車輪の上 の商品レビュー
予想外に、障がい者の話ではなく、固定概念に囚われた若者の物語でした。 乙武さんが書いたのかぁ。読む前から私は思い込みをしていたのかも。
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車いすホスト を読んだあとだったので すごく浅く感じてしまった 当事者である乙武さんにしか書けない 表現がもっともっとあることを期待していただけに少しがっかり ストーリーは普通に面白いと思う
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読了。ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」と関連があるだろうか?と思いながら読みはじめたが、おそらく無関係。タイトルが似ているけれど特にヘッセの小説から理解が深まるという印象はなかった。 読みやすく、誰もが心の底に持つ障害者に対する特別視、偏見、差別などストレートに表現してあり、途中ま...
読了。ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」と関連があるだろうか?と思いながら読みはじめたが、おそらく無関係。タイトルが似ているけれど特にヘッセの小説から理解が深まるという印象はなかった。 読みやすく、誰もが心の底に持つ障害者に対する特別視、偏見、差別などストレートに表現してあり、途中までは小説にのめり込んで読めた。障害があろうとなかろうと、男だろうと女だろうと、裕福だろうとなかろうと、逃げ道や言い訳を作っているのは自分。乙武氏だからこその表現もあったと思う。 が、中盤から突然感情移入できなくなった。内容が分散されすぎたのか、何が話の軸なのかわからなくなった。 お世話になった人が突如自殺してしまうところも、その自殺は何を言いたかったのかわからなかった。そもそも自殺のエピソードは必要だったのか? 結果、主人公の行く末は丸く収まって小説は終わったけれど、何か物足りなさが残った。
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うーん。乙武さんにしか描けない作品、であるからこそ、もっと深く掘り下げた描写をしてもらいたかったかなぁ。心理面はもちろん、物理的なことも含めて。序盤は、私たちにはわからない車イスの世界を見せてくれている場面もあり、その葛藤や苛立ちがとても伝わってきたけれど、中盤以降はそういうシー...
うーん。乙武さんにしか描けない作品、であるからこそ、もっと深く掘り下げた描写をしてもらいたかったかなぁ。心理面はもちろん、物理的なことも含めて。序盤は、私たちにはわからない車イスの世界を見せてくれている場面もあり、その葛藤や苛立ちがとても伝わってきたけれど、中盤以降はそういうシーンも減り、同時に、LGTBホストやゲイバーのママや、風俗で働く女の子や、政治家の父などなど、視点がちらついて集中できなかった感が。結果、シゲノブの成長感も薄くなってしまった気がして残念。ホストの世界や新宿の景色も描写がうすく、果てしないキラキラや混沌とした闇の広がりなど、その独特の色や圧が伝わってこない。結果、個性的であるはずのホストの面々のインパクトも弱めに。(個性的すぎる名前に惑わされる感じも否めず) とても深い主題で、もちろん乙武さんならではの視点がとても発揮される内容なのだからなおさら、もっと分厚い本になってでも細かい描写を描きこんでもらいたかったかな。 薄っぺらい感動映画目程度の文章目指してるのなら仕方ないとして、そうでないならもっともっとしつこいくらいに書き込んでもらって、書き込まれた文章にのめり込んで、ため息ついてみたかった。 ただ、全体としてはわかりやすく読みやすい文章で、スラスラと心に届く魅力があるので、さらりと読みたい方にはオススメ。 この先の意欲作に期待します。
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うーん、浅い。登場人物の心情描写がいまいち伝わってこないし、気持ちの変化もよく分からないというか、話の展開(変化)を優先した結果、登場人物の心理が置いてけぼりになった感じ。もう少しじっくり描いて欲しかった。LGTBについて触れられていたり、乙武氏の大事にしているテーマであるからこ...
うーん、浅い。登場人物の心情描写がいまいち伝わってこないし、気持ちの変化もよく分からないというか、話の展開(変化)を優先した結果、登場人物の心理が置いてけぼりになった感じ。もう少しじっくり描いて欲しかった。LGTBについて触れられていたり、乙武氏の大事にしているテーマであるからこそ、もっと丁寧に描いて欲しかった。
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乙武洋匡が描く小説。 車椅子ホストの話で、一見ホストのサクセスストーリーに見えてその実LGBTや障碍者差別を扱った一冊。 デリケートなテーマだけど、小説形式なので押しつけがましくなく、また当事者である彼が描いてるだけに説得力があった。
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ダイバーシティってなんだろう。 多様性ってなんだろう。 誰にでも寛容な社会ってなんだろう。 どうすれば、それらが達成できるんだろう。 車イスホスト・阿部シゲノブこと、河合進平の奮闘とそれを取り巻く人間模様を通して描く。 著者・乙武氏の優しさと信念が散りばめられる優しいストーリ...
ダイバーシティってなんだろう。 多様性ってなんだろう。 誰にでも寛容な社会ってなんだろう。 どうすれば、それらが達成できるんだろう。 車イスホスト・阿部シゲノブこと、河合進平の奮闘とそれを取り巻く人間模様を通して描く。 著者・乙武氏の優しさと信念が散りばめられる優しいストーリーだ。 多様性って、考えれば考えるほど、触れれば触れるほど深みにハマっていく。 だからといって、それぞれの都合のいいように切り取ったり、切り上げたりできない課題。 ブルーハーツじゃないけど、気付けば弱い者がさらに弱い者を叩いてしまいがちな心情が、いかに自分の中にあるかを認め、そこを乗り越えていかなきゃいけない。 そんなことを考えさせられた。 分不相応な意見を二つ。 ストーリーの語り手の立ち位置に疑問。 特定の登場人物の目線ではない、第三者目線で書かれているはずなのに、それぞれの登場人物の内面を語り過ぎている気がする。思い切ってそれぞれの章ごとに語り手を変えるのもよかった?いや、どうだろう。 ストーリーの展開が早すぎる感。 「車輪の上」を読んでいるのに、“「車輪の上」のダイジェスト”を読んでいるような気分だった。 テーマが深いだけに、もっと濃くなってもいいような気がしたけど、それは普段ダイバーシティに興味がない人にも読みやすくという乙武氏の配慮なのかもしれない。 何様な意見、失礼しました。
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乙武氏の小説。ノンフィクション本も良いが小説にした方が日常生活での心境の変化など書きやすく、読みやすい部分があると感じた。
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これは困った作品だ。 五体不満足の乙武洋匡にしか書けない、車椅子の障害者を主人公にした小説。 とにかく難しいことはなく、どんどん読み進められる。問題意識もそれほど強くないが、所々に滲み出てくる社会への叫びもまた印象的。 ちょっと特殊なジャンルの小説だった。
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