1,800円以上の注文で送料無料

あなたはここで、息ができるの? の商品レビュー

3.2

17件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    5

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/02/01

最初の方はわからなさ半端ない。 理解できない人は宇宙人と同じというのはうなずけるけど。 でも途中から「X」が出てくるのが待ち遠しくなる。 波が押し寄せて、また引いて、また押し寄せる。 そんな感じでだんだんとのめり込む感じかな。 切ない純愛物語。

Posted byブクログ

2019/02/27

竹宮らしい急展開と独白と感情の吐露はとてもよかった。舞城の読み味にも似ているような、ただただひたすらに愚直なまでにまっすぐな恋愛小説だった。 ただ、筋がちょっとあっさりしすぎている。と思ってしまうのは自分が時間SFを読み慣れているせいというのもあるのだろうけど、そういう意味では...

竹宮らしい急展開と独白と感情の吐露はとてもよかった。舞城の読み味にも似ているような、ただただひたすらに愚直なまでにまっすぐな恋愛小説だった。 ただ、筋がちょっとあっさりしすぎている。と思ってしまうのは自分が時間SFを読み慣れているせいというのもあるのだろうけど、そういう意味では大森望に推薦を書かせないほうがよかったのではないかと思う。これはあくまで恋愛小説として読むべき。

Posted byブクログ

2019/01/09

読み始めてとても新鮮ながら、懐かしさも感じた。むかし読んだSF小説、新井素子さんの世界がまず浮かんできた。 最初だけだったし、その後は映画バタフライエフェクトのような世界観が繰り出されるものの、小説にもそのまま書かれているが、ついてこれるか否か、別れそうな構成。 期待した展開か...

読み始めてとても新鮮ながら、懐かしさも感じた。むかし読んだSF小説、新井素子さんの世界がまず浮かんできた。 最初だけだったし、その後は映画バタフライエフェクトのような世界観が繰り出されるものの、小説にもそのまま書かれているが、ついてこれるか否か、別れそうな構成。 期待した展開からはずれたように感じたのはその分かりにくさ故なのだけど、そんなことは作者さんは十分承知の上でのこと。 自分の世界をぶつけた文章には新鮮さと潔さを感じました。

Posted byブクログ

2018/12/31

久々に恋愛小説。最初の独白の数10ページを乗り越えられるかのハードルがわりと高い気がする。ギミックとしてはありふれてるけど、純粋さは伝わったかな。

Posted byブクログ

2018/11/16

事故死を目前にした女子大生ララが、恋人の健吾を救うために何度も時間をループする物語。 1人称で語られるララのぶっ飛んだ性格は面白いけど、読んでいくうちにそのあまりにも純粋な気持ちにいつの間にか感情移入していた、 この作者特有の終盤の超展開は本作でも炸裂。呆然とするけど、切なく暖か...

事故死を目前にした女子大生ララが、恋人の健吾を救うために何度も時間をループする物語。 1人称で語られるララのぶっ飛んだ性格は面白いけど、読んでいくうちにそのあまりにも純粋な気持ちにいつの間にか感情移入していた、 この作者特有の終盤の超展開は本作でも炸裂。呆然とするけど、切なく暖かい余韻が残る。

Posted byブクログ

2018/11/13

長年ライトノベルで培った経験が一般文芸に進出してもなお確実に生きている。ストーリーはバタフライエフェクトに賢者の贈り物を合わせたようなもの。あと叙述トリック。ただ竹宮先生の作品については全て言えることだが、もはやストーリーは重要じゃない。徹底的に晦渋を排除した日常言語で、心の深奥...

長年ライトノベルで培った経験が一般文芸に進出してもなお確実に生きている。ストーリーはバタフライエフェクトに賢者の贈り物を合わせたようなもの。あと叙述トリック。ただ竹宮先生の作品については全て言えることだが、もはやストーリーは重要じゃない。徹底的に晦渋を排除した日常言語で、心の深奥を抉るようにして掬い取る。そういった描出こそがこの書き手の強みだと思う。それは作品ごとに洗練されていく。それだけで、言葉の快楽に溺れてしまいそうだ。小説を読むということは、話の筋に目を奪われることではなくて、言葉の祝福を浴びることだと竹宮先生は知っているのだろう。いつまでも読んでいたいと思いながら一時間ぐらいで読み終わってしまった。すごく至福のひとときだった。しかし、先程ストーリーは重要じゃないとは言ったけれど、この物語自体はずいぶんとお行儀の良いものではないかと思う。他者を想うということが、自分を捧げるということになるというのはなかなか清らかすぎる気もする。他者を思い、所有欲から依存、破壊願望、そして慈しみ、帰依、信仰、献身とその辺りのグラデーションにもっとページを割いて欲しかった。いつかリミッターを解除した竹宮作品を読んでみたい。

Posted byブクログ

2018/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

彼女を救うために、彼は何度でも 時間を繰り返す。彼女もまた、彼を 救うために叫ぶ。イキイキとした 青春恋愛ファンタジー。 彼女の話し言葉で紡がれる物語は 砕けていてサラリと読めて、けれど 少し不思議で独特な作り(*´-`*)ゞ

Posted byブクログ