日本の業界で、これから起こる。 大手出版社しか残らないのは、容易に想像がつく。個人的には、政府が毎年一兆円規模の出版補助金を出してほしいと思うが、そんなことをすると、よくない輩が出てきて、ある一部の者が得をしてしまうから、なかなか難しい。 これからも日本人は、ますます本を読まなくなり、ずっとスマホを見るようになる。テレビが普及した時と似ているが、圧倒的にスマホの普及スピードが速い。また、テレビを見ることと、読書は、併存関係にあったが、スマホは、読書の存在意義さえも、簡単に消してしまった。 じゃあスマホで読書ができるようにすればいいじゃん、やはり、電子書籍だよと思うかもしれないが、事はそんな単純じゃない。電子書籍は、確かに漫画やわかりやすい小説やビジネス書なら向いている、これらの本は、あまり集中力を要しないからだ。ただ、ある程度の専門性を持つ本を電子書籍で読むのは、不向きである。まず継続して読むことが困難だとわかる。やはり、こういったものは、本じゃないと難しい。ただ、デジタルネイティブ世代は、電子書籍だろうが、紙だろうが、抵抗ないかもしれない。どれも情報じゃんと言うだけだろう。 表現者からすれば、自分が本当に考えたことは、本という形で残したいが、ほぼその需要がない、なぜなら、もう日本人は本を読まないから。よってスマホ向けにわかりやすいモノを提供するが、こんなのやってられねぇーよと思い、表現者をやめてしまう。 負のスパイラルだと思う。 革新的なガジェットができて、 本のように読める、1ページ、1ページごとにめくれる感覚があるガジェットが登場すれば別だろうが、むちゃくちゃ高いと思う。 よって今は、耐えるしかないと思う。 14年に行った調査によると、 漫画や雑誌を除く日本人の1か月の1人当たりの読書量は、 読まない →47.5% 1.2冊  →34.5% 3.4冊  →10.9% 5.6冊  →3.4% 7冊以上 →3.6% この統計から8割ほどの人は、 日常で、ほとんど本を読んでいないことがわかります。 よく読む人(1か月に5冊以上)は全体のわずか7%。 「読む人」と「読まない人」が、はっきり分かれる状態になっている。 この、よく読む人の人数は、変わらないと思う。読まない人が、ただ増えるだけだと思う。よって出版業界は、あと数割業界規模を落として、緩やかに破滅していくだろう。今の若い世代が大人になる20年間は、大きな変化はないと思う。

Posted byブクログ

2019/07/27

再販制のことは体系立てて教えてもらってない人が多いと思うので、整理する意味で貴重。 内容については、分野や年代で意見が分かれると思う。 先が安泰そうと言われている法経書やアカデミックなものは、そもそもオープンサイエンスなどもっと大きなものを相手にするし、電子ファーストな世代がメイ...

再販制のことは体系立てて教えてもらってない人が多いと思うので、整理する意味で貴重。 内容については、分野や年代で意見が分かれると思う。 先が安泰そうと言われている法経書やアカデミックなものは、そもそもオープンサイエンスなどもっと大きなものを相手にするし、電子ファーストな世代がメインになったら、値引きどうこうも言えなくなると感じる。高騰し続けそうな、送料の問題も大きい。 今の世代は気概がないと言われそうだが、そもそも何をつくっても売れる世代にはいわれたくはない、と感じる若手は多いと思うし、そもそも若手も来ない業界になりつつあると思う。など、考えるきっかけにもなると思う。

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2019/02/28

著者は出版社側の人間でありこの本の主張も当然ながら出版社側の主張で書かれている。 著者の主義主張は全く賛同できないが議論のたたき台としてまた違う考えを知ると言う意味でも大事だと思うので星4つとした。 全体を通してアマゾンと公正取引委員会に対する恨みつらみが出てくる。 音楽業界と...

著者は出版社側の人間でありこの本の主張も当然ながら出版社側の主張で書かれている。 著者の主義主張は全く賛同できないが議論のたたき台としてまた違う考えを知ると言う意味でも大事だと思うので星4つとした。 全体を通してアマゾンと公正取引委員会に対する恨みつらみが出てくる。 音楽業界と違い出版業界が劣勢に追い込まれたのは業界の勢力が足りなかったと言わんばかりの主張である。 幅広い多様な出版を確保するためにも再販制度が必要と言うことだがそれゆえに無駄な何の意味もない駄作の出版物が溢れている。 その他にもには突っ込みどころはいろいろあるが筋金入りの出版側からの視聴で再販制度間絶対完全維持と言う考えを知ることが出来るのも貴重かと思う。

Posted byブクログ