大人のための国語ゼミ 増補版 の商品レビュー
内容に即応したタイトルをつけ直すとすると、大人のための論理的文章ゼミ。本の冒頭でも述べられているように、小説の読み方ではなく、日常的に触れる日本語、つまりは、他者とコミュニケーションメッセージを伝えたり、議論をしたりするときに、必要な文章の組み立て方、意見の述べ方、質問の仕方、反...
内容に即応したタイトルをつけ直すとすると、大人のための論理的文章ゼミ。本の冒頭でも述べられているように、小説の読み方ではなく、日常的に触れる日本語、つまりは、他者とコミュニケーションメッセージを伝えたり、議論をしたりするときに、必要な文章の組み立て方、意見の述べ方、質問の仕方、反論の仕方を解説している。 書いてある事は、至極で、会社で報告書を書くために、文章を絞ったり、明快な論理を述べたりする場面において、自分を省みるためのガイドとして使える。
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文章をわかりやすく書く力、論理的に繋げる力、正しく本筋を広い読み解く力≒要約する力、主張に対して批判、反論する力。 このような国語力を鍛えられる本。 言葉を介して他者とやり取りする上で非常に大事な力について、わかりやすく、かつ、良練習問題と良解説を添えてまとめた本。 私生活で...
文章をわかりやすく書く力、論理的に繋げる力、正しく本筋を広い読み解く力≒要約する力、主張に対して批判、反論する力。 このような国語力を鍛えられる本。 言葉を介して他者とやり取りする上で非常に大事な力について、わかりやすく、かつ、良練習問題と良解説を添えてまとめた本。 私生活では疎ましがられることもあるかもしれないが、仕事や学問などでは、ロジカルで誰にとっても明晰な思考とそれを表現する国語力は非常に重要だろう。 良書である。
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【星:5.0】 国語って一体何を学ぶ教科だったのか、国語力って一体何なのか、これは誰しも少しは感じたことがある疑問ではないだろうか? この本は、その疑問に次のとおりしっかりと答えてくれる。 ①自分の言いたいことを相手に理解してもらう力 ②相手の言いたいことを自分が理解する力 ③...
【星:5.0】 国語って一体何を学ぶ教科だったのか、国語力って一体何なのか、これは誰しも少しは感じたことがある疑問ではないだろうか? この本は、その疑問に次のとおりしっかりと答えてくれる。 ①自分の言いたいことを相手に理解してもらう力 ②相手の言いたいことを自分が理解する力 ③自分の言いたいことを相手に納得してもらう力 ④相手の言いたいことを自分が納得する力 そして、この国語力を身につけるための方法を、順を追って、丁寧に、分かりやすく説明してくれる。 読んで良かったと思える1冊であった。
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相手に(明確に)伝わる文章の書き方が解説されている。 日本語を正しく使って、相手に伝える方法が練習問題と併せて説明されている。 さらっと問題をやっただけでも、自分の日本語力が不足していることがわかった。 論理的に考える力が正しく伝達するうえで大切であるが、それは訓練によって鍛える...
相手に(明確に)伝わる文章の書き方が解説されている。 日本語を正しく使って、相手に伝える方法が練習問題と併せて説明されている。 さらっと問題をやっただけでも、自分の日本語力が不足していることがわかった。 論理的に考える力が正しく伝達するうえで大切であるが、それは訓練によって鍛えることができると思う。 また、伝えるだけでなく、相手の言っていることが信頼し得るに足りるものか、水掛け論を避けるための考え方も重要な力である。 伝えることを中心に、コミュニケーションを円滑にするためにも役立つだろう。 その中でも特に「相手のことを考える」と言うのは基本中の基本であり、一番の核となる大切なことだ。 「国語力は愛」と言う言葉が出てくるが、それも納得だ。 サラッと読んでしまったが、もう一度じっくりと読みたい一冊だ。 多くの大人が国語力を磨いて、論理的な思考を身に付けたらもっと世の中が良くなるだろう。 国語力に自信がない人には、一度読んでほしい一冊だ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Twitterで『論理トレーニング101題』(同著者)とセットで紹介されていたのが気になり、まずは本書から。これまで文章力の本は何冊か読んだことがあったが、国語力ははじめてかもしれない。意味は「愛」 (わからなければ本書の「国語ゼミを終えて」と「言葉が変われば日本が変わる」を読んで)。 対話型AIが発展したいま、国語力はなおさらほしいスキル。AIとの対話に慣れた人が国語力のない人間と話したら、「なんてわかりにくい……聞くのもめんどい……あとでAIに聞こっと」と思われるかもしれない。それはお互い寂しい。 ただし、本書では”社交の技としての質問力はぜひ身につけたい力であるが、ここでは省略”している。うーん残念。冒頭の姉との話は、そのまんま母と自分の話だったのだが。それなら姉との例え話は出してほしくなかったような。 一応、そもそもの出発点が「相手のことを考える」なので、社交力に片足は突っ込んでいると思う。たとえば“「よい質問」とは相手の言っていることの核心に迫る問い”とあるが、問54,55で的確な質問に挙げられていた選択肢は、自分的にはすでに理解できていた、あるいは問題例文32の文章の流れ的に、その後により詳しく書かれるであろう内容を質問しているように思えたのでスルーした。ここで、理解しているから沈黙するのではなく、理解を相手に確認したり、あえて質問したりするのが社交力かも? 国語力を鍛えるという点ではすばらしいが、社交力という大きな問題は残った……。しかも国語力を土台にした社交には「お互いの」国語力も必要なので、自分はともかくいかにして相手にも国語力を鍛えてもらうか悩ましい。
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この本には、会話や文章を通じて、相手と適切にコミュニケーションを取るために必要なことが8章立てで記されている。話者(書き手)と、聞き手(読み手)の双方の視点から意識すべきことが記されていて、読んでいて勉強になった。 「相手のことを考える」。一見当たり前の事のように聞こえるが、掘...
この本には、会話や文章を通じて、相手と適切にコミュニケーションを取るために必要なことが8章立てで記されている。話者(書き手)と、聞き手(読み手)の双方の視点から意識すべきことが記されていて、読んでいて勉強になった。 「相手のことを考える」。一見当たり前の事のように聞こえるが、掘り下げてみると奥が深い。話者(書き手)は、聞き手(読み手)がどのような人物(それは幼い子供かもしれないし、将又外国人かもしれない)なのかを考慮しながら、相手に分かりやすく説明しなければならない。そして分かりやすく説明する能力こそが、「国語力」なのである。 ではその「国語力」とは一体何なのか。例題を用いながら、その答えがこの本には記されている。 本のタイトルには「大人のための」と記されているが、個人的には、大学受験を控えている高校生が読んでも勉強になると思う。自分も高校生ぐらいの頃にこの本に出会いたかったと思った。
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わかりやすい文章の書き方、良い質問の仕方などを例題を通して教えてくれる。国語とは思いやりなのだと文中では書かれていたが、他の人にわかりやすく、ストレスなく説明するには国語力が必要という事だと感じた。また、質問をするつもりで文章を読めば、ただ受け身で読むよりも「本当に?」「その関係...
わかりやすい文章の書き方、良い質問の仕方などを例題を通して教えてくれる。国語とは思いやりなのだと文中では書かれていたが、他の人にわかりやすく、ストレスなく説明するには国語力が必要という事だと感じた。また、質問をするつもりで文章を読めば、ただ受け身で読むよりも「本当に?」「その関係性は正しいのか?」と頭をフル回転させられる。最近でも国語を学ぶ意味を疑問視する声が上がったり、いざ答えようとしても納得できる回答ができない人も多いと思うが、この本は国語力の大切さを再認識させてくれる。
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もっと早く出会いたかった本。実際に考えて手で書くと効果的。論理的思考力の前に日本語の話す、書くに特化して訓練する必要がある。なぜなら、教育では教わってこなかったことで、論理だけでは相手を説得できないからだ。そして、相手の立場で考える、事実や推測や意見の違い、接続詞の使い方、要約の...
もっと早く出会いたかった本。実際に考えて手で書くと効果的。論理的思考力の前に日本語の話す、書くに特化して訓練する必要がある。なぜなら、教育では教わってこなかったことで、論理だけでは相手を説得できないからだ。そして、相手の立場で考える、事実や推測や意見の違い、接続詞の使い方、要約のやり方、質問の仕方や反論のやり方は自然にやれている人はいいが、できてなかった自分は何も考えず質問したり、水掛論ばっかりやってきたのだろうと思って恥ずかしくなった。しかもこれらは有機的に繋がっていて、どれか一つ欠けても成り立たない。それに気づくと面白くてしょうがない。楽しいから実践したくなる。筆者の思惑通りになってしまった。
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他者とわかりあうこと、伝えることに関する著者の考えと想いにとても共感できた。 他者と完全にわかりあうことはできないが、わかりあおうとすることをやめてはいけないし、わかって欲しいという強い想いが知識やスキルよりもずっと大切だ。 もちろん、相手にきちんと伝えるための基本的な知識・スキ...
他者とわかりあうこと、伝えることに関する著者の考えと想いにとても共感できた。 他者と完全にわかりあうことはできないが、わかりあおうとすることをやめてはいけないし、わかって欲しいという強い想いが知識やスキルよりもずっと大切だ。 もちろん、相手にきちんと伝えるための基本的な知識・スキルについても学べた。
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この本を一度読むと、その後に読んだり聞いたりしたものの見方が変わることを実感する。しかしそれは一時的なもので、すぐに忘れてしまうだろう。そうならないためにも再読が必要。
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