ウイルスは悪者か の商品レビュー

高田礼人(著者),萱原正嗣

2019/03/23

ウィルスの本体はDNAだったりRNAだったり。

複製エラー修正機構も弱く、変化（進化）が次々と起こる。

宿主との相性はまちまちで、安定的に共存しているものもあれば、悪さをするものもある。
前者はD/RNAも安定するが、後者は生存圧力にさらされ変化速度は早い。
インフルエンザウィルスが毎年変わる所以だ。

ヒトインフルエンザウィルスはブタの体内でトリインフルエンザウィルスと共存し、混合し、変化していく。

現在流行するA型ウィルスは以前に新型ウィルスとして話題になったものの子孫だ。
新型も定着してしまえば、旧型となる。

ウィルスはただ生き長らえようとしているだけで、宿主に与える影響は副作用に過ぎない。

現在進行形の進化がそこにある。

2019/01/15

ウイルスの生態に迫る本。
ウイルスとはどういうものか、エボラやインフルエンザがどのようにして進化してきたか、など非常に興味深かった。
しかし、専門的な内容が多く、途中かなり難しかった。