ホール の商品レビュー
読んで気持ちのいい本ではないが、物語に引き込む力がある。明らかに陰のオーラを感じつつも読み進めてしまう。そして案の定…。
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ミザリーの世界のようだ。妻と一緒に車に乗っていた大学教授のオギは、病院のベッドで気が付く。しかし顔も動かせず、言葉もしゃべれない。そんな彼に妻の母親が介護に通ってくる。意思疎通もできなかったが、だんだんとオギは周りのことが少しづつ分かってくる。妻は亡くなって、義母も独り身になって...
ミザリーの世界のようだ。妻と一緒に車に乗っていた大学教授のオギは、病院のベッドで気が付く。しかし顔も動かせず、言葉もしゃべれない。そんな彼に妻の母親が介護に通ってくる。意思疎通もできなかったが、だんだんとオギは周りのことが少しづつ分かってくる。妻は亡くなって、義母も独り身になってしまった。あの事故はどうして起こったのだろうか?記憶をたどっても薄暗いだけだ。しかし、時間の経過とともに少しづつ記憶も戻ってくる。オギにとっては、戻ってこない方がよかったかもしれないが。타스케테쿠다시이
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ジャクスン(アメリカのミステリー作家)賞受賞作品ということで読んでみた。韓国版ミザリーらしい。キングには悪いが、こっちの方が出来は良い。目と微妙に左手だけが動く植物人間のような男を義母が介護するのだが、妻の告白文というか日記を読んでから態度が急変しホラー的な様相になっていく。穴を...
ジャクスン(アメリカのミステリー作家)賞受賞作品ということで読んでみた。韓国版ミザリーらしい。キングには悪いが、こっちの方が出来は良い。目と微妙に左手だけが動く植物人間のような男を義母が介護するのだが、妻の告白文というか日記を読んでから態度が急変しホラー的な様相になっていく。穴を掘るという行為も変だが、娘がすべてだった母親にとって、その胸にできた穴は埋めるには辛いものがあったのかもしれない。夫婦の間にも浮気という穴があり、事故にあう前から破綻していた関係、事故の真相。ミステリーとしても一流だった。
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よく、韓国版「ミザリー」との評価を見た。 まさしくそんな感じです。 夫の浮気?に少し気がおかしくなった妻と、亡くした娘=妻の母が、娘のノートを読んで夫の浮気などを知り、娘の代わりに夫に復讐をする物語。 だんだんおかしくなっていく義母が怖い。 この作品は、心は重くはならなかったので...
よく、韓国版「ミザリー」との評価を見た。 まさしくそんな感じです。 夫の浮気?に少し気がおかしくなった妻と、亡くした娘=妻の母が、娘のノートを読んで夫の浮気などを知り、娘の代わりに夫に復讐をする物語。 だんだんおかしくなっていく義母が怖い。 この作品は、心は重くはならなかったので良かった。
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シャーリー・ジャクスン賞受賞作だそうだが、読んでみると確かにどことなくS•ジャクスンぽい(二作しか読んだ事ないのに知ったかしました)。話の入りは「Sometimes I lie」と似ていて、主人公が事故にあい病室で目覚めるところから始まるが、こちらはミステリ要素よりも心理的な圧が...
シャーリー・ジャクスン賞受賞作だそうだが、読んでみると確かにどことなくS•ジャクスンぽい(二作しか読んだ事ないのに知ったかしました)。話の入りは「Sometimes I lie」と似ていて、主人公が事故にあい病室で目覚めるところから始まるが、こちらはミステリ要素よりも心理的な圧が強め。世話をしてくれる義母との不穏なせめぎ合いと、事故の時に一緒にいた妻との緊迫した関係。読んでてずっと嫌な予感しかしない。実は「アオイガーデン」は好きになれなかったが、これは良かった。200ページ以下なのも偉い。
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シャーリイ・ジャクスン賞の名に恥じない。事故で不随になってしまった男が主人公ということで、確かに『ミザリー』を想起させられる。しかし不可解な女のじわじわと来る怖さよりも、男の中に潜む身勝手さ、孤独のほうが、薄ら寒かった。 作者のほかの作品も読みたい。
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