犯罪乱歩幻想 の商品レビュー
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江戸川乱歩のオマージュ的作品とのこと。乱歩作品は猟奇的、幻想的、そして人間の持つ狂気等を絶妙な感覚で書かれる感じの方だと感じていたので、なんか微妙に違うような気がしました。この作品は前半の5作品は確かにオマージュ的作品なのでしょうが、後半の「骸骨坊主の話」、「影が来る」はどっちかというと三津田作品でホラー。夜読んでたので単純に怖かっただけなのですが。
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江戸川乱歩の物語を基盤とした短編ホラーミステリー。 原作を知っていたらもっと面白かっただろうな…と思うので、乱歩をよんでからまたよみたい
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江戸川乱歩のさまざまな作品、特に「偶然性による殺人」をテーマにした短編集。 短編でありながら1話ごとの読了感の重さはさすが三津田信三。 「赤すぎる部屋」のワインのくだりとか、「骸骨坊主」のこちら側にストーリーが染み出してくるような怖さが大好き。
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幻の同居人、地下の秘密倶楽部、眼前で起きる殺人、夢遊病の青年、鏡の中の魔── 刺激的かつ挑戦的! 禁断の犯罪が幕をあける。 “退屈病”に冒された青年が、引っ越し先の部屋で感じた異変の数々。 ──「屋根裏の同居者」 ある日突然届いたのは、猟奇を楽しむ、特別な倶楽部の招待状だった。...
幻の同居人、地下の秘密倶楽部、眼前で起きる殺人、夢遊病の青年、鏡の中の魔── 刺激的かつ挑戦的! 禁断の犯罪が幕をあける。 “退屈病”に冒された青年が、引っ越し先の部屋で感じた異変の数々。 ──「屋根裏の同居者」 ある日突然届いたのは、猟奇を楽しむ、特別な倶楽部の招待状だった。 ──「赤過ぎる部屋」 G坂に住むミステリ作家志望の“私”は、ある殺人現場に遭遇し……。 ──「G坂の殺人事件」 精神分析研究所を訪ねた男が語った、夢遊病をめぐる学生時代の体験。 ──「夢遊病者の手」 今は亡き祖父が、倒れる前に覗き込んだ鏡台。その中に見たものとは? ──「魔鏡と旅する男」 一読驚嘆、二度読み必至! 江戸川乱歩の世界が驚きの展開に生まれ変わる。 上記5編に加え「骸骨坊主の話」「影が来る」を収録した、珠玉のミステリ集!(アマゾン紹介文) 当たり前っちゃ当たり前だけど、前五編は先に乱歩読んどかないと面白さが十全に味わえない。 「骸骨坊主~」のいやらしさは良し。 「影が来る」は…なんぞこれ。と思ったら、こっちはこっちでパロディなんやね。
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江戸川乱歩の小説をオマージュした短編集。 最後の二篇は乱歩ではなく、貞子と円谷プロのようだが。 ジャンルとしてはミステリーに近い気がするが、小説によっては最後に腑に落ちない点がでてきたり、怪異の存在を示唆して終わったりする。 ミステリー小説家「津田信六」(六を三と三に分解し、名前の最初と最後につけたら……)が出てきたり、「ジーンズが似合う民俗学に詳しい老人」が出てきたり、「死相が見える探偵」が会話の中で出てきたりと、お馴染みのキャラクターが少し顔を覗かせる、ファンにとっては嬉しい仕様もある。
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「G坂の殺人事件」が好きでした。ただ、元の話を読んだのがずいぶん昔で内容をあまり覚えていなかったので、ちゃんとそれを読んでから改めて読み返したいなと思いました。 「骸骨坊主の話」は乱歩と関係がなく、何でと思いましたが、いつのも三津田さんが読めて満足です。 「影が来る」は多々良島ふ...
「G坂の殺人事件」が好きでした。ただ、元の話を読んだのがずいぶん昔で内容をあまり覚えていなかったので、ちゃんとそれを読んでから改めて読み返したいなと思いました。 「骸骨坊主の話」は乱歩と関係がなく、何でと思いましたが、いつのも三津田さんが読めて満足です。 「影が来る」は多々良島ふたたびの方で読みました。
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乱歩トリビュートな短編5作品に加え、「リング」トリビュートと円谷プロ作品トリビュートの短編が収録。 ホラーミステリな著者×乱歩という組み合わせはなかなか雰囲気があって面白かった。 ベストは「赤過ぎる部屋」で、読了後に乱歩の「赤い部屋」を再読した。 でもやはり一番著者らしい怖さがに...
乱歩トリビュートな短編5作品に加え、「リング」トリビュートと円谷プロ作品トリビュートの短編が収録。 ホラーミステリな著者×乱歩という組み合わせはなかなか雰囲気があって面白かった。 ベストは「赤過ぎる部屋」で、読了後に乱歩の「赤い部屋」を再読した。 でもやはり一番著者らしい怖さがにじみ出ていたのは「骸骨坊主の話」。
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江戸川乱歩の作品を基礎にした短編が7編.乱歩は読んだことがないが、それぞれが非常に計算された構成であることに感心した.残暑厳しい部屋で読んだが、ゾッとする場面が頻出で汗が引く感覚を楽しめた.特に「骸骨坊主の話」では、痩せた老人の描写が素晴らしかった.「夢遊病者の手」も汗が引く話だ...
江戸川乱歩の作品を基礎にした短編が7編.乱歩は読んだことがないが、それぞれが非常に計算された構成であることに感心した.残暑厳しい部屋で読んだが、ゾッとする場面が頻出で汗が引く感覚を楽しめた.特に「骸骨坊主の話」では、痩せた老人の描写が素晴らしかった.「夢遊病者の手」も汗が引く話だった.
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タイトル通り、乱歩先生の作品をモチーフにした短編集。 ただ、最後の二作品は乱歩先生とは関係ない。出来れば全部乱歩先生にして欲しかった。 「屋根裏の散歩者」「赤い部屋」「D坂の殺人事件」「夢遊病者の死」「押し絵と旅する男」を連想させるタイトルが並ぶが、よく読むと他の乱歩作品もミッ...
タイトル通り、乱歩先生の作品をモチーフにした短編集。 ただ、最後の二作品は乱歩先生とは関係ない。出来れば全部乱歩先生にして欲しかった。 「屋根裏の散歩者」「赤い部屋」「D坂の殺人事件」「夢遊病者の死」「押し絵と旅する男」を連想させるタイトルが並ぶが、よく読むと他の乱歩作品もミックスされていて、乱歩先生好きには堪らない。 それでありながら、中身はしっかり三津田テイストでありホラーのような妖気と怪奇とタイトルがにある幻想が混ざった感じ。更には三津田さんの作品に出てくるあんな人こんな人、お馴染みの地名なども出て来て三津田さんファンにもサービス満載。 三津田さんテイストなのに乱歩先生らしい雰囲気もあって、三津田さんが上手いのか乱歩作品の懐の奥深さなのか、興味深く読んだあとはまた、乱歩作品が読みたくなった。 最後の二作品はあの有名なホラー作品のモチーフとウルトラシリーズのモチーフ。
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「赤過ぎる部屋」と「G坂の殺人事件」が面白かったかな。やっぱりホラー要素入ってる独特な三津田さんのミステリは好き。
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