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セゾン 堤清二が見た未来 の商品レビュー

4.1

28件のお客様レビュー

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    12

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2019/01/01

セゾン全盛期の雰囲気を知っている世代としては、懐かしく読んだ。堤清二の人となりは何冊か読んでいるので知っているが、もう少し掘り下げないと何故このような経営をしたのかという核心に迫れていないと感じた。

Posted byブクログ

2018/12/29

グループ全体で4兆円を売り上げる時期もあったものの、解体されることとなったセゾングループの堤清二について記載されている書籍。セゾングループが関わっていた企業というと、良品計画、パルコ、ロフト、ファミマ、吉野家、リブロなど多岐にわたる。それらのビジネス展開に関する堤氏のこだわりや各...

グループ全体で4兆円を売り上げる時期もあったものの、解体されることとなったセゾングループの堤清二について記載されている書籍。セゾングループが関わっていた企業というと、良品計画、パルコ、ロフト、ファミマ、吉野家、リブロなど多岐にわたる。それらのビジネス展開に関する堤氏のこだわりや各関係者の考えなど、リアルに記載されている。

Posted byブクログ

2018/12/24

西武百貨店、クレディセゾン、良品計画、ファミリーマート、ロフト、パルコ、吉野家、西友、といった企業が1つのグループから生み出されたと言われてもピンとこない人がいるかもしれない。 外資のや他社傘下に入った企業もあるが、今もなお日本のマーケットを牽引する専門店が綺羅星のように存在する...

西武百貨店、クレディセゾン、良品計画、ファミリーマート、ロフト、パルコ、吉野家、西友、といった企業が1つのグループから生み出されたと言われてもピンとこない人がいるかもしれない。 外資のや他社傘下に入った企業もあるが、今もなお日本のマーケットを牽引する専門店が綺羅星のように存在するグループ。 それを作り上げた堤清二氏。 バブル崩壊とともに経済界から姿を消したと記憶していたが、こんな風に世の中を、未来を見ていた人なんだと初めて知った。 物を売るという商売ではなく、ライフスタイルを提案するという事に重きを置き、その実現のために自身の人生を賭けた。今の世を見ているとどのように感じられただろうか。 私自身もこれから先の10年、20年を見据えて、世の中の役に立つ事ができるだろうか、そんなことを実現したいと考える上で非常に参考となった気がする。

Posted byブクログ

2018/12/18

西武百貨店を足がかりに、無印良品、パルコ、ロフトから吉野家に至るまで、日本の流通業に大きな足跡を遺したセゾングループ。総帥だった堤清二氏の生き様を、様々な関係者のインタビューで再検証したドキュメンタリータッチの一冊だ。 なぜ無印良品が生まれたのか、なぜ電車もないつくばに西武百貨店...

西武百貨店を足がかりに、無印良品、パルコ、ロフトから吉野家に至るまで、日本の流通業に大きな足跡を遺したセゾングループ。総帥だった堤清二氏の生き様を、様々な関係者のインタビューで再検証したドキュメンタリータッチの一冊だ。 なぜ無印良品が生まれたのか、なぜ電車もないつくばに西武百貨店ができたのか、なぜ吉野家を引き受けたのか。 セゾングループというとバブル崩壊後の経営危機、そしてグループ解体というところに注目が集まりがちだが、一つ一つのエピソードを目の当たりにすると、セゾングループが世に問うたことが、時代の先を行き過ぎたということに気がつく。「もし」が禁句なのは承知しているが、今なら受け入れられたものもあったように感じた。 マーケティングの教科書としても読めるし、日本の産業史としても人物史としても読める。私にとって、ここ10年で一番の本だった。

Posted byブクログ

2018/12/13

セゾン文化に明確に影響を受けた世代としては、非常におもし六感じた。 今の時代だからこそ、堤清二を、西武セゾングループを見直すことに意義があると思った。 「コト消費」なんて40年前に堤さんが言っている訳だし。その先見性の素晴らしさとそれ故の危うさ。他にもさまざまな矛盾に満ちた人...

セゾン文化に明確に影響を受けた世代としては、非常におもし六感じた。 今の時代だからこそ、堤清二を、西武セゾングループを見直すことに意義があると思った。 「コト消費」なんて40年前に堤さんが言っている訳だし。その先見性の素晴らしさとそれ故の危うさ。他にもさまざまな矛盾に満ちた人だけど、だからこそ魅力的だ。 単純に理解できてしまう人はつまらない。 https://amzn.to/2C9lyER

Posted byブクログ

2018/11/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

セゾンって大学に入ったときに絶好調だったから、もう本当に完成されたものだと思ってたけどそんなことなかったんだね。藤沢のlibroでテニスボーイの憂鬱のサイン本を買ったことを覚えているし、本のレイアウトの感じもうっすら覚えてる。駒沢大学にもあったよね。こんなところで大丈夫かなーと思ってたら大丈夫じゃなかったんだけど。あと、セゾン美術館のクリムトとかね。あれ、すごかったな。ニューアカのねじろの池袋にはあまり行ったことがなかったけど。クアトロはクラウドベリージャムとか見た。それからPHATか。でも、どんなに文化的に優れていても、どんなにかっこよくても、続かなくっちゃいけないんだよね。ということを自分への戒めとして読みました。

Posted byブクログ

2018/12/03

アベノミクスも株価にしか影響を与えず「失われた20年」は「失われた30年」にならんとしている今、では「失われていなかった時代」、いや「得ようとしていた時代」を確かめてみたい、ということで80年代を考える読書が続いています。そこには80年「じぶん新発見」81年「不思議、大好き」82...

アベノミクスも株価にしか影響を与えず「失われた20年」は「失われた30年」にならんとしている今、では「失われていなかった時代」、いや「得ようとしていた時代」を確かめてみたい、ということで80年代を考える読書が続いています。そこには80年「じぶん新発見」81年「不思議、大好き」82年「おいしい生活」という糸井重里のコピーで突然、地上に現れたセゾン文化という大河が滔々と流れているのです。そしてその源流としての堤清二という変わった経営者に興味を惹かれて「闘争と叙情」「ユートピアの消滅」「わが記憶、わが記録」などを読み続けているのでいるので、新聞広告の「これはおもしろいぞ。糸井重里」の惹句で即読み。とても読みやすいので、堤清二入門書として最適かも。わかりやすくしている分、あるいは著者がビジネス誌の編集者である分、堤清二のモヤモヤ感が消えていて「未来を予見していた経営者」の魅力が今ひとつ伝わっていないような気もしました。ただ、堤清二にしろ辻井喬にしろ自分で書いた本では明確に指摘されていない、父 堤康次郎が軽井沢開発で文化をテーマに推進した手法との再帰性は、発見でした。働き方改革、データサイエンス、生産性が語られる現在、堤清二の説明の出来ないようなモヤモヤ感をどうアップデートするか?が大きなテーマになると思っています。

Posted byブクログ

2018/10/06

セゾングループ発の某企業を傘下に収める会社に勤めており、会社から勧められて購入しましたが、正直、非常に面白い本でした!80年代後半生まれの私はセゾン全盛期を知らなかったので、西武とパルコ、Family Mart以外にも、無印良品、ロフト、JWAVEがセゾングループ発だったことは全...

セゾングループ発の某企業を傘下に収める会社に勤めており、会社から勧められて購入しましたが、正直、非常に面白い本でした!80年代後半生まれの私はセゾン全盛期を知らなかったので、西武とパルコ、Family Mart以外にも、無印良品、ロフト、JWAVEがセゾングループ発だったことは全く知らず、これだけの専門店企業群をセゾンが生み出していたことは驚きでしたし、糸井重里さんをはじめ、多彩なクリエイターとキラキラした広告を作っていたことも知りませんでした。今の日本の消費文化の源流の一つを間違いなくセゾングループが作ったと感じました。経営者としては賛否両論な部分もあるかもしれませんが、熱量があり生粋の文化人であった堤氏のような方の下で一度働いてみたかったなぁと思います。

Posted byブクログ