七つの試練 の商品レビュー

石田衣良(著者)

2022/12/16

今回も現代的な四編。

スキャンダルと隣り合わせの芸能人。
鏡越しの出合いカフェで生きる女の子。
言い伝えをダシに家族を監禁する神社。
そして、「いいね」が支配する小さな社会。

どれも遠くてだけど身近で、こういうことがあらゆる場所で起きてるんだろうかという思いと、そういうトラブルに巻き込まれながらどこかそれを望んでいるマコトのトラブルシューティング。

この小説こそやめられないよ。

2022/08/25

池袋ウエストゲートパークも早いもので14作品目。
最近は、タカシがトラブルを見つけてきてマコトに伝える。伝えられたマコトはトラブルの解決方法を考え、Ｇボーイズの力で解決していく。
タカシとマコトのやりとりは好きだけど、できればＧボーイズの力を借りずに、マコトの知恵とアイデアで切り抜けていくようなストーリーもみてみたい！

2022/06/05

タイトルがなんかイマ風。
同じ場所、時間に、というのは
実際には難しそうだけどなあ。
今や、IWGPの枠をうまく使っていろんなネタを料理している感じね。

2022/04/03

安定の面白さ。
たまに突然くるぷぷっと笑える言い回しがほんとに天才的。
行ったことのない私は、すべて読み終わってから表紙に気付いてアハ体験が出来て最後まで楽しかった。

2022/01/13

相変わらず面白かった！最近ここまでのスピードで読める本はなかなかないなー。
内容は深くも浅くとないけど、なんかかるーくワクワクして良いわ

2020/11/17

IWGPシリーズ14弾。
泥だらけの星　スキャンダルにはめられた俳優の話
鏡のむこうのストラングラー　出会いカフェの女性の首を絞める事件
幽霊ペントハウス　神社の境内にあるマンションの龍神様の生贄の話
七つの試練　SNSのいいね！を求める若者の話
どれもリアリティがすごい。

2020/09/12

IWGPシリーズは1から順に読んでいたのですが
サイン本が発売されるということで少し飛ばしてこちらを先に読了。
池袋西口で購入したことの高揚感がたまらなかったです。

相変わらず何年経ってもハズレなしの面白さですね。
それにしても池袋に潜む社会問題ネタで
こんなに続くって池袋ってとんでもない街ですね…。

この本を知人に一言で紹介する時、「池袋という闇深い街とヤンキーを最大限にオシャレに書いた本」と説明しています。

マコトはヤンキーなんて言葉で表現したくないほどイケてる男ですが。

表題作「七つの試練」の一番の盛り上がりシーンの文から伝わるダイナミック感がたまらなかったです。

この本で貧富の差が感じられて
現代社会から目を逸らすことなく
しっかり風刺してるのが、わたしは好きです。

2020/09/01

やはり、ここまで来るとマンネリは避けられない。
だが、読んでしまう何かがある。
だいたい、話のスジは分かってくるのだが、マコトとタカシのやり取りを読みたくなってしまう。
そういう意味で、まだ終わって欲しくないシリーズ。

2020/08/21

池袋のトラブルシューター果物屋のマコトくんのシリーズ。
その時々の時代の話題・問題を取り入れて、弱者救済の道を考えさせてくれる。
2017～2018に発表された今回は、芸能ゴシップ、売春、精神病の我が子を隔離して死へ追いやる親、ネット上の「いいね」を巡る怖い話。
面白いからどんどん読み進めてしまう。
クラシックの好きなちょっと冴えないマコトくん、ファンです。

2020/04/20

今回は、やたらマコトが母からマリッジ・ハラスメント（笑）を受けていた。マコトが結婚しちゃう日もそう遠くないのか…？いやでもまだまだ池袋のトラブルシューターでいて欲しいな。また新しいストーリーを楽しみにしているよ。今日も池袋で、店番しながら何のクラシックを聴いているのかな。また会う日までね、マコト。