子ども文庫の100年 の商品レビュー
子ども文庫とは、町のいたって普通の人が子どものための小さな図書室を自主的に作り出す活動のことをいう。設置場所は個人宅から公民館のような公共施設などさまざまである。 面白かったのが、各自治体で全く図書館が整備されていない時代に、町の女性を中心に子ども文庫による読書活動が広げられ、図...
子ども文庫とは、町のいたって普通の人が子どものための小さな図書室を自主的に作り出す活動のことをいう。設置場所は個人宅から公民館のような公共施設などさまざまである。 面白かったのが、各自治体で全く図書館が整備されていない時代に、町の女性を中心に子ども文庫による読書活動が広げられ、図書館整備の基盤を作っていった点。今の時代の図書館がちゃんと町により添えているか微妙な状況で、当時は、町の人自ら読書施設の重要性を考えて運用していたのは驚き。 あと読んでいてマイクロライブラリーを思い浮かべていた… 今後の公共図書館のあり方の参考にもなりそうなので、また読み返す。
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1960~70年代に日本各地にあった子ども文庫。当時公共図書館が無い地域が多く、子どもの身近に本をという母親たちの願いがボランティアとしての文庫開室に向かった。明治以降の子どもと図書館についての歴史を文庫を中心にまとめている。 草の根のような活動が、同時期に全国に散らばっていった...
1960~70年代に日本各地にあった子ども文庫。当時公共図書館が無い地域が多く、子どもの身近に本をという母親たちの願いがボランティアとしての文庫開室に向かった。明治以降の子どもと図書館についての歴史を文庫を中心にまとめている。 草の根のような活動が、同時期に全国に散らばっていった。パソコンもネット環境も皆無の時代に、一般の人々に伝わっていくその力とは何だったのか。これからの子どもの読書を考える一助となるのでは。
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