京都迷宮小路 傑作ミステリーアンソロジー の商品レビュー
京都を題材に妖しさを醸し出した7人のアンソロジー。浅田さんの作品はノスタルジーが妖しさをまとって引き込まれました。有栖川さんのは学生アリスでしたので江神部長が出て嬉しかったのと、やっば有栖川さん面白かったです。
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京都が舞台のミステリーアンソロジー 豪華、贅沢な(としか言いようのない)作家様達の、京都情緒たっぷりと折込んだ短編集です 門井先生の「美術探偵 神永シリーズ」 自分は初見で考古学ミステリーがとても新鮮でした 是非他の作品も拝読したいと思います
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京都を舞台にしたミステリーのアンソロジー。浅田次郎、綾辻行人、北森鴻、うーん、さすがに上手い。綾辻行人はほとんど読んでいなかったけれど、ぞくっとする感じがなかなかいける。いろいろ読んでみようかと思う。有栖川有栖はいつものように理詰めで来るねえ。岡崎琢磨はまあまあ。門井慶喜は金印な...
京都を舞台にしたミステリーのアンソロジー。浅田次郎、綾辻行人、北森鴻、うーん、さすがに上手い。綾辻行人はほとんど読んでいなかったけれど、ぞくっとする感じがなかなかいける。いろいろ読んでみようかと思う。有栖川有栖はいつものように理詰めで来るねえ。岡崎琢磨はまあまあ。門井慶喜は金印ならぬ銀印テーマにしたところが面白い。連城三紀彦は嫋々たる文章が凄い。
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綾辻、アリス、北森鴻、連城と、錚々たるメンバーで京都、に纏わる短編集と来れば、これはもう。 と、何も考えずにポチったら綾辻は深泥丘奇談だしアリスは学生アリスだし、でもなんだか損した気分にはならず楽しく読めるのがいいところ。 特に有栖川有栖「除夜を歩く」を、元号の変わったこの時期に読み直せたのは縁かしら。 単品で読んでみると、ミステリ談義としての部分がしっかり入ってきてより楽しめました。おいしい。 北森さんの裏京都ミステリも良さげ。しかしタイトルユルすぎるやろ。
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京都は、最近外国人の方達が大挙して押し寄せてきて かつての、穏やかな、京都らしさが失われてしまって ちょっと残念なんのですが。 私が好きな京都らしさが、各作家さんの小作品の作風に 織り込まれていて、京都の風景が映像として勝手に頭の中に浮かんできて 読んでいて楽しかった。
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京都を舞台にした短編ミステリ集。アンソロジーはこれまで知らなかった作家さんを発掘できるチャンスではあるのですが、この本のようにシリーズ作品からの抜出ばかりだと、いちいちキャラや設定の把握をしなければならず、展開に入り込みにくいのが難点; 唯一、シリーズ内容を把握していた、有栖...
京都を舞台にした短編ミステリ集。アンソロジーはこれまで知らなかった作家さんを発掘できるチャンスではあるのですが、この本のようにシリーズ作品からの抜出ばかりだと、いちいちキャラや設定の把握をしなければならず、展開に入り込みにくいのが難点; 唯一、シリーズ内容を把握していた、有栖川有栖「除夜を歩く」は、”素人が書いたミステリ小説の推理”という新しい切り口で、さすがのロジック組み立ての巧みさ。奇しくも元号が平成から変わろうというこの年に、昭和から平成に変わる年の話と出会えてニヤリとしました。やはり当時もみな、新元号が何になるかは気になったのでしょうね。 その他では、岡崎琢磨「午後三時までの退屈な日常」が、短い中にばっちり叙述トリックも仕込んであって驚かされました。シリーズに手を出そうかなという気にさせられる一品。 あとの作品は、残念ながらあまり自分の好みではなかったかな……。京都の地理や歴史に詳しい方なら、さぞ楽しめるんだろうなぁ。
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京都が舞台になっている短編ミステリのアンソロジー。もっと京都ならではの情緒みたいな物を入れて欲しかったけど、そこそこ楽しめた。 綾辻・有栖川両氏の作品は既読。有栖川さんのは江神シリーズで中編程度のボリューム。作中作あり、江神とアリスの推理談義ありで、やはり何度読んでも面白い。巻末...
京都が舞台になっている短編ミステリのアンソロジー。もっと京都ならではの情緒みたいな物を入れて欲しかったけど、そこそこ楽しめた。 綾辻・有栖川両氏の作品は既読。有栖川さんのは江神シリーズで中編程度のボリューム。作中作あり、江神とアリスの推理談義ありで、やはり何度読んでも面白い。巻末の連城三紀彦さんの作品は一番短かったけどインパクトは強かった。大人の文章だな~。北森鴻さんとは私は大学の推理小説研究会で2年間活動を共にしていたので、作品を読むと懐かしく、改めて早すぎる死去を残念に思う。
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京都を舞台にした作品を(とくにミステリ)見かけるとついつい手が出てしまう。 表紙にずらりと並んだ作家名にもとても惹かれたので手に取りました。 “本書は文庫オリジナルです” と但し書きされていますが、書きおろしかと思ったらそうではなく、単行本で発行されたことはないという意味でした。 それはそうですよね…他界されている方もいらっしゃいますから。 最初と最後の作品が、“待つ女” 京女といえば待つ女なのでしょうか? それはちょっと古いような。 「待つ女」浅田次郎 雨の夜、疲れた体をタクシーのシートに沈めて料亭から帰る、40代会社社長。 祇園石段下に、遠い昔に待たせた女を見る! …オカルト? と思いきや。 女の気持は女にしか分からないんですよ、と、うっそり笑う地味な女の方が怖い。 「長びく雨」綾辻行人 初読みの作家さんでしたが… ああ、そういうこと! 検索しても出てこない地名ばかりと思ったら、作者が作った架空の京都らしい。 興味がわいたので、底本の『深泥丘奇談』を読んでみたいと思います。 「除夜を歩く」有栖川有栖 アリスの学生時代、江神シリーズ。 昭和の終わり1988年の大晦日。 いつ元号が変わるか、日本中が落ち着かなかった年の瀬。 おけら参りの火縄をくるくる回しながら、ミステリー談議。 江神シリーズは未読なので、読んでみたいです。 「午前三時までの退屈な風景」岡崎琢磨 懐かしい!タレーラン珈琲店だ! でも、似たようなトリックを読んだことがあるような? 懐かしいシリーズの番外編だと思って読み終えました。 しかし… 「銀印も出土した」門井慶喜 なんだか、金印の話を読んだことがあったような? ここでも書き下しの番外編だと思い、“金印”はどんな話だったのか、と自分の読書メモを引っ張り出したら、ほぼ粗筋が書いてあって、盛大にネタばれ(笑) ここではじめて“文庫オリジナル”の意味を知る。 神永美有シリーズ、最初の二冊を読んでいないので、コンプリートしたいです。 「異教徒の晩餐」北森鴻 大非閣千光寺の寺男・有馬次郎と、記者の折原けいのシリーズ。 鯖寿司のはなし、おぼろげながら覚えています。 好きなシリーズでしたが、もう読めないのが残念です。 「忘れ草」連城三紀彦 雨月物語のイメージで描かれた作品。 文章の美しさ、漂う気配の幽玄が流石です。
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京都が舞台というだけでも、ポイント高い。 北森鴻、連城三紀彦の作品が掲載されているのも嬉しい。 どちらも読んだことがあるけれど、懐かしく趣深い。 綾辻・有栖川両氏は、いわずもがな。 ただ、冒頭の浅田作品は、男の身勝手が不愉快で読まなければよかった。
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待つ女 浅田 次郎 長びく雨 綾辻 行人 除夜を歩く 有栖川 有栖 午後三時までの退屈な風景 岡崎 琢磨 銀印も出土した 門井慶喜 異教徒の晩餐 北森 鴻 忘れ草 連城 三紀彦 解説 関根 亨
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