中華生活文化誌 ドラゴン解剖学 竜の生態の巻 の商品レビュー
現代中国学教員の虎の巻シリーズ。2年に1回のペースだが、文化入門は4年1サイクルか。新入生の掴みとしては色んな入り口を用意する必要があるのだろう。しかし、日本に対する関心と関係なく、日本のコンテンツを消費する中国人はゴマンといるけど、中国には特に関心がある訳ではないが、中国コンテ...
現代中国学教員の虎の巻シリーズ。2年に1回のペースだが、文化入門は4年1サイクルか。新入生の掴みとしては色んな入り口を用意する必要があるのだろう。しかし、日本に対する関心と関係なく、日本のコンテンツを消費する中国人はゴマンといるけど、中国には特に関心がある訳ではないが、中国コンテンツ科目を履修したいという日本の学生って、どのくらいいるんだろう。今の中国には興味ないけど「三国志」とかは知っているという学生も未だ少なく無さそう。日本がガラパゴスだとしたら、中国は大陸ガラパゴスみたいなもので、ソフト・パワーは中華圏の枠外には中々拡がらないが、単に言語的障壁に理由がある訳でもなかろう。無国籍化するサブカルに対して、大学で教えるメインカルチャーはあくまで中国という看板を背負った対象になるので、その辺の心理的障壁はあるのではなかろうか。もっともそこを不問にしてしまっては現代中国学も何も無いのだが。
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