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アニマル・ファーム(文庫版) の商品レビュー

3.9

11件のお客様レビュー

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2023/10/31

初出一覧 アニマルファーム 講談社「週刊少年マガジン」 1970年8月23日第35号 ~9月13日第38号 くだんのはは 講談社「別冊少年マガジン」 1970年4月号 カラーン・コローン 「石森章太郎読切劇場【11】 秋田書店「プレイコミック」 1970年5月9日号

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2023/01/27

名作の誉れ高いジョージ・オーウェルの原作は未読。ずいぶん前におもしろそうだからと買ってずっと積読→新聞の夕刊で「動物農場」の紹介があった(朝日新聞2023.1.25勇敢「時代の栞」)のをきっかけに、とりあえず劇画でもいいから読んでみようと手にとった。初出は週刊少年マガジン(197...

名作の誉れ高いジョージ・オーウェルの原作は未読。ずいぶん前におもしろそうだからと買ってずっと積読→新聞の夕刊で「動物農場」の紹介があった(朝日新聞2023.1.25勇敢「時代の栞」)のをきっかけに、とりあえず劇画でもいいから読んでみようと手にとった。初出は週刊少年マガジン(1970)。 「ソビエト神話(スターリン主義)の暴露」を意図して第2次世界大戦中の1944年に書き上げたものの、労働者や知識人まで共産主義に理想と希望を見いだす人が多くソ連が連合国側の仲間だったうちは出版できず、太平洋戦争が終結して冷戦の影が迫りつつあった1945年8月にやっと出版。原作の翻訳を手掛けた川端康雄さん曰く「皮肉なことですが、ソ連批判の書だったために出版を断られたのに、まさに同じ理由でベストセラーになった」という。 モデルとなったのはソ連(スターリン体制)なわけだが、決して遠くの話ではない恐ろしさをひしひしと感じた。原作も読んだほうがいいのだろうと思うけれど、この漫画だけでもオーウェルの言いたいことは十分に伝わってきている誠実な作品と思われる。 他に、読み切り短編2つ併録。小松左京原作「くだんのはは」、「カラーン・コローン」、どちらもジワジワ怖い。

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2021/11/24

 2021年11月20日(土)にMARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店で購入。同日読み始め、21日(土)に読み終える。ジョージ・オーウェル原作の「アニマル・ファーム(動物農場)」と小松左京原作の「くだんのはは」、それから怪談牡丹灯籠の「カラーン・コローン」所収。  絵もさること...

 2021年11月20日(土)にMARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店で購入。同日読み始め、21日(土)に読み終える。ジョージ・オーウェル原作の「アニマル・ファーム(動物農場)」と小松左京原作の「くだんのはは」、それから怪談牡丹灯籠の「カラーン・コローン」所収。  絵もさることながら、台詞の文字が小さくて読むのがつらかった。文庫で手軽に入手できるというのはありがたいけど、やっぱり漫画はもう少し大きなサイズで読みたいなと。

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2021/04/13

原作を読む前に内容を把握するのにオススメ。キャラが印象強くて想像の余地が無くなってしまうので好まない人がいるかも。

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2021/02/22

ジョージオーウェルの作品のストーリーを知りたいと思いよんだのだけど、漫画表現に圧倒されました。 石ノ森章太郎は世代が違うので作品を見たことなかったのですが、ダイナミックでコマ割りにも遊びがあり、見開きページなんて額に入れて壁に飾っておきたいくらいの素晴らしさ…! アニマルファーム...

ジョージオーウェルの作品のストーリーを知りたいと思いよんだのだけど、漫画表現に圧倒されました。 石ノ森章太郎は世代が違うので作品を見たことなかったのですが、ダイナミックでコマ割りにも遊びがあり、見開きページなんて額に入れて壁に飾っておきたいくらいの素晴らしさ…! アニマルファームのストーリーの感想は、、1984年と比較してしまうと、国家が腐敗していくあるあるストーリーなのですが、こういうのはやはり近未来の予想まで描くと怖さが際立ちますね。1984年のような近未来の世界にまで繋げてくれたら更に名作になっていたと思います。

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2020/07/10

原作を読みたいとは思いつつ、なかなか手が伸びない中の一作。で、ふとこんな漫画化があったことを知り、入手した次第。あとがきに書かれた、独裁時代ソ連の背景とかを知らないと、ただ『ふーん』っていうだけで過ぎていく作品。でもそうは言われましても、これを読んだ後、『次はぜひ原作を!』とは思...

原作を読みたいとは思いつつ、なかなか手が伸びない中の一作。で、ふとこんな漫画化があったことを知り、入手した次第。あとがきに書かれた、独裁時代ソ連の背景とかを知らないと、ただ『ふーん』っていうだけで過ぎていく作品。でもそうは言われましても、これを読んだ後、『次はぜひ原作を!』とは思わないんだけどね。

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2019/06/15

総じて、コラボレーションが生きたオイシイ一冊です。筑摩さんさすが。 母親が石ノ森章太郎ファンだったので名前は知っていたが作品は読んだことがなかった。また動物農場のあらすじを知った後にこれをツイッターで見かけて、石ノ森章太郎も動物農場も一度に味わえる!ということで購入。 更に開い...

総じて、コラボレーションが生きたオイシイ一冊です。筑摩さんさすが。 母親が石ノ森章太郎ファンだったので名前は知っていたが作品は読んだことがなかった。また動物農場のあらすじを知った後にこれをツイッターで見かけて、石ノ森章太郎も動物農場も一度に味わえる!ということで購入。 更に開いてみると、なんと原作小松左京の作品と牡丹灯籠モチーフの作品も収録されていると。豪華だ。このチョイスが今の私にぴったりきた。 3作品とも面白く読めた。 動物農場は原作読んでないけど、この漫画の方が恐らく読みやすいだろう。支配する人間に対して反乱を起こした動物たちが、結局は動物同士で同じことをやってるという皮肉。解説を読むと、これはオーウェルが目の当たりにしたロシア革命を風刺しているのだそう。 くだんのははも原作読んでない。乱歩ぽさを感じた。かたわが出てくるあたりとか…。 カラーンコローンは骸骨が不気味、これは漫画だからこそなせる技。

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2019/01/15

裏扉を見ると、関連ちくま文庫として「動物農場(開高健訳)」「COM傑作選(中条省平編)」「ビブリオ漫画文庫(中条省平編)」や「劇画ヒットラー(水木しげる)」や「あしたは戦争(日本SF作家クラブ企画協力)」などが並んでいる。現代の状況に危機意識を持っている1人の編集者の仕事なんだろ...

裏扉を見ると、関連ちくま文庫として「動物農場(開高健訳)」「COM傑作選(中条省平編)」「ビブリオ漫画文庫(中条省平編)」や「劇画ヒットラー(水木しげる)」や「あしたは戦争(日本SF作家クラブ企画協力)」などが並んでいる。現代の状況に危機意識を持っている1人の編集者の仕事なんだろうな、と思う。いい仕事している。 久しく絶版になっていた「石森章太郎の原作付き漫画」である。戦後漫画を牽引してきた手塚と石森の仕事の違いが一つあるとすれば、手塚は原作付きはほとんど描かなかったか、描いたとしても換骨奪胎して全て自分の作品としていた。石森(私は石ノ森という変名に未だに違和感を持っている)は、この本を読んだらわかるように、忠実に原作を再現している。しかし、それで石森色が薄まるというわけではなく、一コマ見れば紛うことなき石森なのだ。中条省平が解説で感情的に絶賛するのを読むまでもなく、石森の「映像表現」は群を抜いていて、あらゆる場面は正に映画を見るがごとくである。もちろん、1番評価すべきは、そのプロデュース能力だろう。革マル派が学生運動を主導し、腐敗が進んで「革命」が叫ばられていた1970年にあって、「ちょっと待て!武力で小さな革命空間をもし作ったとして、権力の在り方を間違えたら、ソ連のようになってしまうんだよ」と、当時まだ大学生くらいまでしか読んでいなかった若者向け漫画に、そんな「むつかしいことをわかりやすく」提示しようとしたのである。当時まだ石森自体も30歳そこそこだったはずだ。学びながら考え、考えながら学んでいた若い漫画家の姿が浮かび上がる。この姿勢は、やがて「日本の歴史」や「日本経済学入門」を作り、「萬画」を表明する後期に繋がっていくだろう。 また、小松左京原作の「くだんのはは」も、戦争から25年経ったあの当時の状況に「言うべきこと」があって描かれたのは明らかである。小説の地の文を活かしながら、それでも訴えるものがあるのは、石森の絵がきちんと恐怖を描いているからに他ならない。そして、阪神大震災、東日本大震災を経た現在、再び「くだん」が現れていないか?と我々が思うからである。 2019年1月読了

Posted byブクログ

2018/12/30

何かで取り上げられていて、気になっていた。 実家で手に入るとは。 原作を知らないので、原作が素晴らしいのかもしれないけど、これはなかなかに、尖ってる。 滑稽さについ笑ってしまうけれど、ゾッとする。これぞ風刺だなあ。

Posted byブクログ

2018/12/11

メインのアニマル・ファーム、劇画(マンガ)にすると、原作が持っているおとぎ話的な残酷さがなくなるな~・・。3作、収録の中では小松左京原作の「くだんのはは」が一番良かった。

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