九十九書店の地下には秘密のバーがある の商品レビュー
最初はタイトル通りの場所を舞台とした、日常の謎系のミステリ短編連作なのかな、と思ったけど、ちょっと私の中のミステリじゃなかった。 謎はあるのだけれど、司令官が作戦を練って、それを下っ端が実行し、解決するというような、問題解決稼業モノという感じ。そして解決家業モノとしては、解決...
最初はタイトル通りの場所を舞台とした、日常の謎系のミステリ短編連作なのかな、と思ったけど、ちょっと私の中のミステリじゃなかった。 謎はあるのだけれど、司令官が作戦を練って、それを下っ端が実行し、解決するというような、問題解決稼業モノという感じ。そして解決家業モノとしては、解決の過程がブラックボックスの託宣のようなので、少し物足りない気がする。 もちろん面白いのだけれども、私は謎が解かれる課程が好きなんだろうな。
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表紙とタイトルとに惹かれて購入し、読み切ったものの、大いに残念だ。秘密ったって、入口の場所が分かりにくいってほどだもの。店主の十八子が魔女のごとき悩める客を救うミステリアスな存在かと期待すれば、最後「再生」では無意味に佑を巻き込み、自分の抱えるありきたりな問題を解決してしたり顔だ。「告白」「飼育」「破局」いずれも、見知らぬ他人が干渉して解決すべきことではないし、そもそも人をペットとして飼うってなんだ。『マカン・マラン』があまりにも素敵な空間だったからモノ足りんのか、いやいや・・・
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さくさく読めました。 そんなに深い物語でもなく 登場人物とその人生背景も わかりやすかったからでしょうか。 書店とバー。それぞれに私が愛する空間です。 人の生き方を変えるなにかが、そこにはあります。 十八子さんとの出会いが佑を変えますが それは十八子さんに変えられたからではありません。 人には人を変える力などありません。 人が変わるのは、変わらなくてはならない時に 必然として出会う人を触媒として、自ら変わるのだと。 これは私自身の強い経験則です。 そうして書店やバーには、言うまでもなく出会いがある。 その強い契機をはらむ場としての強さを もっと描きこんでほしかったです。 十八子さんの両親が長年経営してきた九十九書店だから 人と人、本と人を出会わせる特別な時間と空間が あるはずなのです。そのひとつひとつを感じたかった。 オーセンティックなバーも、同じ。 その空間と時間に浸れたらもっと物語に共感できたかも。 タレーランやビブリアに、私が惹かれたのは そんな舞台の重みを作者がわかっていらして 細密に描いてくれたからなのかもしれません。 原田マハさんの描く美術館にも同じものを感じます。
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秘密ではないバーで、ちょっとねじれた糸をほぐしていく短編集。 どれもライトでサクッと読める。 仕事に疲れたときに読むと効くかも。
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自信を無くした主人公が、不思議なバーで任される“仕事”をこなしながら、癒され人生を進んでいく話。 動く気力すらない時期があっても、そこで終わりではないね。 完全な悪人がいないのがよかった。 どの視点で見るかで印象は変わるものだから、ある人にとってはダメなヤツでも、他の人にと...
自信を無くした主人公が、不思議なバーで任される“仕事”をこなしながら、癒され人生を進んでいく話。 動く気力すらない時期があっても、そこで終わりではないね。 完全な悪人がいないのがよかった。 どの視点で見るかで印象は変わるものだから、ある人にとってはダメなヤツでも、他の人にとっては大事な人だったり。 サラリと読めるけど気付かされる事も多くて、優しい本でした。
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+++ 訳あって入社二年で会社を辞め、自信をなくしていた長原佑(たすく)。ある日訪れた書店で、謎めいた女性店主から“仕事を探しているなら、今夜この店にもう一度来て”と告げられる。再訪した佑が案内されたのは、書店の地下を改装した秘密のバー。そこで店主のトワコさんから言い渡された、思...
+++ 訳あって入社二年で会社を辞め、自信をなくしていた長原佑(たすく)。ある日訪れた書店で、謎めいた女性店主から“仕事を探しているなら、今夜この店にもう一度来て”と告げられる。再訪した佑が案内されたのは、書店の地下を改装した秘密のバー。そこで店主のトワコさんから言い渡された、思いがけない“仕事”とは―。夜ごと悩みを抱えた人が訪れる、小さな書店とバーの日々。 +++ 昼間は書店、夜はバー、という極端な設定からまず興味が湧く。書店&バーのオーナーは九十九十八子と書いて「つくもとわこ」と読む。佑は、昼間は書店でアルバイトをし、夜は、バーのママとなったトワコさんからの指令を受けて、さまざまな仕事をこなすことで、飲み代をタダにしてもらうことになっている。常連さんたちの協力も得て、バーに持ち込まれる厄介事を解決するような仕事なのだが、なんの経験もない佑は、右往左往しながら奮闘する。その一生懸命な姿に、思わず応援したくなる。思ったように運ばないことも多々あるが、何となく納まるところに収まってしまうのが不思議なものである。登場人物の背景も少しずつ分かってきたところなので、シリーズ化されると嬉しい一冊である。
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本屋の裏家業は、バーで探偵? なんか展開が強引な気がしつつも、 立ち直ろうとする主人公に引きずられて、 良かった。
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まぁ,御都合主義のライトノベルとしてなら読むに耐えうる.特に主義主張がある訳でもなく,話の中で出てくる名著の数々も,ただ出てくるだけで活用はされていないかな.
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仕事をどうしても続けることができなかった佑(たすく)。書店でバイトを始めその地下にあるバーで出会った人たち。そこで佑に課される仕事(タスク)。人には簡単にできることでも自分にそうじゃないことがある。逆もある。努力したからといってできるようになるわけでもないしどうしようもできないこと。自信を無くした時に立ち止まれる場所。佑にはそれぎ書店であり地下のバーだ。休むことも必要だしそれを周りがとやかくいうことでもない。佑のお母さんが少し出てくるけれど佑にかける言葉が思いやりに満ちていてとてもいい。
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一風変わった仕事から始まるストーリー。 軽くサクサクと読めたが、ちょっと薄っぺらい気もした。 主人公の佑のお母さん、登場は少ないけど、多くを語らずに息子を見守る姿が良かった。
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