星の降る家のローレン の商品レビュー

北川恵海(著者)

2019/04/19

ローレンめ、助太刀がうまいってさぁ、宏助からも杏奈からも雪子からも、山仲さんや宏助の父さん母さんからだって、助けた人たちから数倍返しの助けを受けてる、ちゃっかりと。いずれも心根のいい連中で、最後はそろって幸福を得た。万事がめでたしめでたしで、お涙ちょうだいとはいかなかった。そうだ、杏奈の娘、晶の父親であるに違いない秦野先生とかいうやつ、あやつには行儀してやりたいわ。ニャー

2019/03/23

良かった…。ローレンの助太刀の理由、姿を消した理由。ローレンの描いた絵を管理することになった宏介。小さい時に母に虐待されていた宏介を救ってローレンは、本名さえ明かさずにいたが、心からの親友になる。優しい優しい物語。何度でも読めそうだな…。

2018/12/31

不思議なくらい胸にしみる物語だった。
劇的ななにかがあったわけでもない。ただ、人の繋がりがあった。わかりやすい言葉で紡がれないのに、まっすぐ気持ちが伝わってきて涙が浮かんで胸がぎゅうぎゅう締め付けられた。

全ての人が優しい。
優しすぎる。でも本当は現実だって、そういう世界なのかもしれない。そう信じてもいいかもね、ローレン。

2018/11/22

【あなたの本当の家族は、どこにいますか？　『ちょっと今から仕事やめてくる』北川恵海がおくる感動の新作！】

　母に捨てられた少年・宏助が知り合ったのは、謎多き中年画家・ローレンだった。
　大学生になった宏助のもとに、生死不明で行方知れずだったローレンから「自分の絵を売ってほしい」と手紙が来る。絵を売るため個展を開催するが、そこで「ローレンは人殺しだ」という噂を聞いた宏助は、個展の客・雪子と一緒に真相を探り始める。雪子もまた、ローレンと関わりがあった親友・杏奈の行方を捜していた。
　ローレンを通して人々は、『家族』という形に集約されていく――。