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平成プロレス30の事件簿 の商品レビュー

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2019/02/05
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※このレビューにはネタバレを含みます

サブタイは 「知られざる、30の歴史を刻んだ言葉と、その真相」。 章の扉は選手(もしくは関係者)の発言であり、ソレに 纏わる「事件」を考察したノンフィクション。平成元年 の新日本プロレス東京ドーム初開催から、30年の中邑 真輔レッスルマニア出場まで、我々の心に確実に刻まれ ている事件が絶妙にチョイスされている。 ・・・この作家のこれまでの著書としては、「泣けるプロ レス」シリーズがあるのだが、そちらは残念ながらまだ 未読。しかし、平成17年・橋本真也の葬儀に関する記 述を読んでいるうちに、自然と目に涙が溢れてしまった。 泣かすのは上手いんだろうな、きっと。 まぁ、正直言えば、全てのトピックが「ほぼ知っている こと」。であるから普通なら興味が続かない系の読み物 になってしまうのだが、この人の書く文章は「誠実」な 上、なによりプロレスラーに対する「リスペクト」に溢 れている。読後感の清々しさは、この種の他の本では感 じたことが無い。 そしてもう30年も経ち、今年には終わってしまう「平成」 に感慨も。僕のライフワークでもある「プロレス」で総 括されると、その時に起こったプロレス以外のことも明確 に思い出すことが出来るのが不思議だった。 プロレスファンなら、読んで損は無いのは間違いないが、 出来ることならそうでない人が読んだ時の感想を知りた い本。良いです、コレ。

Posted byブクログ