電車たちの「第二の人生」 の商品レビュー
地方に行くと、かつて首都圏で見たり乗ったりしていた電車がのどかな景色に不似合いな感じでいるのを見かけたり、また海外で日本の中古車両が頑張っている様子を見たり、メディアで紹介されたりもしてそれなりの感慨を抱く。そんな背景事情を知ることができるかなと思い読んでみた。 しかし、これは内...
地方に行くと、かつて首都圏で見たり乗ったりしていた電車がのどかな景色に不似合いな感じでいるのを見かけたり、また海外で日本の中古車両が頑張っている様子を見たり、メディアで紹介されたりもしてそれなりの感慨を抱く。そんな背景事情を知ることができるかなと思い読んでみた。 しかし、これは内容がマニアック。鉄道に深い興味のない私には難しいお勉強になってしまった。そういえば以前も交通新聞社新書を読んで同じような思いをしたことがある気がする。データが次から次へと出てきて、これが鉄道を知る人が読むうえでの真骨頂なのかもしれないが、私は飛ばし読み。一方で、著者自身の見立てを語りに語り、最後は関係者に聞いたらそんなことではなかったという落ちがあったり、妙に情緒的なところもあったりで、好きなものが相手だとそんなふうになるのもわかるよ、わかるということで。
Posted by
#884「電車たちの「第二の人生」」 第一線を退いた車両が、他社で活躍するのを紹介する記事は多くありますが、いかにも梅原淳さんらしい、誠実な筆致で書かれた一冊であります。特に日本の鉄道創業期に登場した蒸気機関車1号~10号までの消息を辿る部分は、律義さがにじみ出てゐます。 ...
#884「電車たちの「第二の人生」」 第一線を退いた車両が、他社で活躍するのを紹介する記事は多くありますが、いかにも梅原淳さんらしい、誠実な筆致で書かれた一冊であります。特に日本の鉄道創業期に登場した蒸気機関車1号~10号までの消息を辿る部分は、律義さがにじみ出てゐます。 個人的には、かつて東急⇒名鉄に譲渡された3880系電車が思い出深い。当時二扉クロスシート王国だつた名鉄が、混雑緩和の為に急遽導入したのがそれであります。三扉も珍しかつたが、名鉄では異例の三両固定組成も目を引きました。6000系の登場で活躍期間は短かつたですが......
Posted by
- 1