文化水流探訪記 の商品レビュー
普段自分では買わない本を読んでみようと思い、まさか当たるとは思わなかったが、このブクログで当たった本。 『POPEYE』に2012年から2018年まで連載されていたエッセーをまとめたもので、一つのエッセーで大抵二ページくらいのものではあるが、(少し長くても四ページくらいか)この著...
普段自分では買わない本を読んでみようと思い、まさか当たるとは思わなかったが、このブクログで当たった本。 『POPEYE』に2012年から2018年まで連載されていたエッセーをまとめたもので、一つのエッセーで大抵二ページくらいのものではあるが、(少し長くても四ページくらいか)この著者がおさえているところはなんとも多様で広く、しかも深さすら感じてしまう。 前書きには効率の悪さを指摘されているも、それでも自分の興味あることを信じ、真摯に向き合っていることが文間からも滲み出ている。 ただ私の評価が低いのは、『POPEYE』に連載されていたのと、一冊の本にまとめた差であろうか。 おそらく何処かにフラリと立ち寄って『POPEYE』をコーヒーでも飲みながら読むのが、一番の評価となるのであろう。それは雑誌で連載されているのがイキがよく、輝いている類の文章だからだろう。 たとえ同じ文章であっても、その形態などで評価は変わってしまうのはあり得る話である。
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美しい文章を書く人だった。ゆっくり、味わって読みたい類の文章だった。ただ、最終章にだけ誤植が目立つのが気になったけれど。 彼は私とは違う世界を見て生きて来たのだな、と思う。私の、知らない世界。こんな世界があったのだ、と気付かされ、楽しく読んだ。そして、この知らなかった世界に触れて...
美しい文章を書く人だった。ゆっくり、味わって読みたい類の文章だった。ただ、最終章にだけ誤植が目立つのが気になったけれど。 彼は私とは違う世界を見て生きて来たのだな、と思う。私の、知らない世界。こんな世界があったのだ、と気付かされ、楽しく読んだ。そして、この知らなかった世界に触れてみたい、と思った。思わされるエッセイだった。 世界は、こんなにも広い。
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