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彗星の孤独 の商品レビュー

4.2

14件のお客様レビュー

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2019/04/23

自分は読む速度は遅い方だと思っている。 『彗星の孤独』は、1ページ1ページをまさに味わうように読んだので、ただでさえ読むのが遅いのに、さらに時間がかかってしまったように思う。 でもぼくにとっては、それだけの時間をかけてじっくり読む価値のある本だった。 人の温もりとか、熱とか...

自分は読む速度は遅い方だと思っている。 『彗星の孤独』は、1ページ1ページをまさに味わうように読んだので、ただでさえ読むのが遅いのに、さらに時間がかかってしまったように思う。 でもぼくにとっては、それだけの時間をかけてじっくり読む価値のある本だった。 人の温もりとか、熱とか、氷のような冷たさとか、本を読んで久しぶりに感じたような気がする。 文章が美しくて、だけど、ところどころ心がかき乱される。 穏やかな川の底を急に浚うように。

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2019/06/09

“自分が人間性において欠陥を持っていると感じている人間の情けなさややるせなさ、痛みのようなものがお兄さんの全身から出ているのを感じ、この人は私とおんなじだ、と思った。”(p.119) わたしもおんなじだ、と思った。

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2019/04/03

前に読んだ「南洋と私」「あのころのパラオをさがして」が好きすぎて、このエッセイ集をワクワクしすぎてすぐに読み始められなかった。読み始めると少し読んでは考え、少し読んでは考えで、なかなか進めなかった。 お子さんを3人育てながら、たくさんの人に会い、旅をし、歌い、書いて、すごい人だと...

前に読んだ「南洋と私」「あのころのパラオをさがして」が好きすぎて、このエッセイ集をワクワクしすぎてすぐに読み始められなかった。読み始めると少し読んでは考え、少し読んでは考えで、なかなか進めなかった。 お子さんを3人育てながら、たくさんの人に会い、旅をし、歌い、書いて、すごい人だと改めて思った。 "「社会の役に立たないからなくてもいい」「レベルが低くて中途半端だから価値がない」。こういう硬直した考え方を前に、しなやかに返答し続けるものが、芸術であり文学ではないかとも思う。" 50ページ "何かに固執したとたん、それは古び始めるのだ。なぜなら現実は常に複雑であり、いつも変化しているから。" 53ページ "大切なものはいつも見えにくくなる、ということだろう。" 55ページ

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2019/03/17

基本的には著者の身辺雑記。彼女のファンでないと、事情がよく飲み込めない部分があるかもしれない。ただ、彼女が日頃考え感じていることに共感できるならば、自分の感じ方や価値観の支えの1つになるだろう。自らを取り巻く様々な事物・自然・コミュニティー・他者と支えあいながら生きていくこと。そ...

基本的には著者の身辺雑記。彼女のファンでないと、事情がよく飲み込めない部分があるかもしれない。ただ、彼女が日頃考え感じていることに共感できるならば、自分の感じ方や価値観の支えの1つになるだろう。自らを取り巻く様々な事物・自然・コミュニティー・他者と支えあいながら生きていくこと。それを脅かす政治や経済の力に対する違和感。彼女のものの感じ方やそれに応じた行動のあり方はまっとうだと思う。

Posted byブクログ