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総選挙はこのようにして始まった の商品レビュー

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2019/01/30
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秩父事件の論文をあさっていた時に出会った著者の新刊ときいて買った。あとがきが泣ける。戦後歴史学では帝国議会の議員は「地主議員」がほとんどだという説を根付かせ、(つまり自由民権運動は敗北)ていたとし、その説に真っ向から切り込む。そういった意味で、舌鋒鋭く、痛切である。かつては植木や中江は転向したというように位置づけられていたらしい。しかし、著者は財産集めで(支持者たちの活躍)彼らが議員になれたことを論証している。たしかに、保安条例で追い出されたりしていた中江が議員になれていたことってそういえばなんで?って思えたが、納得がいった。また、中江は大阪の西成地区の人々が支えてくれた。いろいろ学ぶことが多かったが下に列記していく。 ・立候補は1925年からで、かつてはなんか勝手に選挙に出てたりしていた。また、いろんな選挙区ででてたりすることもできた。 ・はくち、癩のかたに選挙権がなかった ・受刑者に選挙権がなかった。大井健太郎は残念だった。 ・46p福島事件の経緯。スパイがいて密告。 ・高田早苗は埼玉で担がれた ・一票の重みがめちゃくちゃあり、制限選挙は地主に有利ではなかった ・松方首相の解散と負のDNA ・三木首相は解散をせずに任期をまっとう。 ・中曽根の死んだふり解散はひどい ・当選者一覧もある

Posted byブクログ