制服ぬすまれた の商品レビュー
短編集。5話収録。 一目で衿沢先生の作る空気、空間の虜。 この作品に限った事ではないのだが、オビの「ドラマ化決定レベル」って褒め言葉?ではないよね…。何故ドラマの方が格上扱いなのか。 「あらゆる女たちの受けてきた傷とモヤモヤを晴らさん」ってコメントも的外れでは?大半の話が男女ど...
短編集。5話収録。 一目で衿沢先生の作る空気、空間の虜。 この作品に限った事ではないのだが、オビの「ドラマ化決定レベル」って褒め言葉?ではないよね…。何故ドラマの方が格上扱いなのか。 「あらゆる女たちの受けてきた傷とモヤモヤを晴らさん」ってコメントも的外れでは?大半の話が男女どうこう関係ない話だし。 「制服ぬすまれた」興味を惹く力がつよい。このタイトルでこの1ページ目。赤ちゃんが声を出すまでは至って普通の公園での一場面だったのだろう。制服をぬすまれた者同士の奇妙な引力。 「ワニ蕎麦」5話の中では間の取り方とか線とか一番好き。ネクタイを結ぶと気分悪くなるとか、過去に職場でよっぽど嫌な事があったのだろう。あの子と’共犯’関係になって親近感が湧いたと思いきや、驚愕の結末に。2人が言いかけた事の続きを想像すると色々な解釈が出来て面白い。 「カラスが鳴くから」線がシャープになって、余白が少ない話。あまり印象に残らず。 「鉄とマヨ」まさかの「ワニ蕎麦」真の完結篇。欲しいものを答えてる時点で既にバットケースを背負っている芸の細かさ。てかメリルちゃん塾行かんと。偽メリルちゃんの家庭環境は闇が深そう…。食事も出てこないのか。ひょっとすると親を既に…? 「ハンドスピナーさとる」田舎町で起こる小さな珍事件。ラストで乃亜さんの解いた髪が風で靡いている様子はしがらみからの解放を表現したのかな。表情も穏やか。さとるもずっとスマホをいじっていたのがハンドスピナーに持ち変わっていて心境の変化を感じさせる。 2刷 2021.3.14
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ぞんざいに扱っていい人間の描写がうまい。ワニの短編の不穏さはかなりふれたことのないものですごかった。
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衿沢世衣子さんの作品『制服ぬすまれた(2018)』を読了。 衿沢世衣子さんの作品は・・・ 「おかえりピアニカ(2005)」➡「シンプル ノット ローファー(2009)」➡「うちのクラスの女子がヤバい」の1巻の順で読んでいますが・・・ 今回の作品『制服ぬすまれた(2018)』が一番...
衿沢世衣子さんの作品『制服ぬすまれた(2018)』を読了。 衿沢世衣子さんの作品は・・・ 「おかえりピアニカ(2005)」➡「シンプル ノット ローファー(2009)」➡「うちのクラスの女子がヤバい」の1巻の順で読んでいますが・・・ 今回の作品『制服ぬすまれた(2018)』が一番、お気に入りかも。 現時点では。 今まで読んできた・・・衿沢世衣子さんの作品とは違った良さを知れてよかった。 特に”カラスが鳴くから”とか!! 傑作。
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抜け感のある絵とやや暗めのテーマ。ほどよいバランスと思うけど、他の作品のイメージに引きずられる人には合わないかもしれない。
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- ネタバレ
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新聞の書評をみて読んでみた。この絵柄は、好きな方ではない。ストーリーは日常に潜む「ブラック」を描いているのだろう。わりと面白く読むことができた。
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作風に衿沢さんらしさが無く、更に全て怖い話、人間の怖さ。 しかも感覚に訴えるようなものではなくて、ストレートに怖い。 作風を知っていると、衿沢さんってこういうものも描くんだ・・・と とても困惑してしまう作品集です。 作風に幅があるのはいいことだけど、個人的には衿沢さんは 日常を...
作風に衿沢さんらしさが無く、更に全て怖い話、人間の怖さ。 しかも感覚に訴えるようなものではなくて、ストレートに怖い。 作風を知っていると、衿沢さんってこういうものも描くんだ・・・と とても困惑してしまう作品集です。 作風に幅があるのはいいことだけど、個人的には衿沢さんは 日常を切り取った青春グラフティのような作品を描き続けてほしいな。 もしこの作品が衿沢作品との出会いだったとしたら、絶対好きになってないもの。
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絵が好みではないけれど、ストーリーは意外性があって面白かったです。本名わからない彼女、すごいキャラクターです。ハンドスピナーのくだりも、面白かった。
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意外な推理物(犯罪物)短編集で、こんなのも描けるんだぁ、と感心。でも考えてみれば、作者の着想の独創性と構成力からすれば向いているジャンルかも。あとキャラクター作りが上手い。「ワニ蕎麦」の蕎麦屋で働いている主人公の造型には参った。
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