天国と、とてつもない暇 の商品レビュー
今じゃない、読むのは今じゃないって思い続けてずっと積んでたけど、その今がきました 今、って時に読むと、響く言葉がたくさんある 凍っていくように目が覚めたい とか、真逆のことを書いてるのになぜか心に落ちるんですよね だから、最果タヒさんが好きです
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何かの前提があって詩が構成されてる感じを受ける。その前提がわからないから作品が難解だ。やはり年齢や性別の違い、感性の違いから来るものか。
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最果タヒさんの作品に触れたのはこれが初。「愛情を躊躇なく与えること、正面から受け止めること」に対する問いを投げかけるような、独特の視点から書かれた詩が多いと感じました。 特に印象的な詩は「♯もしもSNSがなかったら」「かるたの詩」の2作品。「墓石には誰でも気楽に声をかけられるか...
最果タヒさんの作品に触れたのはこれが初。「愛情を躊躇なく与えること、正面から受け止めること」に対する問いを投げかけるような、独特の視点から書かれた詩が多いと感じました。 特に印象的な詩は「♯もしもSNSがなかったら」「かるたの詩」の2作品。「墓石には誰でも気楽に声をかけられるから、墓石を持っていたい。そうしたら自分の孤独が特別になるから」「すべての感情を見られないように振る舞うことが、愛し合うっていうことだ」といった内容は、メッセージ性があるだけでなく視点も斬新で心に残りました。
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意外にも初読みのタヒさん。 以前、現代詩手帖を読んでいたときに作者を知らないまま目に止まったのがタヒさんの詩だった。 僭越ながら私にも同じものが奥底にひたひたと流れているのだと感じた。 タヒさんはそれを言葉にできて、私はまだそれができない。 いつかこんな風に言葉を使いこなせたらと...
意外にも初読みのタヒさん。 以前、現代詩手帖を読んでいたときに作者を知らないまま目に止まったのがタヒさんの詩だった。 僭越ながら私にも同じものが奥底にひたひたと流れているのだと感じた。 タヒさんはそれを言葉にできて、私はまだそれができない。 いつかこんな風に言葉を使いこなせたらと思う。
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人の考えには理由があって、そしてその考えは言葉で表されるものだというのが当たり前だと思っていた。 だから、詩はよくわからないし、愛もよくわからないと思う。 でも、この本には、そういう形のないよくわからないものを、よくわからない形で分かち合えるような、繋がっているような感覚がある。
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最果さんの詩を読むと、〝自分まだ息できてるな〟 と感じます。 『私はただ、私一人が私のことを覚えつづけることだけが怖い。』 書き綴った言葉と共に息をしている最果さん、 これからも書き続けてください!いつも救われてます。ありがとう、
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頭がぐるぐるしたり疲れたりした時に最果タヒさんの詩を読むと、よくわからないけれど落ち着く。思考が分断されて、自分が目の前の文字列を追うだけの装置になるのを感じる。意味がわからなくても、想像が追いつかなくても、きらきらとした綺麗なことばを拾い上げられると嬉しいな、と思える。そうやっ...
頭がぐるぐるしたり疲れたりした時に最果タヒさんの詩を読むと、よくわからないけれど落ち着く。思考が分断されて、自分が目の前の文字列を追うだけの装置になるのを感じる。意味がわからなくても、想像が追いつかなくても、きらきらとした綺麗なことばを拾い上げられると嬉しいな、と思える。そうやって自分は練り上げられた言葉に助けられていると感じられるから、最果タヒさんの詩は好き。
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正直、初めての感覚、読後感。 普段、ビジネス文書の作成ばっかりやってるからか、世界観が違いすぎて戸惑った。深すぎて、理解しようと潜ろうとするのだけれど、浮力が強すぎて全く沈まない感覚。潜れればきっと素敵な世界が待ってるのだろうけど、結局浅瀬にしかいられない。そんな感じだった。 ...
正直、初めての感覚、読後感。 普段、ビジネス文書の作成ばっかりやってるからか、世界観が違いすぎて戸惑った。深すぎて、理解しようと潜ろうとするのだけれど、浮力が強すぎて全く沈まない感覚。潜れればきっと素敵な世界が待ってるのだろうけど、結局浅瀬にしかいられない。そんな感じだった。 著者の他の作品にも触れて、もう少し浅瀬でジタバタしてみたいと思う。
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最果タヒさんは、以前、「千年後の百人一首」を読んで、(この本は、とても美しい!)好きになりました。 優れた詩人の本を読むのは快感があります。 とても密度の濃い言葉が並んでいるので、読むのにずいぶん時間がかかりました。 どんなに好きになった詩でも、正確に覚えて置けない私の頭の中...
最果タヒさんは、以前、「千年後の百人一首」を読んで、(この本は、とても美しい!)好きになりました。 優れた詩人の本を読むのは快感があります。 とても密度の濃い言葉が並んでいるので、読むのにずいぶん時間がかかりました。 どんなに好きになった詩でも、正確に覚えて置けない私の頭の中で、ドキッとするフレーズや、どこか懐かしいイメージがたくさんあって、図書館で借りた本ですが、何度も読み返したくなりました。 ドキッとしたフレーズを、書き出そうとしましたが、たくさんありすぎて…… おやすみ から 2ヶ所だけ。 世界中が私を愛さない限り、ぜんいんを許さない。 ぜんいんを嫌いになる。 さみしさはそんなかたちをしているのに、 どうか、きみが消えても、すてきな世界でありますように。 愛するたび、きみがいなくてもよかったんだと口走しるよ。 ひとは、誰かの救いになる必要なんてない。
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最果タヒさんの詩は初めて本屋さんで立ち読みをしたとき、よくわからないと思ってしまい、そのままになっていました。 今回、ちゃんと読みました。ちゃんと読んだら、解けないパズルのようだったことばが、するすると心に入ってきて、この世界の真実がたくさん、たくさん隠れていたような気がしました。 読めば読むほどに、その論理が面白い、わかりやすい詩でした。他の作品も是非読んでみたいと思いました。 「七夕の詩」 おおきな肉体がすぐに隣で横たわっているような気温。 日差しが、ぼくを切り捨てて、大気が、ぼくの代わりに立ち上がる。 あたたかいものに癒されたいと思っていた自分が、 もう何もかも死んでしまえというように、 冷たいものばかりを求めて、歩いて、極悪人のようだ、 夏は愛が似合わない、 織姫と彦星が、生き残りの愛をかき集めて、 すべて川に流してしまった、トイレの水、銀河の渦、 愛より愛を流す水がきれいなんだよなあ、 文学や音楽、だからみんな好きなんだろうなあ、 何もなくなると何かが叶う気がしてしまう、 ぼくは、そうして生まれてきたし、そうして死んでいくのだろうし、 希望という言葉が向こう岸からぼくを呼ぶ。 一年に一度、死ぬのだとしたら、ロマンティックですか? 愛を永遠に誓うのであれば、それくらい、しなくちゃね? 夏を言い訳にして死ぬことも殺すことも愛すこともできない、 それでも、ぼくを呼ぶ声がする、7月7日、地獄から。 こんな、風刺のような、皮肉のようでもある言葉をたくさん集めて、美しくも怖ろしい詩に昇華していまったのは現代的とでも言えばいいのでしょうか。 谷川俊太郎さんとも、また違う切り口で新時代の、新しい作風の詩が多くとても面白かったです。 日本の新しい先駆けとなってほしいです。 「星」「生存戦略!」「16度の詩」「13歳」「重力の詩」「二十歳」「8月31日の詩」「夏の新呼吸」もよかったです。
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