またここか の商品レビュー
バスを降りるわけでもないのに降車ボタンを押したらどうなるのか、乾燥ワカメを口いっぱいたべたらどうなるのか、相手の骨を折ったらどうなるのか、やっちゃ駄目だと思えば思うほど、もしこうだったらと想像とまた期待を持ってしまう。「もしこうだったら」「もしこうなったら」というifは、過去に期...
バスを降りるわけでもないのに降車ボタンを押したらどうなるのか、乾燥ワカメを口いっぱいたべたらどうなるのか、相手の骨を折ったらどうなるのか、やっちゃ駄目だと思えば思うほど、もしこうだったらと想像とまた期待を持ってしまう。「もしこうだったら」「もしこうなったら」というifは、過去に期待を裏切られたからこそ未来に期待してしまうのかもしれない。
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坂元さんの台詞の独特な言い回しと、 思いがけず近い生活感のある感覚が好きです、 今作でも最初からトップスピードで坂元さん。 読んでる間くるくると登場人物が行き来して、 一気に読んで苦しくて切なくて滑稽で愛しかったです。 何度も読むと、見えるものもまた変化しそうです。 舞台で観てみ...
坂元さんの台詞の独特な言い回しと、 思いがけず近い生活感のある感覚が好きです、 今作でも最初からトップスピードで坂元さん。 読んでる間くるくると登場人物が行き来して、 一気に読んで苦しくて切なくて滑稽で愛しかったです。 何度も読むと、見えるものもまた変化しそうです。 舞台で観てみたいです。
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「もう、うちの募金じゃ(地球環境破壊)食い止められないんで」 「歯に挟まってたコショウ、数時間後に出てきて味わえ」 「一度頭に浮かんだら、もうその想像を止められなくなる」 「左折、左折、左折、左折して。着いてはみたら、あーここかって」 色水の例えとチューブの行動の対比。 ...
「もう、うちの募金じゃ(地球環境破壊)食い止められないんで」 「歯に挟まってたコショウ、数時間後に出てきて味わえ」 「一度頭に浮かんだら、もうその想像を止められなくなる」 「左折、左折、左折、左折して。着いてはみたら、あーここかって」 色水の例えとチューブの行動の対比。 似て非なる物を並べることで 残虐さや生々しさが際立つセリフ構造。
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読むよりも、お芝居を見た方がぐっとくるのだろうな。 中盤の、真実が明らかになるところからが面白い。
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さらっと読めるが、さすが。どんどん展開が暗転する おどろおどろしく、怖い 人間の生々しさ汚さ怖さ、誰しもがある思考の偏りなどがよく描かれる 人間の人間らしさ 弱さ 何回か読まないといけない
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介護疲れによる、殺人か? ”手記書いて得するのは幻冬舎だけですよ”には笑った。 テーマは重いのになんかくすっと笑えるとこもそこかしこにあって面白かった。
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坂元さんの書く文章がとてもすき。こういうたとえ、ああゆうたとえ、そうゆうたとえ、あ これもあった、みたいなかんじ。
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学生の時に授業で少しやった時に読んだくらいで自分の意思で読むのは初めてな脚本。 著者は私にとって大好きな脚本家で、彼が書いたドラマであればどんな時間帯だろうと、知らない役者さんばかりだろうと絶対に見る。 会話と情景描写でたくさんのものを訴えかけてくる。 すごく緊迫したシーンなのに笑えてしまう。 今回も胸に迫るセリフがたくさんあった。 「そこは共存するの。そうだね。ただの悪い人だったら、そういう気持ちにならずに済んだのにね。」 「おまえ、字書ける?書けるなら、今日から頭に浮かんだことは、全部ノートに書きな。また色水が飲みたくなった時は、全部文章にするの。やっちゃったら駄目なこと、人に迷惑かけそうになった時、ふえるワカメ食べそうになった時、そういうのかいて、全部そこに、そこに吐いて、小説みたいにするの。俺はずっとそうしてきたし、おまえにも出来るよ。」 「自由に書こうと思ったら書けなくなる。」 「うん。そう。書く。書くの。な。何が心の病だよな。人間が心なんかに負けるかよ。」 この人の脚本があって、それが役者さんたちの体を通ってあのドラマになったのか…と思いながら読んだ。 文章だけでもとても面白いけど余白もたくさんあるわけで、脚本家という仕事も役者という仕事も本当にすごい仕事だな…と深く感じた。 しばらくドラマの方はお休みされるようでそれはとても残念だけどどんな形でもいいからずっとこの人の作品に触れていたいと思った。
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