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茶の湯の羽箒 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2024/02/23

茶をやりバードウオッチングやり、という好きなことを2つ掛け合わせて無二の存在になるという好例で、羽箒に関していろんな観点から研究した結果をまとめたもの。 自分の茶が羽箒云々に至る前の段階なので前提になる知識がないのが残念だけど、羽箒がいつ、なぜ、どのように使われるのか、流儀ごとの...

茶をやりバードウオッチングやり、という好きなことを2つ掛け合わせて無二の存在になるという好例で、羽箒に関していろんな観点から研究した結果をまとめたもの。 自分の茶が羽箒云々に至る前の段階なので前提になる知識がないのが残念だけど、羽箒がいつ、なぜ、どのように使われるのか、流儀ごとの個性、茶人たちが自ら作る道具であり作り方にも違いがあること、それぞれの鳥や羽の特徴お羽箒の羽が何かを同定するのは非常に困難であること、日本人と鳥の関係史について。

Posted byブクログ

2018/11/14

茶の湯の羽箒 下坂玉起 淡交社   心の底から湧き出す趣味ほど奥深いものはない 仕事と呼んでいる小心な利害に関わる社会的価値観に 飲み込まれた人生ほど軽薄なものはない   この本の著者はイラストレーターを生業としながら 茶の湯とバードウォッチングに惹かれた人生を歩むという幸福を ...

茶の湯の羽箒 下坂玉起 淡交社   心の底から湧き出す趣味ほど奥深いものはない 仕事と呼んでいる小心な利害に関わる社会的価値観に 飲み込まれた人生ほど軽薄なものはない   この本の著者はイラストレーターを生業としながら 茶の湯とバードウォッチングに惹かれた人生を歩むという幸福を 掴み取って来た個性の強い人であるらしい   この二つの趣味が重なり 「羽箒」という茶道具に特化した研究を可能にした 多岐にわたる視野の広い研究がこの本に盛り込まれている   一期一会の刹那を大事にする茶道の真髄に対して 真逆の過去依存することで成り立つ家元制度が この真髄を今に伝えているというパラドックスも面白いが 第七章の「〜日本人と鳥の関係史」は特に面白い 鳥の羽が毎年生え変わる循環を知ることで 自然界に脈々と流れる生き様にあらためて感動した  

Posted byブクログ