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ころころするからだ の商品レビュー

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2019/04/26

以前読んだ『いのちを呼びさますもの —ひとのこころとからだ—』と共通する内容(いのちは長い時間をかけて受け継がれてきたことや、人の体は60兆個もの細胞から構成されていて、それぞれが役割分担をしていることや、いのちは医療と芸術は接点がある、などなど)で、どの話もすごく興味深かった。...

以前読んだ『いのちを呼びさますもの —ひとのこころとからだ—』と共通する内容(いのちは長い時間をかけて受け継がれてきたことや、人の体は60兆個もの細胞から構成されていて、それぞれが役割分担をしていることや、いのちは医療と芸術は接点がある、などなど)で、どの話もすごく興味深かった。あと、オリンピックの歴史についてもページが割かれていたな。それと、お子様が生まれたようで、エピローグにはそのことが書かれていた。 わたしが生きているとはどういうことなのか、いのちのあり方を考えさせられる。不思議な気持ちにもなる。 p120 体や命の本質を学ぶことは、平和運動でもあると思う。なぜなら、体やいのちはまさに多様性と調和の原理で生きているからだ。 (略) わたしたちは、一見異なる世界を生きているように見えるが、いのちの原理を共有して生きていることを考えれば、深い場所では必ずわかり合えるし、協力し合えるようにできているのだと思う。そのためには、深いところで働いているいのちの声に、耳を澄まさないといけない。いのちは、ずっとわたしたちを支えてくれているのだから。 P154 心が不安定で揺れている時にも、何かしらの「言葉」を頼りにすることは、心を一時的に安定化させるために重要な行為だ。そもそも、「ころころ(心)」という言葉自体が「ころころ」と移り変わるさまを表す擬態語から生まれたという説があるくらい、心は不安定で動揺しやすいのだ。 P186 芸術と医療には接点がある。それは、共に人間の全体性を取り戻す営みだからだ。

Posted byブクログ