セッちゃん の商品レビュー
大島智子の描く眠たげな目の女の子はこんな事を考えてるんだなー。 しかし、デモ参加者=テロリストって考え方、古臭くな〜い?学生運動かよって。 こうゆう外敵・仮想敵を設定するんじゃなくて、姿が見えない・出口が見えない鬱屈を描いた方が、より苦しみが切実になるんじゃないかなー、と思うた。...
大島智子の描く眠たげな目の女の子はこんな事を考えてるんだなー。 しかし、デモ参加者=テロリストって考え方、古臭くな〜い?学生運動かよって。 こうゆう外敵・仮想敵を設定するんじゃなくて、姿が見えない・出口が見えない鬱屈を描いた方が、より苦しみが切実になるんじゃないかなー、と思うた。まあ、これが今の若者の「気分」なのかもしんない。 岡崎京子エピゴーネンとしては、今一歩踏み込みが足りない印象。
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良し悪しとか、完成度とか、学生運動のディテールとか、岡崎京子とか、新田章の「あそびあい」とか、まぁいろいろあるだろうけれど、2010年代をマンガで総括するとしたら、自分はこの作品を挙げるかもなあ、と思った。
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このマンガ好きだー!最初は冷静な感覚を感じて、あまり乗れなかったんだけど、作品が進むにつれてラブストーリーの部分が大きくなっていって、自分の中で作品をシンプルに捉えていったような感覚があった。しかし切ないなぁ・・・!
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セッちゃんもアッくんも自分の存在を確かめ合っている。ストーリーはフィクションが強めなのに、どんなラブストーリーより現実味を感じた。
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読了。悲惨さが感じられなかった。凄く覚めた人たちで、なんとなく、自分の人生を歩んでいるように感じた。私はバカなのかな?
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星が5つでは足りない。 最初から最後まで感情が息をつく暇がなくて、溶け合えない世界と自分とは無関係に進んでいく世界をどこか遠くから見ていることにどうしたって共感してしまう。言葉にできないことが漫画になってる。始まりも終わりも美しいとおもった。
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2018年にしか生まれ得ない傑作。暴力が暴力たるゆえんについて気づかされる。前兆などない。明らかに岡崎京子で、ストーリーの道具立ても既視感を覚えておかしくないものばかりなのに、鮮烈な今の警鐘として読める。この特別さはなんだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前からなんとなく絵を見たことあるイラストレーターさんの初の漫画作品らしく、気になって読んでみた。 最初はどこか『チワワちゃん』ぽいのかなあ、なんて思いつつ、十年代を舞台にしていてスマホとか当たり前に出てくるし、大学の高橋教授が高橋源一郎さんがモデルだろうし、シールズじゃんみたいな学生運動にテロの話も出てくるけど、セッちゃんの「セ」はセックスの「セ」であり、セックスはありがとうとかごめんが必要なくていいと思っていて、付き合うとか言われると離れてしまうような女の子。彼女がセックスしない男の子とこれからって感じの展開になるかと思いきや、最後の部分にしてもこれ岡崎京子さんの『pink』を意識していると思う。やりたいことが、いや、構造もだけど、入れ替わってる箇所はあるが。 愛と資本主義、繁栄が終わった現実を受け入れられない現代日本のユミちゃんみたいなセッちゃん、だから、彼女はやっぱりどこにもいけない。
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