幻影城市 の商品レビュー
本文を読んだ感想だけで言ってるのだが、これ続編前提だったのではないかな。そう考えると、上下二巻組の上巻だけ読まされたような収まりの悪さは説明できるような気がする。そういう事情なしでこの終わり方なら、クライマックスが腰砕けとか言われても仕方がないような。少なくとも二十面相のパクリ映...
本文を読んだ感想だけで言ってるのだが、これ続編前提だったのではないかな。そう考えると、上下二巻組の上巻だけ読まされたような収まりの悪さは説明できるような気がする。そういう事情なしでこの終わり方なら、クライマックスが腰砕けとか言われても仕方がないような。少なくとも二十面相のパクリ映画は完成させなきゃ。
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いまいち 満州でのスパイものかと思いきや、ちょっと違った。 満州の映画撮影所での物語 その理事長は甘粕正彦、関東軍とも渡り合える人物 そんな映画撮影所に脚本家志望の英一が入社するところから始まります。 映画監督の桐谷に脚本のダメだしを受けながら、ついには友人の陳文とその妹の桂花...
いまいち 満州でのスパイものかと思いきや、ちょっと違った。 満州の映画撮影所での物語 その理事長は甘粕正彦、関東軍とも渡り合える人物 そんな映画撮影所に脚本家志望の英一が入社するところから始まります。 映画監督の桐谷に脚本のダメだしを受けながら、ついには友人の陳文とその妹の桂花とともに、探偵ものの脚本を書き上げ、映画化されることに。 そしてたびたび起こる、撮影所内の不可解が事件。 その事件の真相 という展開です 本書を通して、当時の満州が語られています。 それを伝えたいだけの物語? 正直、何も残らない物語でした。 残念
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前半はダラダラした満州の映画会社に入っての日常だったのが後半横溝耕作並みの推理を見せる。 全体的にはスリルもなく日常のちょっとした事件。でも伏線は巧くこれが普通の生活なんだろうなぁと思う話の展開になっている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ジョーカーゲームシリーズみたいに戦時下のスパイ物か?と思ったらそうでもなかった。満州の話だけど…実在の人物も出ているし…。満州側のスパイの陳文にしても思わせぶりな同室の山野辺も若干中途半端で「何だったんだ…?」というのが正直な感想。ディズニーアニメがプロパガンダになってしまうのかとヒヤヒヤした。
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満州、阿片、ペストかー。歴史の教科書やらなんやらでキーワードとして出てきたものもそれぞれに市井が存在するわけで。年号で覚えたりしてもそれこそ1年は12か月、365日あるわけで。そこには、当然のたくさんの日常があるわけです。その中には物語になりうる非日常もありうるわけで、キャラクタ...
満州、阿片、ペストかー。歴史の教科書やらなんやらでキーワードとして出てきたものもそれぞれに市井が存在するわけで。年号で覚えたりしてもそれこそ1年は12か月、365日あるわけで。そこには、当然のたくさんの日常があるわけです。その中には物語になりうる非日常もありうるわけで、キャラクターが紡ぎだすその物語は、キーワードの知識と相まみえて深みを増すものです。
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甘粕正彦という人間の謎や哀愁に惹かれた。 関東大震災の最中に 大杉栄、伊藤野枝、その甥っ子を殺した罪で 問われるが そのら供述も二転三転して 紆余曲折あり恩赦があり 釈放されて 満州に渡り 満州映画協会の理事になるが 満州映画協会の理事になった人が そのような軍人と同一人物...
甘粕正彦という人間の謎や哀愁に惹かれた。 関東大震災の最中に 大杉栄、伊藤野枝、その甥っ子を殺した罪で 問われるが そのら供述も二転三転して 紆余曲折あり恩赦があり 釈放されて 満州に渡り 満州映画協会の理事になるが 満州映画協会の理事になった人が そのような軍人と同一人物だとはどうしても思えない。 満州にとっての良い映画とは何かという問いも 重くのしかかる。
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