50歳からの孤独入門 の商品レビュー
50才を過ぎたら肩の力をぬいて自分のプライドと折合をつけていこう、という本。 まあその通りでしょう。
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著書も多く、テレビなどでもよくお見かけする斉藤孝さんの著書。数冊買い求めた同じような50歳周辺にまつわる本の中の一冊。 ご自身の実体験および数々の文献や名言に基づき、この年代の望ましい過ごし方が綴られているように感じました。 「50歳になったときの預金通帳が、あなたのこれまでの人...
著書も多く、テレビなどでもよくお見かけする斉藤孝さんの著書。数冊買い求めた同じような50歳周辺にまつわる本の中の一冊。 ご自身の実体験および数々の文献や名言に基づき、この年代の望ましい過ごし方が綴られているように感じました。 「50歳になったときの預金通帳が、あなたのこれまでの人生の通知表です。」(p.63)の記述が沁みました。 そして、やはり「脱力」(p.181)ですね。 付箋は10枚付きました。
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斎藤先生の本は面白いんだけど、たまにどうでも良いことが、それっぽく書いてあってね。 そんなに目新しいことは書いてないけど、恋愛の項は参考になる。寂しいけど。
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私は今年の7月に50歳になる。 「五十にして天命を知る」と孔子は語った。 そんなに立派になれるわけもない。 むしろ「先が見えてしまっている」のだ。 同窓会に行けば、出世や恋愛ではなく、体調や介護の話ばかりになる。 定年までの時間が現実的になる。給与が減ったり、後輩が上司...
私は今年の7月に50歳になる。 「五十にして天命を知る」と孔子は語った。 そんなに立派になれるわけもない。 むしろ「先が見えてしまっている」のだ。 同窓会に行けば、出世や恋愛ではなく、体調や介護の話ばかりになる。 定年までの時間が現実的になる。給与が減ったり、後輩が上司になったり。 そこでいちいちイラついたり、自分を責めたり、落ち込んでも仕方がない。 逆に言えば、世の中の仕組みみたいなものが分かってくるのがこの世代なのだ。 現実を受け入れて、力を抜いて、上質な「孤独」を大切にしていく。 ミケランジェロとて、本当にやりたいのは彫刻で、渋々他の仕事を行っていた。 荘厳な「システィーナ礼拝堂の天井画」はそうして完成された。 天才が、自分の本文でない仕事を請け負ってやっていた。ただの会社員の自分が少し得意でないことを命じられてもちっぽけなことではないか。 ゴッホなど、生きてる間はまったく評価されていなかったのだ。 マイナスの感情に折り合いをつける。 つまらぬジェラシーにとらわれない。 いまさら「刺激」を求めない。 「退屈」を大事にしていく。 美術に触れる。 哲学を学ぶ。 読書にいそしむ。 趣味に没頭する。 すべて「孤独」に行う作業だ。 人生100年の時代。 まだまだ折り返しだ。 ため息をつきながら生きていくのか。 残されたエネルギーをいかに使っていくのか。 心のあり方一つだ。
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50歳本の中でも、仕事よりも人生そのものに焦点を当てた人生論。50歳になってからの衰え、人間関係の変化などを受け入れ、孤独を恐れず生きていくこと。そしてこれまでよりもより現実的なものとして死について考えることを説く。 50歳以降の人生への具体的なアドバイスとして、古今東西の名著を...
50歳本の中でも、仕事よりも人生そのものに焦点を当てた人生論。50歳になってからの衰え、人間関係の変化などを受け入れ、孤独を恐れず生きていくこと。そしてこれまでよりもより現実的なものとして死について考えることを説く。 50歳以降の人生への具体的なアドバイスとして、古今東西の名著を読み、友とすることなど、具体的なアドバイスにも頷けるものが多い。 肩の力を抜いて、マイペースでこれからの人生を味わいたいと思わされました。
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つい先日体調を崩し、そのとき読んでいた別の本(小説)に集中できなくなってしまったのだが、軽いエッセイ的なものなら読みたいという気になり、ふと目について読んでみたのがこの本。 発売当初、書店でタイトルに惹かれて買ってみたはいいが、家でパラパラめくってみたらいまいちピンと来なかっ...
つい先日体調を崩し、そのとき読んでいた別の本(小説)に集中できなくなってしまったのだが、軽いエッセイ的なものなら読みたいという気になり、ふと目について読んでみたのがこの本。 発売当初、書店でタイトルに惹かれて買ってみたはいいが、家でパラパラめくってみたらいまいちピンと来なかったので、未読のまま置いてあった。 今回は、とても読みやすくスルスルと入ってきた。 だいたいのところは共感をもって読めたけど、基本男性向けですね。 しっかり「自分」を保ち、賢く、心穏やかに50歳以降を過ごしたい男性にはおすすめ。
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人生100年時代と言われますが、孤独に対する個々の心の持ちようが大事です。 本文にもあるように、自己評価と他者評価とのギャップを認識し、どう自分が振る舞えるかが求められます。 年をとるとともに、性格なども変化すると指摘しており、その変化を先取りしつつ、読書や美術などへ興味を広げる...
人生100年時代と言われますが、孤独に対する個々の心の持ちようが大事です。 本文にもあるように、自己評価と他者評価とのギャップを認識し、どう自分が振る舞えるかが求められます。 年をとるとともに、性格なども変化すると指摘しており、その変化を先取りしつつ、読書や美術などへ興味を広げるなどし、楽しんでいくことを勧めています。 ▼50歳を過ぎて訪れる、主に仕事上の「アイデンティティの危機」といかに折り合いをつければよいか 「アイデンティティの危機」:「自分らしさって何だろう」「自分は何が存在証明なんだろう」と悩むこと 50歳になったときこそ、「自分のアイデンティティ(存在証明)とは何か?」という問いに、しっかり向き合うことが大事 アイデンティティを失うことなく、プライドと折り合いをつけて生きることが、何よりも重要 ▼「歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります」(E・H・カー『歴史とは何か』(岩波新書)) ▼嫉妬心は、日本社会をダメにしている要因の1つ ▼年をとるにつれて、年々ひがみっぽくなり、どんどん人を褒めることができなくなる ▼50歳以降の生活のテーマの1つが「退屈との付き合い方」 これは、退屈を我慢する、あるいは退屈しないように刺激を求めるというのではなく、退屈と仲良くするということ ▼これからの日本は成熟社会。美というものに予算をかけて、どんどん投資していなかければならない ▼哲学の学び直しがおすすめ ▼他者評価の変化に自己評価を適応させる能力、「折り合い力」が大事になってくる ▼誰もが年とともに怒りっぽくなることを自覚し、何が起こっても「これは自分の問題ではない」とつぶやきながら力を抜くのがよい ▼孤独への特効薬は読書。読書は1人でやるので、1人の時間が多いほどありがたい。自分のタイプに合う人生のモデルを見つけることがおすすめ <目次> はじめに やがてくる孤独に備えるために 第1章 50歳クライシス 第2章 後悔・自責・嫉妬―マイナスの感情と折り合いをつける 第3章 人間ぎらいという成熟 第4章 孤独の時代を越えて 第5章 最後の恋を夢見ない 第6章 喪失の悲しみ、そして自らの死への覚悟 本書で取り上げた作品
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
★2019年1月13日読了『50歳からの孤独入門』齋藤孝著 評価C 人生後半戦という覚悟を迫られる50歳。長く続く下り坂をいかによく生きるか? 老いと死が見えてきた50才以降の孤独とのつきあい方は、生と死の折り合い、つまり最期は自分一人で死んでいかねばならないという覚悟を培うこと。 その孤独をどのように乗り越えるかがテーマ。 ほとんど同学年の著者である齋藤氏が何をどのように考えているのか? 全般的に感じたのは、やむを得ないのだが、表層的な生き方ノウハウの考え方を本にしているだけで、 本質的なところに触れる記述は無かったところは分かってはいたものの残念だった。 所詮、現代人の大多数は幼い頃から深く悩み、考えることもなく育ち、生きてきたとすれば、この程度の記述で十分か?(苦笑) 20歳代から30歳代に至るまで、人生に深く悩んだ齋藤氏であればもっと深いところまで考えて生きてきたはずである。 それが表現されていないとすれば、それは出し惜しみとしか思えない。 会社でも家庭でも、難しい状況に置かれる50才代。 ミケランジェロでさえ、意に染まぬシスティーナ礼拝堂の天井画の製作に4年も費やさねばならなかった。 50歳を過ぎるとアイデンティティーを失うこと無く、プライドと折り合いをつけて生きることが何より重要。 後悔・自責・嫉妬などのマイナス感情と折り合いをつけて生きていかねばならない。 うらやましさを捨てると楽になれる。いいね!のレスも要らないし、若さとも競争する必要はない。 50歳を過ぎたら、自らの精神生活を豊かにすることに集中すべきで、それは何ものでもよい。 そして50歳を過ぎたら、最後の恋も夢見てはならない。 生物学者に言わせれば、「すでに50歳過ぎの男には生物学的に言うともう存在価値が無い」とのこと。 分かりやすく言えば、仕事以外の場で、上司という立場をなくして一人の50代男性として見られたときには、 まったく人気が無いということを自覚する必要があるということ。 このコメントは非常に腹落ちがよく、納得がいくコメント。この本を読んでよかったと思えたフレーズである。 そして、恋愛エネルギーを問題のないところに流し込んでいくのがよい。 それは好きなタレントを追っつかけにはまる女性のやり方が参考になる。 50歳を過ぎると、肉親、友人等を失うケースも増えてくるが、読書などにより試練に向き合う強さを学ぶやり方もある。 また。自分の死を考えるにあたり、死とは生きている喜怒哀楽を感じる自意識が消滅するだけなんだと考えるとそれだけのことかと思えてくる。
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・アイデンティティを奪われる50歳 ・マイナスの感情と折り合いをつける ・最後の恋を夢見ない ・生物として求められない50代 など、厳しくも納得できる言葉が色々ありました。
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