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カフカの父親 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2024/01/13

トンマーゾ・ランドルフィの短編集 本の交換会で当たったやつ 自分では絶対に買わないであろうなぁ…… ・マリーア・ジュゼッパ 女を扱き下ろす理由とは? ・手 家の鼠を駆除したい老人 ・無限大体系対話 架空の言語を教えられて作った詩の価値 ・ゴキブリの海 シュールな航海譚 ...

トンマーゾ・ランドルフィの短編集 本の交換会で当たったやつ 自分では絶対に買わないであろうなぁ…… ・マリーア・ジュゼッパ 女を扱き下ろす理由とは? ・手 家の鼠を駆除したい老人 ・無限大体系対話 架空の言語を教えられて作った詩の価値 ・ゴキブリの海 シュールな航海譚 ・狼男のおはなし 月を殺そうとした狼男達 ・剣 切れ味鋭い不思議な剣を相続した男 ・泥棒 とっさに隠れた泥棒 ・カフカの父親 「変身」でカフカの父親視点 ・『通俗歌唱法教本』より 架空の歌唱法教本 ・ゴーゴリの妻 空気で膨らむ妻 アレの比喩や擬人化かと思って読み進めたけど、本当にゴム製の妻だった のか? ・幽霊 男爵に幽霊のいたずらを複数人で仕掛けている館に忍び込んだ人 ・マリーア・ジュゼッパのほんとうの話 最初の話の別視点の解説? ・ころころ 銃で自殺したと思われる遺体の真実 ・キス 寝る前にキスされた感覚がする男 ・日蝕 よくわからない話だ…… ・騒ぎ立てる言葉たち 単語がそれぞれ意思を持って会話しだすお話

Posted byブクログ

2021/04/11

外国文学とは、共通項のない文化圏の人が書いた、内輪受け狙いの小難しさや暗喩を読み解いて、なんか難しい話を理解できたような気分になる、自己満足タイムのことである。 と、言いたくなるくらい読んでて何の脈絡も感じ取れない作品集だった。 短編という事実だけが救いである、星1。 特に『...

外国文学とは、共通項のない文化圏の人が書いた、内輪受け狙いの小難しさや暗喩を読み解いて、なんか難しい話を理解できたような気分になる、自己満足タイムのことである。 と、言いたくなるくらい読んでて何の脈絡も感じ取れない作品集だった。 短編という事実だけが救いである、星1。 特に『ゴキブリの海』は、マジわけわからんかった。不条理ってゆーか女も男も。それでいいんか?その承認は本当にうれしいの?ねぇ!って本を投げたくなるですよ。 「極限状況化における人間の、いかなる不条理をも飲み込んだ、刹那的な行為を描いた短編」 とか無理やりほめることが文学評論だというなら、私は一生、いやあと八回生まれ変わっても、文学評論家にはなりたくない。 これが自他境界線の確立されてないフェミニストなら、原著読んだ時点で翻訳拒否(実際、作品中の女の扱いが気に入らない、って言って翻訳拒否したフェミニスト女性作家は存在する。『方形の円 偽説・都市生成論』を英語訳したアーシュラ・K・ル=グウィンのこと)するだろう。 もちろん評者はちゃんと「フィクション内の登場人物は、男性だろうが女性だろうがどんな非道な目に遭おうとも、それは私ではないし、その表現物で現実の誰に何が起きることもない」と分かってるけど。 もはや『そういう以前の問題』として、 ・ナンデ弁護士がでてくるの? ・ナンデ息子がドラ息子なのに偽名で船を指揮してんの? ・つーか女、お前は本当にそういう勝負の舞台になっちゃっていいの?衆目の中で? とかもう。脈絡なさ過ぎであった。 「弁護士父親とニート息子という設定になんらかの社会的投影が」といった深読み前提なのか、あるいは無視して良いレベルの思い付き単語挿入で作成した文章なのか。 もはやそういう深読み可能性を、考えるのさえ疲れる。 同時期に読んだパスカル・キニャール物語集が、外国の文学でありながら、詩情と物語の構成には深く理解でき、あまりにも分かり得たために、よけい悲惨な理解となっているかもしれない。 しいて言えば、『マリーア・ジュゼッパ』と『マリーア・ジュゼッパのほんとうの話』をセットで読むのは興味深い体験だった。著者自身による、著者の投影とみられる作中人物への回顧、という二重構造は面白い仕立てである。 いわゆる『異才』『鬼才』と表現される才能は、歯ごたえありすぎて乾パンなのか石なのかよくわからない。 この老骨には石同然の歯ごたえだったので、星一つとした。 若く才気にあふれ、かつ時間と思考能力に余裕のある向きは、(徒労かもしれないが)噛みついてみるのも一興だろう。

Posted byブクログ

2019/04/02

レビューはこちらに書きました https://www.yoiyoru.org/entry/2019/04/01/234200

Posted byブクログ

2019/01/13

とっても惹かれる。全体的に有名なカフカのザムザの世界で、向こうは映画的というか無情な中にもドラマがあるんだけど、こっちは放り出されたままの印象。背後に伝えたい物の存在がよくわからない。描写は鬱病っぽくあり辛辣ユーモア。何だね、この大好きしかない要素の羅列は。イタリア生まれで大学で...

とっても惹かれる。全体的に有名なカフカのザムザの世界で、向こうは映画的というか無情な中にもドラマがあるんだけど、こっちは放り出されたままの印象。背後に伝えたい物の存在がよくわからない。描写は鬱病っぽくあり辛辣ユーモア。何だね、この大好きしかない要素の羅列は。イタリア生まれで大学でロシア語を専攻して雑誌の編集に携わり執筆に至る。人と分かち合えないことを哀しいと思わず、最初から人間とはわかり会う存在と認識してない感じする。歩みよろうと工夫努力がない。変態、と一言で言い表せない。

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2018/11/09

国書刊行会から出ていた単行本を復刊。Uブックス化にあたり、1編が追加されている。 巻末解説でドールヴィイやリラダンからの影響が指摘されているが、確かにそうだと思う(解説を先に読んでしまったので、後出しジャンケンっぽいが……)。個人的にはデ・ラ・メアと同じ匂いを感じたのだが、先行し...

国書刊行会から出ていた単行本を復刊。Uブックス化にあたり、1編が追加されている。 巻末解説でドールヴィイやリラダンからの影響が指摘されているが、確かにそうだと思う(解説を先に読んでしまったので、後出しジャンケンっぽいが……)。個人的にはデ・ラ・メアと同じ匂いを感じたのだが、先行したのはどちらなのか、調べていないので解らない。 それにしても、帯文に『ゴキブリの海』のタイトルを載せるのは、結構な冒険じゃないだろうかw 字すら見るのヤダって人もいそうだよなw ※作品としては面白いし、予想されるほどの気持ち悪さは無い。式貴士『カンタン刑』の方がよっぽど気持ち悪い(比較対象が悪いか)。

Posted byブクログ