そして二人だけになった Until Death Do Us Part の商品レビュー
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『サイタ』以来の森作品。このトリックはヤヴェーわw 最初から双子だと言われていたから、どんな展開になるんだと思っていたが…まさかこんなことになろうとは——。僕こと、勅使河原潤(正誤共に目が見えるようだ。じゃなきゃおかしい。)の視点パートは実は、ニセモノと本物、どちらの視点でもあったわけだ。逆に私こと、森島由佳(偽)のパートに出てくる勅使河原潤は"本物"の勅使河原潤だった。こんなの気づきっこないわ?!さすが森ミス。今まで読んだ森作品で一番吃驚した。 ・・・《ここまでは第9章まで読み終えての感想》 ここからは〈第10章〉まで読み終えてからの感想。 ……えっと、これはどういうことなんだ。バルブ内での殺人事件の犯人は?勅使河原と森島は兄妹?その他に兄弟、姉妹はいなかった?……訳がわからないよ、何が正しくて何が間違っているのか……。 ・・で〈エピローグ〉まで読んだ感想。 戸籍を書き換えるとかどんな権力だよ、と思ってしまった…。 この作品を理解するには、まず相対性理論を理解しなければならないようだ。はぁ〜、難しい…。
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誰がどうやって殺人を犯したのだろうと考えながら読み進めた。トリックに驚いたが、ラストの手記には更に驚愕。
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タイトル「そして二人だけになった」からミステリファンなら察するあの展開。さらにそこに驚くような仕掛けが。森ミステリは奥が深い。
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章ごとに話者が勅使河原と森島とで、入れ替わる構成。 橋の構造。 振り子のズレ方向。 外部侵入者が居ない場合、勅使河原パート、森島パートで「嘘」が書かれていないならば、犯人が居ないことになる。 これらから、バルブが二つあることを導き出せたか……と言われると自分には無理でした。 最後の宮原パートが混乱しますね。 で、結局、四重人格オチなのか、超法規的な力で以て戸籍を変えたオチなのか、どっち?!
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中盤まではめちゃくちゃ面白かった。後半からは、なるほどこれはミステリーてはなくSFかファンタジーだったんだと無理やり納得させた。一番最後のエピソードがなければもう少し飲み込めた気がする。読む人によって受け取り方や評価が変わる本たろうなあと思う。個人的には、Not for me. ...
中盤まではめちゃくちゃ面白かった。後半からは、なるほどこれはミステリーてはなくSFかファンタジーだったんだと無理やり納得させた。一番最後のエピソードがなければもう少し飲み込めた気がする。読む人によって受け取り方や評価が変わる本たろうなあと思う。個人的には、Not for me. でした。
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4/5くらい読んだ段階では★3にしようかと思っていたけど、残り1/5読み切って最終的に★4。 事件が終わって、解決編に入るのかと思いきや、なかなかトリックの解説に入らなかったので、途中は読みながらやきもき。ただ、最後まで読んで、一見意味のなさそうな描写にも意味があったということは...
4/5くらい読んだ段階では★3にしようかと思っていたけど、残り1/5読み切って最終的に★4。 事件が終わって、解決編に入るのかと思いきや、なかなかトリックの解説に入らなかったので、途中は読みながらやきもき。ただ、最後まで読んで、一見意味のなさそうな描写にも意味があったということは理解できた。 どんでん返し系に含まれるといえば、含まれるのかもしれないけど、個人的にはもう少しすっきり終わる話が好き。ただ、解説を読んでこれが森さんのスタイルということは納得した。専門的な話が多くて、作者はどんな人なのだろうと思ったが、工学系の教授ということでこちらも納得。 密室系の作品は好きだけど、建物の見取り図が覚えられない、イメージできないせいで、毎回読むのに苦労する。 ★4にしたけど、読み応えと満足感はすごい。今後こういう作品もたまには読みたい。
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最初に目次を見て間違って物理学の本を買ったのかと思った。中身ちゃんと小説で一安心。 文章は読みやすくてサクサク読み進められた。 終盤どんでん返しが2回3回とあって、えっ!えぇ!と思ってたら最後頭の中ハテナで終わった。 どれが事実?そんな描写あった?ん?え?って混乱のまま終了。 うーん、2カ所でお互い本物を相手にしてた〜くらいで終わってくれたら評価5にしたかも。個人的には蛇足感が強かった。動機は天才の思考、ザ・マッドサイエンティストって感じで納得できたから余計に残念。 みんなのレビューや考察を読んでからまた再読したい。
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最初に出版されたころ以来の 読み直しです、 何年ぶりでしょうか。 言語化できるトリックって 忘れないんですデジタルに覚えやすいからね。 トリックを楽しみたいだけではない物語。 印象的な場面も忘れられない。 ミステリィとラブストーリィが絡む雰囲気。 時々挟まれる 作者の代弁なのか キャラクタの声なのか わからなくなるような 声が面白いです。
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なんか無理矢理な部分もある気もするけど、 なかなか思いつかないトリックだし、 ずっと2人の視点から描かれてたから、 2人だけになったときは、 え??どゆことってなりました。さすがです。
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