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駒井哲郎 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2022/09/20

22年8月に国立近代美術館コレクション展で駒井さんの作品を見て気になった やはり素晴らしくてときの忘れもので「ある風景」を購入した ・エッチングの線が滲む風合いが好き ・平面の構成がうまい。博物図的な淡々とした2次元の広がりを感じる。モチーフもアンモナイトみたいなぐるぐる、化石...

22年8月に国立近代美術館コレクション展で駒井さんの作品を見て気になった やはり素晴らしくてときの忘れもので「ある風景」を購入した ・エッチングの線が滲む風合いが好き ・平面の構成がうまい。博物図的な淡々とした2次元の広がりを感じる。モチーフもアンモナイトみたいなぐるぐる、化石みたいな単純化された葉っぱ、まる、星などなんか考古学的というか、時間の深みを思わせるもので好き。クレーやルドンの影響はこの本の記述通りで、個人的には輪郭の丸みと図案的なモチーフから神坂雪佳を思い出した。 ・詩画集で詩人とコラボしてることが多い。駒井さん本人のコメントも詩的。近美の展示はポエム特集で、"ポエミー"が地に足がついていないことを揶揄するように使われる今にポエムを再考しよーという趣旨っぽくて、詩、考え直したいね…文章は言葉そのものの意味を文法通りに伝達するものじゃなくて、文字の形や発音のリズムや鑑賞者の状態によっえイメージが変わるものでそれを逆手に感覚を呼び起こさせたい詩?大岡信と安東次男の詩を読みたくなった。 ・メルヘンなビジュアル出力と、退廃した精神状態の結びつき。タバコと酒癖が悪く、酒代を稼ぐために銅版を売る。ポエムも退廃も現実システムから逃れるという点で似ているのかな?少女と老婆がともに無月経という点で結びつくように?

Posted byブクログ

2021/04/19

銅版画家でこんな素晴らしい人がいたとは!どこかで見たことはあって、何となくいいなと思っていたが、これだけまとめて見ると圧倒される。内的心象風景がなんと暖かに、いきいきと、センス良く表現されていることだろうか。個的な表現が確かに宇宙に繋がっている。クレー、ルドン、ミロ、エルンスト、...

銅版画家でこんな素晴らしい人がいたとは!どこかで見たことはあって、何となくいいなと思っていたが、これだけまとめて見ると圧倒される。内的心象風景がなんと暖かに、いきいきと、センス良く表現されていることだろうか。個的な表現が確かに宇宙に繋がっている。クレー、ルドン、ミロ、エルンスト、長谷川潔、恩地幸四郎等に影響を受けたのは明らかなんだろうが、駒井哲郎自身の世界を創造している。家の中にいっぱい飾りたい。

Posted byブクログ