数学センスが身につく本 の商品レビュー

アルフレッド・S.ポザマンティエ,ロベルト・ゲレトシュレーガー,チャールズ・リー,クリスティアン・シュプライツァー【著】,宮本寿代【訳】

2020/10/13

数学の面白さを、それほど難しくない内容で教えてくれる本。ひとつひとつのテーマは分量が少なく、数多くのテーマが書かれている。好きな分野やテーマから読める。数学パズルの要素も少し含んでいる。
書名は狙いすぎている感があり、内容は書名よりよいと思う。
高校生や、数学好きの中学生なら読めるところはけっこうある。

ティーカップとドーナッツは、位相幾何学的には等しいとか、ピタゴラスの定理を3次元に拡張したりとか。
「ピタゴラス数は簡単に作れる」というのは、計算を追うと、たしかにそうなっている。
フロベニウス数など、しらないことが多くあり、読んでいてとても楽しい。

最終章のゴールドバッハ予想や無限の話など、章立ても素敵だと思う。