夜よ、ひらけ の商品レビュー

チョン・ミギョン(著者),きむ ふな(編者)

2024/09/16

タイトルに惹かれて読了。
割と韓国文学はフェミニズム的な文脈で語られがちだけど、本作、文芸らしい作品で面白かったです。舞台が北欧というのも良く機能していて、人の持つ冷たさとか歪な部分の見せ方がよかったです。

2023/03/14

初の韓国文学。
白夜のノルウェーを舞台に孤高の天才が崩れていく様子は美しくすらあった。
これが韓国文学か。ハマりそう。

2022/02/06

絶対に敵わない友人がいることを人生の動力としてきた主人公と、不可能なことがない故に歪んでしまったその友人であるPの対比が悲しかった。

Pが光なら僕は影、Pの住むノルウェーの美しい村には夜が訪れず、僕が住むのはほこりっぽく夜は暗くなるソウル…などなど、情景の描写もストーリーも関連付いていて読み返し甲斐のある短編。