ギブ・ミー・ア・チャンス の商品レビュー
どの作品の主人公も夢や希望に溢れていますが、 それとは反対な現実を送っている人達ばかりです。 けれどそれぞれ苦悩や挫折をしながらも目標を捨てず、 明るくコミカルに将来に向かって日々を過ごしているので思わず応援してたくなってしまいます。 どれも本来ならシリアスになってしまいますが...
どの作品の主人公も夢や希望に溢れていますが、 それとは反対な現実を送っている人達ばかりです。 けれどそれぞれ苦悩や挫折をしながらも目標を捨てず、 明るくコミカルに将来に向かって日々を過ごしているので思わず応援してたくなってしまいます。 どれも本来ならシリアスになってしまいますが、 荻原さんの独特な世界感でテンポ良く進み、 ラストには必ずオチがあるのでくすりと笑えてしまうので読んでいてとても爽快です。 短編集の後のあと描きの挿絵がとても上手で、 このイラストを見ながら読むとまたリアル感が出て 面白さが増しました。 どれも面白かったですが、その中でも「アテンションプリーズ・ミー」と 「タケぴよサイドストーリー」です。 こんな人達が実際にもいるのではないかと思うくらい リアリティーがあり涙ぐましいです。 何かに挫折してしまって心が折れそうな時などに読むと、 少しでも元気が湧いてくる作品だと思うのでお勧めです。また再読しても良いかと思う一冊です。
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悩んでいるとき、人生がうまくいかないときにたまたま読んだ本で「あ。出会った」って思うときあるけど、この本はまさにそういう本であった。なかなかうまくいっていない主人公たちが人生にもがきながらも明るく生きている様子が描かれている。面白く読めたし、なによりちょっと元気になれた。
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読みやすい文体で好き。さっそく著者の他の本も買いました。 登場人物に愛が溢れていて、応援したくなる内容ばかりでした。最後の「あと描き」がいいね。よくこれだけいろんな世界の人達のことを深掘りして書けるものだなぁ、と感心。さすが作家さん。相撲のタマちゃんの続編が読みたい。
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萩原さんの短編集は毎回楽しみにしている。本作に登場するのは夢を追いながらも、ままならぬ現実との狭間で苦しみ、もがきながらも挑み続ける大人たち。理想とは違う等身大の自分を突き付けられ、それを受け入れるのは誰しも本当に勇気がいる。これだけ俗っぽさを感じさせる作風ながら、どのエピソード...
萩原さんの短編集は毎回楽しみにしている。本作に登場するのは夢を追いながらも、ままならぬ現実との狭間で苦しみ、もがきながらも挑み続ける大人たち。理想とは違う等身大の自分を突き付けられ、それを受け入れるのは誰しも本当に勇気がいる。これだけ俗っぽさを感じさせる作風ながら、どのエピソードも随所に現代社会への鋭い視点や風刺が盛り込まれ、主人公の姿にふと若き日の自分を投影してしまう様な郷愁を感じさせるのは流石だ。お気に入りは「リリーベル殺人事件」。きっと今日も何処かで誰かが、敗者復活戦のステージで果敢に戦っている―。
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【人生の挫折と再生をコミカルに描く短編集】こんなはずじゃなかったのに……。ままならぬ人生に落胆しても明日を信じて奮闘する八人。シビアなのにくすっと笑える希望の物語。
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