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ミッドワイフの家 の商品レビュー

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2018/12/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

初版が約四十年以上前に発行された作品集で、本作は復刊になる。三編が収められている中、短編集で、すべての作品が「性」というテーマで括られている。 たまに、昔のドラマや映画、お笑い番組を観たりすると、まったくもって面白くない時がある。それは、放送当時の価値観が現代の価値観と違い過ぎて、内容が薄っぺらく思えて没入出来ず、所詮フィクションであるし時事ネタのための作り物に過ぎないと、白けた目で眺めてしまう時があるが、本作は、作品の時代設定も約四十年前と古いが、登場人物たちの根底にある悩みや問題は、現在と変わっていない。 寄る辺なく若夫婦二人の力だけで生活をする苦しさや異性から拒絶されたり、パートナーと上手くいかないという、つまり、日々の生活の苦労やコミュニケーションの問題というものは、昔から今までついてまわる問題で、人生において切り離せない出来事だと思う。だからこそ、この小説集は今の時代を生きる人達にも通じるのだと思った。

Posted byブクログ