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禁足地巡礼 の商品レビュー

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9件のお客様レビュー

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2022/09/05

2022年9月4日読了。人の立ち入りを禁ずる「禁足地」、語り継がれる祟りや神道・天皇家などに関連する神聖性などについて取材の上考察する本。土地や宗教の歴史の専門家でない著者のため、自分で断っている通り各考察には食い足りないと感じる点も多いが、「禁足地」に感じるある種のロマンという...

2022年9月4日読了。人の立ち入りを禁ずる「禁足地」、語り継がれる祟りや神道・天皇家などに関連する神聖性などについて取材の上考察する本。土地や宗教の歴史の専門家でない著者のため、自分で断っている通り各考察には食い足りないと感じる点も多いが、「禁足地」に感じるある種のロマンというか、「禁じられているからこそ行きたい・見たいけど見たくない」という二律背反した感情に関して、天皇陵にある通り「空っぽの対象を秘することで神秘性が生まれる」のではないかという仮説・分析は納得できるところもある。後半の心霊スポットに関する分析、実在の場所からきさらぎ駅などの「ネット上で参加者が共有する架空の禁足地」に関心が移ってきたのではないか、というあたりはなかなか読み応えもあった。

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2021/12/11

「禁足地」という言葉に惹かれて読了。 ちょっと後ろめたい。いけないのだけれど見てみたい。触れてみたい。 経験してみたいという。 してはいけないことに触れてみたい。 好奇心や冒険心(冒涜心かも?)を駆り立てる内容。 一般人が足を踏み入れてはならない本当に存在する場所。 行けるけれど...

「禁足地」という言葉に惹かれて読了。 ちょっと後ろめたい。いけないのだけれど見てみたい。触れてみたい。 経験してみたいという。 してはいけないことに触れてみたい。 好奇心や冒険心(冒涜心かも?)を駆り立てる内容。 一般人が足を踏み入れてはならない本当に存在する場所。 行けるけれど誰もなんとなく触れなくなった場所。 この世に存在しない場所までいろいろな「禁足地」について書かれている。

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2021/07/26

ただただ怖がらせるだけの内容ではなく、取材に基づいた事実がメインの本。 怪談としてはあまり怖くはない。 しかし、ルポルタージュとしてはなかなか読み応えがあった。 この人の怪談はあまり嘘や誇張が多くないように感じるので一度怪談を聞いてみたい。

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2021/07/23

「禁足地」・・・なんとも言えない背徳なイメージと, うっすらとしたロマンを感じ手に取りました。 (立入禁止場所)とは違う、響きになんとも期待感が膨らみます。 著者は怪談研究家とのことですが、古代の事案について民俗学的なアカデミックな考察を進め、またネット版怪談話においては、現代の...

「禁足地」・・・なんとも言えない背徳なイメージと, うっすらとしたロマンを感じ手に取りました。 (立入禁止場所)とは違う、響きになんとも期待感が膨らみます。 著者は怪談研究家とのことですが、古代の事案について民俗学的なアカデミックな考察を進め、またネット版怪談話においては、現代のネットだからこその流布・展開を考察され、納得できる内容でした。 近所の「禁足地」を探してみたくなるような一冊です。

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2021/04/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネットで見かけて。 あまり学術的ではなく、 どちらかいうとミーハーなにおいもする、 禁足地談義。 禁足地と半アウトローは相性がいいとか、 禁足地は異界であり、 異界に行って帰ってくる疑似行為として イニシエーションを行っているのではないかとは、 面白い指摘もあった。 対馬にある禁足地「表八丁」では、うっかり石塔を見てしまった場合、 履いていた草履を頭の上に乗せ、 「インノコ、インノコ(猪または犬の子の意)」と唱えながら後ずさりしないと命を失うと言われている、とあった。 いやいや、神様はそんなことではだまされないでしょ、と思ったが、 そうやって人が畏れや敬意を示せば許してくれるのかもしれない、神様は。 それと、壱岐島の北の無人島、「ケンの池」と呼ばれる池には、王と王妃の財宝が隠されたという伝説があるそうだ。 宝を求めて池を覗き込めば、 その中心に本人がいちばん欲しいものが浮かび上がり、それを取ろうと手をのばせば水底に引きずり込まれてしまう、ということだ。 自分なら、そこに何を見るのだろう。

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2020/05/14

禁足地とは、触れられないものに触れる感覚がある本でした。ただ、読み終えたときに、考えさせられる部分もあり、奥深いものだとも言えます。

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2019/08/03

面白おかしく興味本位に書かれたオカルト本とは一線を画す内容。 筆者自身が訪れ取材する各地の「禁足地」。淡々と真面目にレポートされるその場所は、かつてのおどろおどろしい忌避される場としての顔はもうなくしている所も多くひどく日常的だ。 そうして読み進めると現れる最終章の「心霊スポット...

面白おかしく興味本位に書かれたオカルト本とは一線を画す内容。 筆者自身が訪れ取材する各地の「禁足地」。淡々と真面目にレポートされるその場所は、かつてのおどろおどろしい忌避される場としての顔はもうなくしている所も多くひどく日常的だ。 そうして読み進めると現れる最終章の「心霊スポット」。ここまでの現実的な内容とはそぐわないように思えるワード。 それ故、ここまでの内容が気に入っている人は、この章を読まずに本を閉じてしまおうするかもしれない。 けれど最後まで読んだ方がいい。この非現実的な名前の最終章が現代の私たちと1章から語られてきた「禁足地」を恐れたかつての人たちのマインドを繋げてくれた気がする。

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2019/04/29

禁足地…その名の通り、足を踏み入れてはいけない場所 その理由は、神様の場所であったり、禍々しい場所であったり…様々 この本は日本全国にある噂の禁足地に行ってみて、その理由を探ったり推測したりしたというもの 平将門の首塚伝説は、実はその当時よりも後年になってからの方が祟りに対し...

禁足地…その名の通り、足を踏み入れてはいけない場所 その理由は、神様の場所であったり、禍々しい場所であったり…様々 この本は日本全国にある噂の禁足地に行ってみて、その理由を探ったり推測したりしたというもの 平将門の首塚伝説は、実はその当時よりも後年になってからの方が祟りに対してナイーブになった話とか 高度成長期に祟り話が増えたとか 犬鳴村伝説とか 異界駅の話とか 色々な考え方はあるけど 祟り話って人間の世界で「何らかの超えてはならない」部分にブレーキをかけるような何かがあるような気がする~ 超自然的ブレーキ とでもいうのかしらん? そうあってほしいと私が思ってるからなのかな~。 とか言いながら、私は樹木の祟りとか禁足地とか信じてる方なのよね。 だってね、そういった樹や場所に行くとホントになんか神々しいような何とも言えないすごさを感じるのよね。そう思ってみているからだけなのかもしれないけどね。

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2019/04/16

法律的に一般の人が入っていけないとされていたり祟りがあると信じられていて誰も入らない場所を紹介していく本です。 もっとオカルティックでおどろおどろしい内容かと思っていたけれど意外とさくさく読める内容でした。

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