友情だねって感動してよ の商品レビュー
青木神社とその近所にある広場(公園?)が共通点の短編集。 学生達のなんとはなしのモヤモヤを抱えた日常を描く作品。 読んでる方もモヤモヤする感じ。
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一つの不思議な公園を舞台にしたオムニバス短編集。 大人になりかけてるからわかるけど、それをわからないふりをする若さもある、みたいな思春期の心の動きが魅力的な話が多かった。全員そうやってモヤモヤしながら大人になるのよ。人生だね。
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この感じ結構好きなかな。 甲殻類の言語 カニとエビとカイの話。 何を考えているかなんて、分かんないから。思い込みってあるしさ。そんな全能感なんて。 まぁ、カニとエビが仲良くやれるといいのかな。 ディストラクション・ガール 松岡、可愛いじゃんかよ。 西野の方に惹かれるのも分かる...
この感じ結構好きなかな。 甲殻類の言語 カニとエビとカイの話。 何を考えているかなんて、分かんないから。思い込みってあるしさ。そんな全能感なんて。 まぁ、カニとエビが仲良くやれるといいのかな。 ディストラクション・ガール 松岡、可愛いじゃんかよ。 西野の方に惹かれるのも分かるけどね。 或る、ミコバイトの話 ミスリードだとは分かるけど、そっちに行くのね。 あーいいなぁ。 象の像 こういう一人語り好きだなぁ。 僕も頭の中でやるもの。 そして、この後輩なかなかやるね。 恋をしたのだと思います 合わせてしまう、自分が無い感覚。凄くわかる。それが楽だったりさ。でも、本当の楽って、そういう事じゃないんだなって。 友情だねって感動してよ 表題作だけあって、いいね! そのセリフ言うシーンも好き!! 学校内のこういう雰囲気の描写もなかなか感じ分かって、あぁ、そうだな。表すなら確かにこんな感じだって。
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「甲殻類の言語」 「ディストラクション・ガール」「或るミコバイトの話 」 「象の像」「恋をしたのだと思います」 「友情だねって感動してよ」 6話収録の短編集。 1991年生まれの若い作家さん。 始めましてだったけれど、言葉のセンスが絶妙で好きな文章だった。 少しのファン...
「甲殻類の言語」 「ディストラクション・ガール」「或るミコバイトの話 」 「象の像」「恋をしたのだと思います」 「友情だねって感動してよ」 6話収録の短編集。 1991年生まれの若い作家さん。 始めましてだったけれど、言葉のセンスが絶妙で好きな文章だった。 少しのファンタジーに幾ばくかのリアルが加わり、若者たちの自意識やプライド 揺れ動く気持ちが細やかな心理描写で瑞々しく描かれていた。 「或るミコバイトの話 」には、すっかり翻弄されてしまったが それもまたオツな感じで面白かった。 これからも読んでみたいと思えた作家さん。
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この著者の言葉のセンス、表現のしかたが好きです。 肩をつかまれ体勢をくずして滑って車道に飛び出し向かいからちょうどいいタイミングでやってきた原付にはね飛ばされる、という流れるように華麗な不運コンボにはわれながら笑った。とか 触らぬ神に調子に乗って触ってしまう人間がいるとすれば… ...
この著者の言葉のセンス、表現のしかたが好きです。 肩をつかまれ体勢をくずして滑って車道に飛び出し向かいからちょうどいいタイミングでやってきた原付にはね飛ばされる、という流れるように華麗な不運コンボにはわれながら笑った。とか 触らぬ神に調子に乗って触ってしまう人間がいるとすれば… とか。
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『放課後ひとり同盟』に続いて、またも短編集。 物語自体は個々に独立しているが、神楽坂にある神社と公園という舞台設定をい共有している構成も前作と同じ。 しかし、本作の方が私の好きな小嶋陽太郎の鬱屈した感じが出ていたように思う。 「甲殻類の言語」☆☆☆ 似た者同士の性根の腐った幼...
『放課後ひとり同盟』に続いて、またも短編集。 物語自体は個々に独立しているが、神楽坂にある神社と公園という舞台設定をい共有している構成も前作と同じ。 しかし、本作の方が私の好きな小嶋陽太郎の鬱屈した感じが出ていたように思う。 「甲殻類の言語」☆☆☆ 似た者同士の性根の腐った幼馴染だことで。 でも、彼女たちの言語と同様に、彼女たちにしか分かり合えない世界があるんだろうな。 京一も実は腹黒かったりするんだろうか。 「ディストラクション・ガ-ル」☆☆☆ 誰かの言葉あるいは存在によって自分の自我が確立されるという感覚はわかる。 しかし、爽やかに終わったように思えるのは表面上のことだけだ。 松岡は「僕」によって救われたものの、西野はまた一人に戻ってしまうのではないだろうか? 「或るミコバイトの話」☆☆☆ 三角関係に何が起こるのかと思っていたが、めくちゃんはどうなるのだろう。 「象の像」☆☆☆☆ 鬱屈どころか精神的に危ないところにある様子は『放課後ひとり同盟』に収録されていた「ストーリーテラー」に似ている。 彼女に振られたショック、から意外にも早く立ち直ってしまって、これでは彼女に注いだ愛情に失礼だと感じて、ショックを受けている「ポーズ」をとり続ける。 でも夢にまで彼女が現れたりして、ポーズのはずが現実になってしまったのか?、彼女に注いだ愛情の正体は何だったのか?、というところに話が及んでいく。 初めての恋愛あるいは若いころの恋愛というのは相手との距離感が上手く掴めずに、愛が暴走してしまったり逆にあっさり終わってしまうことがよくある。 結局のところ人付き合いだから、経験を重ねてちょうどいい付き合い方を覚えていくものなんだろう。 自分の身に沁みて痛い。 「恋をしたのだと思います」☆☆☆ 美作さんとの出来事は、常に受け身だったところから抜け出せる一歩になったはず。 金子は自己中心的な男だから自業自得ともいえるが、何の予兆もなく(なかったように見える)彼女に振られたらショックだろうな。 そこに気づかないのが罪ではあるのだが、女の人って突然爆発することあるよなあ。 「友情だねって感動してよ」☆☆☆☆☆ 倉田が進学した高校には、毎日女の子の人形を持ち歩く湯浅という男子生徒がいて、まあ当然のようにそれをからかうやつが出てくる。 しかし、吉川という女子が湯浅をかばい、倉田はそれを見て自分の未熟に気づく。 湯浅はただのおかしなやつではなくて、奇妙な行動をとるだけの理由を抱えていて、倉田は彼と交流しながらその問題に向き合っていく。 自分に正面から向き合う湯浅も、自分の間違いを正直に認めて人を思いやれる倉田も、しっかりとした芯を持っている吉川もみんなかっこいい。 どれも現実では難しいことで、やはりその理想を目指したい。 長編でも面白かったんじゃないかと思う。
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女子高生2人、男子高生2人、男子大学生1人、OL1人をそれぞれ主人公とした6話を集めたオムニバス形式の小説。いずれの小説も神楽坂の象公園や現代的な神社が舞台の1つとなり、また、なんらかの三角関係が描かれている。 「いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だ...
女子高生2人、男子高生2人、男子大学生1人、OL1人をそれぞれ主人公とした6話を集めたオムニバス形式の小説。いずれの小説も神楽坂の象公園や現代的な神社が舞台の1つとなり、また、なんらかの三角関係が描かれている。 「いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だらけの群像劇」というキャッチコピーが、まさにぴったりの内容で、あまり人に知られたくない自分の一面をえぐられるような感覚になる描写もままあった。 正体不明の不思議な能力を持つ謎の男がたびたび登場したり、象の像がしゃべったりしたが、そのようなファンタジー要素はない方がよかったと思う。
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20年前に読んでたらまた感じ方も違ったと思う。 浅野いにおが表紙絵、アジカン後藤が帯コメント、というところで内容もある程度察する事ができる。
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小嶋陽太郎らしい、三人の男女の友情物語。 一筋縄ではいかない友情関係。実に予想外の展開でもそれすらも良きかな。
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