船江流「詰み」から逆算する終盤術 の商品レビュー
NHK「将棋フォーカス」で放送された講座を書籍化したもの。 “終盤戦を制するものが将棋を制すと言っても過言ではないでしょう。それほど重要な終盤戦ですが、序盤戦とは違い、指針となる定跡は存在しません。将棋の変化は膨大で、終盤戦では同じ局面が現れることはないからです。 そこで本書で...
NHK「将棋フォーカス」で放送された講座を書籍化したもの。 “終盤戦を制するものが将棋を制すと言っても過言ではないでしょう。それほど重要な終盤戦ですが、序盤戦とは違い、指針となる定跡は存在しません。将棋の変化は膨大で、終盤戦では同じ局面が現れることはないからです。 そこで本書では、終盤戦における指針を作ることに挑戦してみました。(「はじめに」より)“ テーマ図を用いて終盤戦でポイントとなる手筋・考え方を解説した後、NHK杯戦での実際のプロ棋士の対局に題材を取り、そのポイントが実戦でどのように活かされるかを説明している。 テーマ図自体は将棋を勉強し始めた人が恐らく最初に出会うぐらいの非常に簡単なものなのだが、その後の応用編でプロがそれらを活かすことで寄せきっているのを見ると、終盤戦では特別なことをする必要はなく、基本に忠実に指せさえすれば勝てるのだということが分かる(とは言え、この「当たり前を当たり前に」が一番難しい訳だが)。有段者でも、この応用編の部分が参考になるのではないかと思う。 1 金はトドメに残せ 2 玉は包むように寄せよ 3 寄せははがすなり 4 攻めと受けは表裏一体 5 駒の損得より速度 詰め手筋
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