フェルメール最後の真実 の商品レビュー
2020/2/11 読了 この本に出会えて良かったと思う。 絵画を見る際、当時の様子、画家の特徴、絵画の意味を中心に楽しんで鑑賞していたが、 現在その絵画を取り巻く環境、状況という追加の要素で絵画を楽しめるようになった。
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面白い。 学術書と言うより、ひとり(実際には二人だけど)のフェルメールマフィアの日本人の、フェルメールへの思いの丈を語ったと言う感じです。 ですが、今のフェルメールブームに至るまでの背景などが丁寧に記されていて勉強になります。 実は今日、国立西洋美術館で『聖女プラクセデス』...
面白い。 学術書と言うより、ひとり(実際には二人だけど)のフェルメールマフィアの日本人の、フェルメールへの思いの丈を語ったと言う感じです。 ですが、今のフェルメールブームに至るまでの背景などが丁寧に記されていて勉強になります。 実は今日、国立西洋美術館で『聖女プラクセデス』を見てきたんですが、わたしにはやっぱりフェルメールには見えないんですよねぇ。他の作品と違いすぎる気がして・・・。でも、専門家が鑑定しているんで、そうなんですよね?
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「フェルメール展」に訪れた際に購入。 ヨハネス・フェルメールの展覧会の開催や作品の裏舞台を綴ってくれています。フェルメールの作品を牛耳る「シンジケート」の存在に、オーソリティーへの色々な交渉や機嫌どり、大変そうです。 また、フェルメールの絵をカラー写真付きで1枚1枚、簡潔明瞭に...
「フェルメール展」に訪れた際に購入。 ヨハネス・フェルメールの展覧会の開催や作品の裏舞台を綴ってくれています。フェルメールの作品を牛耳る「シンジケート」の存在に、オーソリティーへの色々な交渉や機嫌どり、大変そうです。 また、フェルメールの絵をカラー写真付きで1枚1枚、簡潔明瞭に紹介していて、これが意外とよかったです。
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フェルメール巡礼者としてははずせない1冊。初めて聞くフェルメール・シンジゲートは興味深く、今回は勿論、今まで訪れたフェルメール展の裏側が除けて面白かったです。
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筆者のフェルメール愛を熱く感じられる一冊でした。 週末に見に行こうと思ってるフェルメール展の予習のために読み始めたのだけど、さらに楽しみになったな。読んでおいて良かった!
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美術展の裏側を垣間見る。 躍動感がある。 フェルメール・シンジケートの存在。 信用価値と貨幣価値はどこにあっても同じだな。
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先週、フェルメール展(上野の森の美術館)を見る時間がなかったので、待ち時間がなかったルーベンス展(国立西洋美術館・上野)を見に行った。芸術熱が高まり、図書館でこの本を見つけた。 滅多に展覧会の裏側に触れる機会なく、本書の展覧会の開催をめぐるシンジケートの様子が大変興味深い。いざとなると首相や女王まで巻き込んで準備が進められる。なるほど、絵画がトラベリングに耐えられるかどうかの判断も必要になるんだ。展覧会の絵をただ鑑賞するだけでなく、裏方の苦労にも思いを馳せたい思う。今回の展覧会にかける筆者の意気込みが伝わってきた。
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2018.10.23 上野の森美術館、フェルメール展で購入。 取り持ち女は観られなかったけど、フェルメール作品9点と、17世紀オランダ絵画を一挙に見られて興奮冷めやらず。 フェルメール全作品が載っていて、初めて知ったフェルメールシンジケートなる人々の情熱奮闘が興味深く良本だった...
2018.10.23 上野の森美術館、フェルメール展で購入。 取り持ち女は観られなかったけど、フェルメール作品9点と、17世紀オランダ絵画を一挙に見られて興奮冷めやらず。 フェルメール全作品が載っていて、初めて知ったフェルメールシンジケートなる人々の情熱奮闘が興味深く良本だった。 やはりフェルメールは奥が深い!
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2018年11月末時点で、フェルメールの作品だと認められているのは僅か37作しかない。そう考えると、現在、東京の上野の森美術館で開催されているフェルメール展では、そのうち8作品が展示されており、これがかなりの希少性を持つということは瞬時に理解できる。その大変さを、フェルミーメール...
2018年11月末時点で、フェルメールの作品だと認められているのは僅か37作しかない。そう考えると、現在、東京の上野の森美術館で開催されているフェルメール展では、そのうち8作品が展示されており、これがかなりの希少性を持つということは瞬時に理解できる。その大変さを、フェルミーメールの作品の貸し出しに多大なる影響力を持つ”フェルメール・シンジケート”たちとのやり取りをベースに描き出す本作は、我々がただ楽しむだけの美術展がいかにその背後で関係者の苦労によって成り立っているかを知れる点で極めて貴重。
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※このレビューにはネタバレを含みます
読書前は「俺たちゃフェルメールシンジケートの一員なんだぜへへへ」という自慢本かと思っていたのだが、読み進めるとそのステロタイプは(幸いなことに)裏切られた。 各章はそれぞれ、フェルメールの人生、著者がフェルメールに携わるようになった経緯、シンジケートメンバーそしてその間の関係、そして日本での(担当した)フェルメール展におけるシンジケートの戦略とその結果などの裏話。これらが(著者の人生の物語が加わるため、筋が若干入り乱れながらも)意外にしっかりと著述されている。 またフェルメール好きなら聞いたことがある研究者三人(ウィーロックJr.、リトケ、サットン)のこと(特に性格)について知ることが出来るのは、直接会える(そして交渉した)からに他ならない。特にウィーロックがワシントンナショナルギャラリーを辞めたこと、またリトケが列車事故で亡くなっていたことなど、個人的に全く知らなかった情報が載っていることに驚いた。 とりあえず、このタフネゴシエーターが日本側に付いているのは、フェルメール(そしてオランダ黄金時代の画家たち)の絵を日本国内で観る上で、非常に有利な状況であると納得した。 なお、この本のタイトル「フェルメール最後の真実」、文春文庫の惹句「フェルメール展…読めば100倍面白くなる!」などは、正直言って不細工である。これらは、本の内容に対して泥を塗っていると感じる。ので☆一つ減。
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