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東欧音楽綺譚 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2024/01/27

所謂「クラシック音楽」に詳しいわけではないが、ハンガリーに住む身としてはリスト音楽院などなじみ深い場所のエピソードが多く、楽しく読めた。 ダブルリード楽器の分布など、楽器や音楽ジャンルの歴史的・地理的広がりについての話が特に興味深かった。

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2020/12/23

(2020/6/7読了) 「レコ芸」に連載されたエッセイをまとめたもの。著者は中欧・東欧の音楽史、民族音楽学が専門の音楽学者ということで、まさにその専門分野の周辺を闊達に語り起こす本である。 ここで扱われる東欧音楽に、クラシック音楽の原風景を感じるし、紹介されているいろいろな...

(2020/6/7読了) 「レコ芸」に連載されたエッセイをまとめたもの。著者は中欧・東欧の音楽史、民族音楽学が専門の音楽学者ということで、まさにその専門分野の周辺を闊達に語り起こす本である。 ここで扱われる東欧音楽に、クラシック音楽の原風景を感じるし、紹介されているいろいろな本や映画、演奏者たち(クルレンツィス、コパンチンスカヤなんかはCD借りて来ちゃった)に触れてみたくなる浸透力を持っている。専門であるという以前に、著者が三度の飯より好きな分野だからだべなあ。 しかし話が全体にハイブロウすぎて、音楽を聴くにはここまで突っ込まないといけないのか、と遠い目になっちゃったりもした。

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2019/06/21

クルレンツィスとコパチンスカヤのことは、この本読んで初めて知った。すぐに件のCDを購入して聴いてみた。 驚いた。 特にコパチンスカヤ。こんな演奏もあるのだと思った。 まるで、「音楽」の神に取り憑かれ、その憑依によっていかにも楽しそうに演奏している姿が想像された。 演奏というものの...

クルレンツィスとコパチンスカヤのことは、この本読んで初めて知った。すぐに件のCDを購入して聴いてみた。 驚いた。 特にコパチンスカヤ。こんな演奏もあるのだと思った。 まるで、「音楽」の神に取り憑かれ、その憑依によっていかにも楽しそうに演奏している姿が想像された。 演奏というものの奥深さをあらためて感じた。

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2018/12/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下記の音楽家の存在を初めて知った。その演奏は大変刺激だ。なんだろう、日本の音楽家にない自由奔放さを感じさせる。予定調和の日常を生きるおじさんに対して訴えかける何かがある。若い人はどう感じるんだろう。  テオドール・クルレンティス、トリツィア・コパチンスカヤ、イル・ジャルディーノ・アルモニコ、イザベル・ファウスト 「記録する文化」と「夢見る文化」の締めくくりも秀逸だ。我々は自分の足跡(功績)を残すことにいくらか執着して生きているが、ではさて、100年後その記録の何が残っているのだろう。歳を重ねて思うのは、結局、今のあること(実存)、自分の時間を生きることが貴重であること。う〜む、貴重であると言うこと自体が間違っている。そこには価値判断なんて要らない。今あるということだけなんだから。

Posted byブクログ