生老死の進化 の商品レビュー

高木由臣(著者)

2018/12/18

生物は生まれて、生きて、そして死ぬものと考えていた。しかし、約38億年まえに地球に登場してきた原核生物は「生まれ、増え、事故以外では死なない」もの”老死”が無いものであった。そこから進化して真核生物が登場してくるに至って死を伴うことになった。
生物はみないつかは死ぬものと漠と捉えていたけど、全く異なることとして考えなければならないことをこの本は教えてくれる。
生物にとって、死とはどういう意味を持つのか、どう人間としては受け止めればいいのか... 著者は、人間にとって死があることの意味の重さも様々に捉えてヒントを与えてくれる。