ヒット曲は発明だ！ の商品レビュー

羽島亨(著者)

2023/11/02

たいへんすぐれた入門・解説。

プレイリスト

https://open.spotify.com/playlist/1TeIVGvwKWA18kScdteuFK?si=992fbb49779a4483

2019/11/12

2019年11月11日読了。音楽プロデューサーが語る、1960年代から2000年代に至るヒット曲が何を「発明」してきたか、歌詞の展開やコード進行等にどのような技術が用いられてきたのかを解説する本。ドミナント・サブドミナントやスケールなど、知識としては知っている楽曲構造の用語などについて、この本で初めて「ああ、なるほど」と実感として納得ができた、のは自分の知識の拙さもあるが、数々のヒット曲で用いられている工夫と年代によるその変化をヒット曲の譜面を元に解説してくれる本書の構成による部分が大きい。著者からヒット曲へのリスペクトを大きく感じるのも主因か。音楽は複雑であればいいというものではないが、単純にプリミティブなものと、「技術を使ってシンプルに仕上げた」ものとでは、その感触も異なってくるのではないだろうか。