人間たちの庭 ホテル・サピエンス の商品レビュー

レーナ・クルーン(著者),末延弘子(訳者)

2019/06/24

デカルトが度々引用されていることから、思考することそのものが人間である証拠であり、存在意義であるのではと問うているのかもしれない。

2018/11/04

うーん。ホテル・サピエンスという施設があって、そこに居住してる人達がいる。皆バラバラ
。病人もいる。看護人が維持管理する。食事は黒いゼリー。肉体を持たない影だけの人もいる。時々講師がやってくる。しかし現実の人間ではなく、昔に存在していた人間の複製。

SFと言ってしまえば「へんてこ」がヘンテコでなくなるとは言え、読んだ感触に独特のスリル感はなく、一体この本はなんなのだろうかね、となる。テーマとして「人間性」を考えるみたいだ。星の王子様っぽい感じなのかなあ。内容と世界観は良くできてるが、これは難しいな。

2018/10/21

これも店頭で見かけて、何となく購入した本。
本書をどう評価すればいいのか、イマイチよく解らない。サスペンス……ではないのは確かだが、SFっぽくもあり、幻想小説風でもあり、ホラー風味も感じられる。そして妙に印象に残る、不思議な本だった。何だかJ・G・バラードの短編と共通する部分があるような気配がするんだよな〜……。