学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす の商品レビュー
教員としての目線で子どもに関わってこられた著者視点と、福祉分野で子どもに関わっている私とは立場も違い、なぜそんな当たり前のことを今更?と感じる内容ですが、子どもの発達に関して1人でも多くの教員が非認知能力や幼児期の発達について理解が高まれば、日本の子育ては大きく変わると感じる一冊...
教員としての目線で子どもに関わってこられた著者視点と、福祉分野で子どもに関わっている私とは立場も違い、なぜそんな当たり前のことを今更?と感じる内容ですが、子どもの発達に関して1人でも多くの教員が非認知能力や幼児期の発達について理解が高まれば、日本の子育ては大きく変わると感じる一冊です。
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■ 認知しにくい力、すなわち試験のような機会を設けて点数化・数値化することが困難な力。例えば、他者とコミュニケーションとり、協調や協働をするための力、自分自身で自らを勇気づけて挑戦や努力をするための力、自分の感情をコントロールして我慢や持続をするための力などのこと。 ■ 一方、...
■ 認知しにくい力、すなわち試験のような機会を設けて点数化・数値化することが困難な力。例えば、他者とコミュニケーションとり、協調や協働をするための力、自分自身で自らを勇気づけて挑戦や努力をするための力、自分の感情をコントロールして我慢や持続をするための力などのこと。 ■ 一方、点数化・数値化しやすいIQや知識量、知識の活用などは認知能力。 ■ 日本の平均寿命は男女ともに80歳を超え、2007年生まれの子どもたちの半数が100歳以上生きる。この人生100年時代を生きていくためには、時代の変化に対応できることが必要で、そのためにも学び対して謙虚であり、学び続ける力の獲得・向上が求められる。 ■ 体験したことから自らの内面で経験に変え、その経験を振り返ることで学び、そして多様な能力(認知・思考系・非認知)を獲得・向上させる。 ■ 非認知能力=「社会情動的スキル」という意味での「非認知」 ①目標達成…目標を達成するための力 ②他者との協働…他者と協働するための力 ③情動の制御…自分の感情をポジティブにコントロールする力 自分の内面として求められる力、他者との関係の中で求められる力、予測できないことも含めた様々な状況の中で固定化・画一化できない力
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発達段階を考慮した非認知能力 〇4歳までは自己肯定感を与える(成長の土台) 〇4歳以降で、他者と協働する力・自己の内面をコントロールする力を育む →子供のやりたいことを出来るよう支えたり、友達と遊べるように支える 多様な価値があることもこの時期にはわかる ○小学校低学年で他者と...
発達段階を考慮した非認知能力 〇4歳までは自己肯定感を与える(成長の土台) 〇4歳以降で、他者と協働する力・自己の内面をコントロールする力を育む →子供のやりたいことを出来るよう支えたり、友達と遊べるように支える 多様な価値があることもこの時期にはわかる ○小学校低学年で他者と自分の境を覚え始める ○小学校中学年で大人との違いを認識する ○小学校高学年で頭は大人に
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非認知能力を鍛える場として、放課後児童クラブについて書かれていて、なるほどと思った。塾や習いごとだけしている子どもが良くて、児童クラブに入れてるのが可哀想、という捉え方もまだまだ多い中、著者の話は興味深かった。
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・認知能力以外の自己内省力、自己啓発力、社会力がこれからますます求められる ・メタ認知力も重要、日々の振り返りがその一助となる ・生涯学習、いつでも学ぶ姿勢を大切に柔軟に生きられる力を。偶発すら計画に。
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非認知能力ってなんだろう? 簡単に言うと、数値にするのが難しい学力のことです。 たとえば、集中力が高いだとか、我慢することができるとか、最後まで諦めない力、柔軟性…など、数学や英語で点数を取れるっていう学力とは違い、見えない学力とも言われています。 じつは、この見えない学力が、...
非認知能力ってなんだろう? 簡単に言うと、数値にするのが難しい学力のことです。 たとえば、集中力が高いだとか、我慢することができるとか、最後まで諦めない力、柔軟性…など、数学や英語で点数を取れるっていう学力とは違い、見えない学力とも言われています。 じつは、この見えない学力が、見える学力を支えています。 さらに言うと、「生きる力」なんてよく言われる、未来を切り拓く力も…。 そんなこんなで、最近は、非認知能力が大切! この非認知能力を数値にしちゃおう! そんな動きが出ているのです。 この本は、そうした非認知能力について解説しています。 発達段階の話や、国際的な教育の動向、なぜ今非認知能力なのかを、俯瞰的に解説しています。 そのせいか、内容が具体的じゃないので、わかりにくいかもしれません。 先の見えない社会とか、主体的にだとか、もう言い尽くされた言葉も多いですが、一般人にとっては教育界の話ほどわかりにくいものってない気もします。 で、結局どうやって育てたらいいの?ってはなしになるわけで。 トレンドの一つではあるのですが、応用できることが少ないように感じました。 「非認知能力」という言葉の概念的なことを理解できる本です。 正直言って、非認知能力を理解する本としては、ちょっと前に読んだ『ドラゴン桜に学ぶ東大メンタル』の方が、非認知能力を認知能力で鍛える話や、非認知能力が高い人の具体例が出てきてわかりやすかったです。 授業実践の話や、体験と経験の違い、謙虚さについてなど、「ふむふむ」と頷ける話もありました。 たとえば、ただ体験するだけではなく、振り返り、自分の中で内省…これって次こうしたらいいかな?なんてことを考えるとそれが経験になるので、振り返り(リフレクション)が大切という部分とか、リフレクションシートの具体例とか。 参考文献が多いのも良かったです。 小学生の話が多かったので、大雑把に「子ども」といっても児童ぐらいの発達段階を想定しているのだと思います。 大学生の話も出てきています。 が、高校生相手にしていると、流石にそのまま応用できる部分が少ない。 この次にこれの続編を読むので、そちらで方法論を学ぶのとになるのでしょう。
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非認知能力というと、幼児期に大切なものだと思っていたが この著書は小学生から大人にまで身に付けられる内容も含まれている 体験したことを自らの内面で経験に変え、その経験を振り返ることで学び、そして多様な能力(認知、思考力、非認知)を獲得、向上させる 体験は五感を通じての自然と...
非認知能力というと、幼児期に大切なものだと思っていたが この著書は小学生から大人にまで身に付けられる内容も含まれている 体験したことを自らの内面で経験に変え、その経験を振り返ることで学び、そして多様な能力(認知、思考力、非認知)を獲得、向上させる 体験は五感を通じての自然と触れる取り組み、活動 経験は、体験したことでの気付きや発見、感情的な動きがあること、内面化することをいう 学びはその経験に基づいてこれから必要となるであろう教訓を導きだしたり、既に内面化された他の経験や外部から取り入れた知識情報などを関連づけて、共通点や相違点を見いだしたりすること 自己肯定感(自分の存在を受容できる) ↓ 非認知能力(自分と向き合う、高める、他人と繋る) ↓ 思考系能力(非認知と認知を繋ぐ。思考力、判断力、表現力) 認知能力(数値化できる知識や技能)
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非認知能力に関する本を、これまでまともに読んだことがなかったので、読んでみました。 この本はいわゆる「積読」のようになっていたのですが、昨年、たまたま、著者の中山芳一さんの話を聞く機会があり、それを機に「早く読もう!」という気になりました。 が、それでもしばらく積読状態は続...
非認知能力に関する本を、これまでまともに読んだことがなかったので、読んでみました。 この本はいわゆる「積読」のようになっていたのですが、昨年、たまたま、著者の中山芳一さんの話を聞く機会があり、それを機に「早く読もう!」という気になりました。 が、それでもしばらく積読状態は続き、ようやく先日読み始め、そして読み終わりました。 非認知能力の定義は、どうやらとっても緩やかなのですが、それこそが、非認知能力の非認知能力たる所以、といえそうです。 逆に、もし、厳密に定義できるならば、それは、非認知能力ではなく、認知能力ですので。 非認知能力を伸ばすチャンスは、特別なものではなく、日常生活にあふれている、というのは、とても共感できますし、とても希望が持てることだと思います。 また、認知能力と非認知能力は、決して、相反するものではなく、それぞれがリンクしながら向上し得るもの、という点は、重要だと思います。 自分自身については、体験を経験に、経験を学びに変えるよう、また、自分の子どもについても、体験を経験に、経験を学びに変えられるよう、いろいろ工夫していかないといけないな、と考えさせられた一冊でした。
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人として一番大切だと思っていた非認知能力を具体的に教えてくれた本。 認知能力と非認知能力は、どちらか一方というわけでなく、2つのシナジー「相乗効果」を作り出さなければならないし、生涯に置いて学ぶもの。 AIと共存、協働する未来に向けてクリエイティブな人材になれるようにしたい。
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非認知能力を伸ばす取り組みの事例が沢山載っていて参考になる。強いて言えば、自分の大学生時代に戻り、認知能力の向上にしか注力していなかった自分に、非認知能力の重要性を説きたい。大人も非認知能力を継続して伸ばしていく必要性があるのは、一筋の希望であり、今からでも遅くないと自分に喝を入...
非認知能力を伸ばす取り組みの事例が沢山載っていて参考になる。強いて言えば、自分の大学生時代に戻り、認知能力の向上にしか注力していなかった自分に、非認知能力の重要性を説きたい。大人も非認知能力を継続して伸ばしていく必要性があるのは、一筋の希望であり、今からでも遅くないと自分に喝を入れて、非認知能力を磨いていきたい。
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